【忖度なき採点&寸評】“ECHO的“3失点徹底解析 悪いのは誰かはっきりさせとくか!!2022・3・19 ガンバ大阪―福岡@パナスタ

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2022・3・19 ガンバ大阪ーアビスパ福岡 @パナスタ

3点とられりゃ、勝てるもんも勝てませんわ。

後半35分までは、久々に無力感を感じる試合でした。

あっさりと失点しまうところは、去年の香りを感じたというか・・・

終盤のトリプルタワーでの反撃は、決して褒められたもんではないでしょうが、迫力を感じました。

ただ今回は、悪いところをえぐり出してみようかと。

ということで。

悪いものは悪い、と書ききることも、必要なものかと。

戦評 機能しなかった3ボランチ、それぞれの失点を検証する。

先発布陣は、4-3-2-1でした。初めてですよね、この形。

奥野をアンカーに、斉藤、倉田をその前に配置。3ボランチというか、1アンカー2インサイドハーフというか。

福岡はファンマに長いボールを送り、その落としやセカンドボールを左右に展開するところが攻撃のスイッチになっていたので、中盤3列目の数を増やす、というのは合理的には見えました。

でもねえ、序盤こぼれ球は福岡に。

ファンマや山岸にボールが入った際、3ボランチは近くにはいましたが、挟みきっちゃう、というところまではいかず。

真ん中に奥野がいることで、少し倉田と斉藤の意識の守備の矢印は前を向いていたのか、プレスバックは効かなかったなと。

さらに小野瀬、石毛の2列目ラインとも、少し間が空いていたように見えました。

そうこうしているうちに、前半10分に失点。

左サイドの福岡MF田中が、FW山岸にパスを出そうとしたところ。これがずれて裏へ。

山岸をマークし、インターセプトを狙っていた三浦は、完全に裏を取られてしまいました。

このプレーですが・・・僕の見解としては、三浦はどうしようもないかと。

パスカットを狙うことは当然です。あの状況で、前を狙わないなんてありえません。

あのまま山岸にパスが入っていれば、ぐしゃっと潰せていたはず。

それができずに裏を取られ、スライドした昌子が山岸を、黒川がファンマを、とずれてきたことで、大外のクルークスが空いてしまいました。

この失点ですが・・・

最初はGK石川のゴールキックが短く、パトリックまで届かずに相手の中盤にはね返されたところからスタートしています。

まず起点はそこ。

三浦が裏を取られたのは、アクシデントで致し方なし。

スライドした昌子、黒川も仕方なし。

ただ・・・そのあとの石川の飛びだしはやや中途半端だったかと。。。

あと、裏を取られた後の三浦の戻りは緩慢で、ゴールカバーが遅れたことも事実。

僕の見解では、不運50、石川30、三浦20の責任分担とみます。

先制された後、ガンバは守備を修正。

ダブルボランチに戻し、倉田を左、小野瀬を右、石毛をトップ下に配置。

ダブルボランチと、2列目3人の距離を狭め、こぼれ球には対応するように。

それでも先制点で勢いづく福岡に、前半30分ごろまでは圧倒されました。

その後はボールは持てる展開になりましたが、福岡の守備意識も高く。

後半開始には、田中とのマッチアップで苦しんでいた高尾に替え、右サイドバックに柳澤を投入。

しかしながら・・・58分、右サイドのクロスから田中達也に合わせられ2点目。

これは右サイド、クルークスの左足クロスは防ぎようがないので、中にファンマ、田中達也のふたりをフリーにしたやつが悪い。

ファンマは三浦、田中は柳澤ですね。クロスの精度も高かったですが、このふたりの責任払いです。

そしてペレイラも投入し、はっきりとツインタワーで攻めようとしてもなかなか流れをつかめない中で、試合がほぼ決まる3失点目。

81分、柳澤のオウンゴール。

この失点。セジョンを入れて三浦を前線に入れたタイミングで起こっています。

まだ後ろを誰が務めるのかはっきりしない中で、自陣で黒川が相手のプレッシャーを受けてボールロスト。

昌子がボールにアタックし、中にはセジョンと、必死に戻る柳澤。

相手は4人。

なんとか柳澤がクリア、と思いきや・・・

の失点でした。

僕の見解では、責任は黒川5、柳澤5、ぐらいでしょうか。

3点リードを奪われた後は、気持ちいいぐらいのパワープレー。

現代サッカーで、ここまではっきりとしたパワープレーもなかなか見ないですよね。

でもそれで、2点取っちゃいましたwww

82分は柳澤のクロスが、逆サイドまで流れたところを福田が拾い、中に持ち込んで右足。

91分には、セジョンからペレイラ。2試合連続途中出場からゴール。

1点差まで迫りましたが、さすがにこのサッカーで3点差を追いつけるほどJ1リーグは甘くありませんでした。

採点&寸評

GK 25 石川 慧 5・0

ビックセーブもあったので、評価が分かれると思います・・・

ただ1失点目時の飛び出した判断は、僕はミスだと思います。

左利きのクルークス、右足で持たせていれば、ファーのコースはDFが何とか切ってくれたはず。

そこまで強くないシュートを、止められた可能性のほうが高かったのではと。

加えてキックの不安定さが・・・

単純なロングキックがパトリックまで届かないのはかなりきついです。

DF 3 昌子 源 6・0

相手のプレッシャーをいなすビルドアップも、1対1の強さも文句なし。

追い詰められた環境の方が、好プレーが出る傾向あり。

サイヤ人か!!

