【忖度なき採点&寸評】屈辱の大阪ダービー。60分間シュートゼロの悲劇はなぜ起こったのか。ポヤトス監督をこれからも信じていいのか揺らぐ。24/10/2セレッソ大阪1-0ガンバ大阪@ヨドコウ

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前書き

屈辱的でした。

60分間シュートゼロ。

決定機と言えるシーンは、オフサイドとなったウェルトンのみ。

前へ、前へ、とプレスをかけてきたセレッソに対し、結果としては腰の引いた戦い方が結果に直結してしまいました。

大阪ダービーに気持ちで負ける。

これ以上に悲しいことはありません。

戦評

https://twitter.com/GAMBA_OFFICIAL/status/1841385127563387113

両ウイングバックをガンバの両サイドバックに当てるハイプレスできたセレッソに対し、ガンバは前半から腰を引いた戦いに。

プレスの出口をなかなか見つけられず、不本意なロングボールが増え、セカンドの争いで上回られると、一歩遅れたファウルを多発。

それでも前半は耐えていたのですが・・・

後半立ち上がり、ウェルトンのファウルで与えたFKから失点。

しかしこれは正直、事故のようなものだったと思います。

それでもセレッソを勢いづけるには十分でした。

流れを相手に握られ、後半15分に山下を投入するまでは、完全に相手のセレッソの試合に。

その後山下のランニングで右サイドが活性化され、半田も絡んだチャンスが少しずつ増えていきましたが・・・

リードを奪ったセレッソは、残り30分間は無失点に重点を置き、それを覆すだけの破壊力はガンバにはありませんでした。

採点&寸評

GK 22 一森 純【6・5】彼のストップがなければ、もっとひどい結果になっていたはず。何とか試合の体を保ってくれました。前々試合のミスから立ち直り、恐れずに素晴らしいキックもありましたが、回数は限られました。それは一森の問題というより、味方のポジショニングの問題ではないかと。

DF 2 福岡 将太【5・5】髪を切って心機一転。危ない場面はありましたが、何とかレオセアラにはやらせずにきたのですが…ビルドアップの出口を探すのには少し苦労した印象も。

DF 3 半田 陸88’【5・5】 9試合ぶり先発復帰で、少しずつ感覚を取り戻していきました。プレスを回避するプレーは少なかったですが、前へ前へ、というチャレンジは後半は見えました。

DF 4 黒川 圭介【5】プレッシャーを正面から受ける事も多く、その中でうまく剥がすことはできず、後ろ、後ろのプレーに。大きなミスにはつながりませんでしたが、この展開ではぐいっと剥がす勇気あるプレーも欲しかったなと。

DF 20 中谷 進之介【5・5】中央での守備はいつも通りでしたが、これだけハイプレスを受けた中で、何かもう少しできた気もします。リスクを取らず、長いボールも使いながらシンプルなビルドアップに徹していました。終盤のパワープレーは、シュートまで自ら持ち込んで欲しかった。

MF 9 山田 康太74’【5】間を取って受けても、一切前は向けませんでした。ボールを受けても自ら仕掛けるプレーがないため、怖さは半減。

MF 16 鈴木 徳真88’【5・5】受けて動く、というプレーを繰り返して何度も糸口を作ろうとしましたが、最後まで相手守備を崩すことはできず。悲鳴を上げたくなるミスもありましたが、パスを引き出し続ける勇気とランニングで何とか打開しようという意思は、チーム内でも最も感じました。

MF 23 ダワン74’【5】効果的なプレス回避の出口となれなかった印象でした。そこを求めるのは、彼のプレースタイル的には酷なのかもしれませんが・・・ファウルも多く、自らリズムを崩していった印象も。

MF 47 ファン アラーノ60’【4・5】ボールへの反応、攻守の切り替えなど持ち味を必死で出そうとしていましたが、相手のプレスを無効化するようなポジショニングは取れず。ボールに関わる回数が少なすぎました。

MF 97 ウェルトン【5・5】幻の同点ゴールは見事でしたが…それ以外はセレッソの策略にはまってほとんどいい形でボールを受けることができず。イライラを募らせたことも、最後のオフサイドが一歩早く出てしまったことにもつながったのか。

FW 7 宇佐美 貴史【4・5】前半はできるだけボランチのラインまでは下がらず、前で起点を作ろうとポジションを探していましたが、見つけることができず。ボールを持てば天才的な選手ですが、ポジショニングのセンスは磨かれていないことを露呈する試合に。

【途中交代】

MF 10 倉田 秋88’【―】時間短く採点なしも、彼のように闘志むき出しにする選手が不足したダービーでした。

MF 15 岸本 武流88’【―】時間短く採点なし。

MF 17 山下 諒也60’【5・5】背後への意識はチームの矢印を前に向けてくれましたが、同じミスを繰り返しているように見えます。点を取りたい、という思いがプレーの精度を下げ、固さにつながっているのでは。

MF 27 美藤 倫74’【5】まだ膠着状況を何とかできるほどの力は感じませんでした。精度がまだ足りません。

FW 13 坂本 一彩74’【5・5】あまりに滑らかなターンや、わずかにオフサイドとなりましたがウェルトンへのラストパスなど、持ち味は見せてくれました。

ダニエル・ポヤトス監督【4・5】あなたのサッカーの軸であるはずのポジショニングからスペースを見つけて相手を崩す、というプレーがこの大一番で発揮できなかった事実は重いです。

あとがき

戦っていなかったとは思いませんし、気持ちが入っていなかったとも思いません。

ただ、セレッソが上回っていました。

相手の前への強い矢印を、どうやって折るのか。

その戦略が、ガンバは山下を入れるまでぼやっとしたまま、60分間を過ごしてしまいました。

これで9戦勝ちなし。

ホームでのダービー、神戸戦を除き、ことごとくビッグマッチ、上位陣との戦いでは結果が出ていないという現実。

来シーズンもポヤトス監督に託していいのか。

それすらも揺らぐ敗戦であったことは、間違いありません。

気持ちが高まっている選手を、いかにして効果的にピッチで躍動させるか。

タイトルを取るためには必ず必要となる能力が、ポヤトス監督にはあるのか。

天皇杯も含めた残りシーズンは、その点を判断する試合になりそうです。

きょうも最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

ガンバ大阪を深掘りし、より試合観戦やサポートをより楽しめる場所に。コラムや【忖度なき採点&寸評】で辛口甘口、ユーモアを交えつつ。 名前の由来は『Liverpool echo』より。愛するワンクラブを徹底して分析する場所を目指します。

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