【忖度なき採点&寸評】ポヤトス監督が言う「完全な試合」の定義とは。まだ優勝を狙えると確信した今季最多のゴールラッシュ。2024/7/7ガンバ大阪4-0横浜M@パナスタ

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前書き

この勝利はでかい。

選手、監督、サポーター。

そう感じたのではないでしょうか。

町田に敗れ、首位との勝ち点差は5に。

ここで敗れてさらに開けば、もう現実的には優勝は難しくなってきます。

そこで力を発揮してくれた選手に、感謝したいと思います。

戦評

アラーノという昨季の苦しいチームを引っ張った〝ジョーカー〟が戻り、山下に代えて先発。スピードだけではない予想困難な変数を加えてくれました。

先制ゴールのループは、まさにその結晶。

一方、中谷はこう語っています。

--前半の飲水タイムでどういう指示や修正がありましたか?

ズルズルと守備ラインが下がるところが多かったし、(ファン)アラーノとウェルトンだといつものような強度が出なかったので、逆にそこを生かすためにも前から行くしかないと思っていました。ラインを本当にズルズルと下げないことは話をしました。

ここでいう強度とは、セットした際の細かい収縮を続ける守備の部分でしょうか。

前には強いアラーノ、ウェルトンですが、後ろに構えての守備、というのは得意ではないのかと。

その結果、前半はマリノスに押し込まれ、宮市に二つの決定機を許すことに。

まじありがとう、宮市亮。

しかしそんな悪い流れも、アラーノ、そして前半終了間際の宇佐美→ダワンのゴールでバチンと断ち切りました。

後半は相手が前掛かりとなる後ろを、途中出場の山下や、この日抜群のプレーを見せた坂本の動きなどで付き、2点を加えて完勝。

ACLによる連戦の影響で、明らかにマリノスが重かったことは間違いないですが、宇佐美のPK,

そしてジェバリにも今季初ゴールが生まれ、無失点で終えたこの試合は、まさに完勝、と呼んでいいものでした。

採点&寸評

No選手名位置交代採点寸評
22一森 純GK6.5古巣相手に完封。派手なシュートストップは少なかったですが、時間をしっかりとコントロールしてくれたことに感謝。
2福岡 将太DF6体調不良からの復帰戦。後半は塩貝に手を焼いたが、ここぞのシュートブロックはお見事。気持ちの強さを表現できるようになってきた気も。
4黒川 圭介DF5対人の軽さが目に付きましたなあ…ボールを奪ってやろう、という意識が薄く、後手に回るシーンが多かった気がします。
20中谷 進之介DF6.5アラーノの先制点は、彼がドリブルで中央を突いた攻撃参加から。そんなんもできるんか、あんた。余裕で代表クラスでしょ。
46松田 陸DF5.5出場停止の半田に代わり先発。持ち味クロスは軌道抜群も合わず。半田が不在となる五輪中のさらなる活躍を期待。
16鈴木 徳真MF6.5リードした時間帯のあんたはほんまに頼りになります。リスクを負わず、開いたスペースに次々とボールを逃がす天才。
23ダワンMF77′6.5そのジャンプ力、低空ロケット弾でもいけたんかい。豪快すぎるダイビングヘッド、さらにバク宙ひねりまで披露。ただ前半の守備はちょっとゆるい場面もあり。
47ファン アラーノMF51′6.5けがから戻った17試合先発復帰戦で相手をおちょくるループ弾。この抜け目なさはまさにブラジル人のマリーシア。あんたの調子が上がれば、前4枚どこでもできるだけにかなりでかい。
97ウェルトンMF77′6チャンスは決めたかったですが、もはやいるだけで一つの戦術として成立。ただ暑さからなのか、いつのも迫力がちょっと不足していたのが心配です。
7宇佐美 貴史FW77′6.5いつダワンをみてたん、というスーパーアシストは圧巻。PKもさすが。ただ自由に動きまくるアラーノが入ると、守備でもう少し気を利かせる必要はあり。
13坂本 一彩FW86′6.5かつてガンバが振られたマリノスDFエドゥアルドのプレスを受けながらも、巧みなキープと切れのあるターンで翻弄。ゴールはなくとも素晴らしい出来。

【途中出場】

ポジション背番号名前交代時間採点寸評
DF33中野 伸哉77′5.52列目に入って攻守のタスク完遂。
MF17山下 諒也51′6.5センターからのひとり旅でPK奪取。速さは正義ですなあ。先発外れて悔しかったでしょうが、途中出場でも先発でも仕事してくれます。
MF6ネタ ラヴィ77′5.5リードした中でシンプルなプレーに終始。
MF8食野 亮太郎86′5.5絶妙のフリーランでジェバリのゴールを演出。ただボールタッチの荒さは相変わらず。サイドよりは真ん中の方がいい気もしますが…
FW11イッサム ジェバリ77′6やっと今季初ゴール。ただ飯倉先輩に感謝ですな。他にも決められた場面はあっただけに、もっと上げていこうぜ。
ダニエル・ポヤトス監督6アラーノの先発起用が的中。相手のミスにも助けられましたが,敗れた町田戦の後で先発をいじって勝ちきったことは、チーム活性化にも大きな材料です。

あとがき

ポヤトス監督にとっては、狙い通りの試合だったのでしょう。

先制し、試合をコントロールしながら、追加点を奪う。

それが完全な試合の定義であることは間違いありません。

相手が前に出れば、後ろのスペースを突く、という部分が磨かれてきた今季のガンバにとっては、どんな形でも先に点を取ることが重要でしょう。

そんなチームにとって、相手の隙を見つけるのが本当にうまいアラーノの存在は大きい。

山下を後半の切り札として残しておける、という点も。

ただサイドに置いても自由に動きまくるアラーノは、ある意味〝諸刃の剣〟でもあります。

彼が動いて空けたスペースを、宇佐美、坂本との関係性でどう埋めていくかは、今後の課題になりそうです。

シーズン後半も、夢を見られる今シーズン。

さあ、勝負の夏も楽しんでいきましょう!!

きょうも最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

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この記事を書いた人

ガンバ大阪を深掘りし、より試合観戦やサポートをより楽しめる場所に。コラムや【忖度なき採点&寸評】で辛口甘口、ユーモアを交えつつ。 名前の由来は『Liverpool echo』より。愛するワンクラブを徹底して分析する場所を目指します。

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