DF 5 三浦 弦太 4・5

1失点目の裏を取られた場面を責める声は、少し言い過ぎかなと思いますが・・・

ただビルドアップのパスの雑さは治らへんなあ。

パワープレーでもパトリックと重なりすぎ。。。

サッカーIQの低さがつらいっす。

DF 13 髙尾 瑠 5・0

46分アウト。

ガンバサポにとってはトラウマのTTに泣かされました。

DF 24 黒川 圭介 5・0

前を防がれると、単純なスピードがあまりないだけに攻撃力が半減。

3失点目は相手のプレッシャーも速かったですが、痛恨のロストでした。。。

MF 8 小野瀬 康介 5・0

72分アウト。

TTを後ろから削り倒してイエローをもらったり、イライラしている感じが。

見せ場はダブル切り返しからのシュートぐらいでしたねえ。

MF 10 倉田 秋 5・0

やっぱり2列目に置くと、怖さがない印象が強くなってしまいます。

逃げるドリブル、かわすドリブルは得意ですが、相手の一番いやなところにはなかなか入っていけません。

MF 15 齊藤 未月 5・5

64分アウト。

攻撃が手詰まりやなあ、と思ったら、ドリブルだったりで変化をつけ。

もはや中盤に欠かせないと思うのですが、まだこの時間で変えないといけないですかね。

MF 17 奥野 耕平 5・0

80分アウト。

好プレーと若さをごっちゃまぜに。

奪った次のプレーの正確性が上がれば。。

MF 48 石毛 秀樹 4・5

64分アウト。

チームがうまくいかないと、まったく消える。

これを矢島感と呼んでます。

矢島への道をたどらぬように祈るのみ。

FW 18 パトリック 4・5

最後までハードワークしてくれる姿勢に頭は下がりますが・・・

ガンバサポが見ていても、思わず顔をそむけたくなるアフターチャージの見本市。

攻撃でも宇佐美という猛獣使いがいないと、彼の良さは出にくいのでしょうか。

【途中出場】

DF 26 柳澤 亘 4・5

46分イン。

オウンゴールは情状酌量の余地はあれども、2点目のマーク外しはかばいようなし。

福田のゴールにつながった意地のクロスにより、スマートなお顔の裏には熱いものが潜んでいるんだな、と。

また意外な空中戦の強さも新発見ポイントでした。

MF 14 福田 湧矢 6・0

64分イン。ゴールシーンは驚くほど冷静でしたが、他シーンはなかなかテンパってはりました。

もう少し基本技術が上がればなあ。。。

FW 9 レアンドロ ペレイラ 6・0

64分イン。

2試合連続、途中出場からゴール。

やはりシュート技術はさすが。

ロスタイムのシュート、足滑らせてなかったらなあ。。。

味方のミスにいちいちネガティブな反応をする当たりなどが気になりますが、ゴールは誰でも取れるわけではないので、彼の生かし方は考えていかないといけないかと。

MF 29 山本 悠樹 5・5

72分イン。

オープンな展開で本来の持ち味とは違いましたが、広い範囲を走ってカバーし、終盤の反撃に一役買いました。

MF 6 チュ セジョン 5・5

80分イン。

やはり右足のキックはさすがでした。

片野坂知宏監督 4・5

3ボランチがはまらず、立ち上がりの悪さを招いてしまった印象も。

その後の修正力と、パワープレーへの移行などの割り切りはさすがですが、そろそろホームで勝ってください。

あとがき レギュラーを疑え、そして競え!!

ここ2試合、カタノサッカーの欠片も感じないパワープレーが最大の武器って。

これはこれでワクワクもしますが、やっぱりパスサッカーが見たいなと。

ピッチに立ち、全力を尽くしてくれる選手は、当然応援します。

しかし今のチームで、レギュラーを確約されているほどアピールに成功している選手は、いないのではないかと。

足元の技術が低いGK石川の後ろには、怪我からベンチまで帰ってきた一森が。

三浦もこんなプレーが続けば、ギョンウォンが控えています。

倉田だって、ダワンが取ってかわるかも。

代表ウイークで、4月2日の名古屋戦までJ1リーグは中断。

この期間があけたとき、ガラッとスタメンが変わっている、なんてこともあるのではないかと妄想しながら、気持ちを切り替えたいと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!


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この記事を書いた人

ガンバ大阪を深掘りし、より試合観戦やサポートをより楽しめる場所に。コラムや【忖度なき採点&寸評】で辛口甘口、ユーモアを交えつつ。 名前の由来は『Liverpool echo』より。愛するワンクラブを徹底して分析する場所を目指します。

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