【忖度なき採点&寸評】J3に負けても〝なんくるないさ~〟と笑えてこそ本物のガンバサポか…藤春廣輝と再会の喜びは美ら海に散る…2024/4/24ルヴァン杯2回戦 FC琉球2-1ガンバ大阪@タピスタ

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目次

前書き

みなさま、先日はお見苦しいものをお見せいたしまして・・・

深くお詫び申し上げます。

ここはガンバ大阪に対する僕の意見を書き綴る場ではありますが、他の人の意見も聞いてみたい、という思いもあり、何度かそんな旨の投稿もさせていただいております。

ほとんどの方とは私の意見も聞いた上で、こういう考えもある、と互いにリスペクトの下でやりとりができ、本当に感謝しております。

僕もリスペクトの精神を忘れず、続けていきたいと思います。

と思った矢先に、リスペクトを欠きそうになる試合内容と結果。。。

ただ高知に敗れ、関学に敗れた経験からの耐性を持つ我々は、このぐらいでは揺らぎませんよね。

藤春と再会できた喜びと、このいらだちで帳消しにするしかないのでしょうか・・・

戦評

ガンバはターンオーバーを取り入れつつ、リーグ戦にも反映できそうな布陣で臨みました。

琉球は中央に寄った3バック+2ボランチでボールを動かし、ガンバを自陣に引き込み、そして中央に固めながら、高くなったラインの裏やサイドを突こうと勇気を持ってビルドアップを行ってきました。

それに対し、ガンバは前の4人(唐山、石毛、倉田、食野)がミドルプレスで構え、〝見〟の状態が続いてなかなか流れをつかめない状況に。

それでもやはり自力の差はあり、シンプルにサイドに展開してサイドバックが絡んだ攻撃では、相手3バックがあまりサイドに引き出されないこともあって、琉球のウイングバック対ガンバのサイドハーフ&サイドバック、という展開も多く、簡単にゴールライン深くまでは進入できていたと思います。

そんな中、前半43分に失点。

自陣に押し込まれた状態の中、ピッチ中央で相手MF富所が縦パスとともに守備ブロックの中に進入。

ここでボランチの鈴木とセンターバックの福岡が対応しましたが、鈴木はパスを出した富所にタイトについていけず、福岡も前に出て対応する、という判断を下せない中で生まれた小さなスペースで、ミドルシュートを決められました。

防ぎようはあったとはいえ、相手の技量が上回ったと言える失点かと。

ただこの失点で目が覚めたのか、後半立ち上がりには一気にギアチェンジ。

前半は見る場面が多かったアタッカー陣がプレス圧力を強め、倉田が敵陣深くでボール奪取。

石毛のクロスがこぼれたセカンドボールを、鈴木が右足で落ち着いて流し込み、同点に追いつきました。

これで一気に試合の流れをつかみ、直後には倉田が決定機を迎える場面も。

完璧にガンバペース、といったわけではないようにも見えましたが、力の差を考えれば、勝ち越しゴールが生まれるのは時間の問題かと思っていました。

しかし・・・後半31分。

琉球ゴール付近からのビルドアップ。

守備側は中央を締めてボールをサイドに送らせる、というセオリーがある中で、CBから縦パスがセンターサークル付近に。

これに福岡、江川の両CBが食いついてしまいました。

原則ではどちらかがボールにアタックすれば、もうひとりはカバー。

そのシンプルかつ、必ず守るべき約束事が崩れた時に、ワンタッチで裏に送られたボールに抜け出したのが元ガンバのFW白井陽斗。

俊足FWとしてユースから昇格したものの、トップチームにはほとんど絡むことができず、ガンバ大阪U―23では右ウイングバックとしてプレー。

その後ガンバとは契約満了となり、J2岡山を経て昨季より琉球へ。

今季はJ3で得点ランキングトップの8ゴールを挙げてブレイク中の24歳が、スピードを落とさぬまま一森の股を抜くシュートで決勝点。

同じように、ガンバも唐山が相手DFラインの乱れを突いて、GKと1対1となりかけた場面もありましたが、シュートはポストに嫌われ無得点。

J3を相手に内容で圧倒できないという現状もありますが、やはり決めるべき時に決めた相手との差が、1-2での敗戦につながりました。

採点&寸評

GK 22 一森 純【5・5】決して簡単に防げた失点とは思えませんが…1対1で白井に上回られた点は悔しい限り。まあ、、、仕方ないんですが。


DF 2 福岡 将太【4・5】2失点ともに絡んでしまえば、CBとしては評価できません。やはりシンプルな対人守備の能力としては、三浦や中谷より2ランクは落ちるかと。どちらの失点も球際にまで行けていない点は大きな問題です。


DF 24 江川 湧清79’【4・5】2失点目、やはり冷静に見ればあなたがカバーの役割だったのでは、と。久々の出場で、集中力が切れたのでしょうか。このパフォーマンスでは、とてもまだリーグ戦には絡める状態ではないのかと。


DF 33 中野 伸哉【5・5】この試合を生かそうという思いは伝わってきました。馬力は黒川にも負けていないかな、と思う部分と、やはり最後の精度や技術力ではレギュラーとの差はあるのかな、と。


MF 8 食野 亮太郎68’【4・5】ボールを受けた後の判断が遅く、不用意にロストしてしまうシーンが多すぎます。プレーの迷いが判断の遅れにつながっているのか。


MF 10 倉田 秋【5・5】強度の面ではやはりこのメンバーの中ではワンランク上。SBを生かすプレーなども、熟練の技でした。ただ最後の精度を発揮できないと、こういう痛い目に遭います。

MF 15 岸本 武流【5・5】攻守ともにやはりJ1レベルの強度、精度は持ち合わせていたかと。地味ですが、しっかりと相手を走らせずに体をぶつけて守る守備なども徹底していました。


MF 16 鈴木 徳真【5・ゴールへのパスとなった同点ゴールはお見事。ただ1失点目は中央をワンツーで簡単に割らせてしまいました。あそこで食らいつけるかどうかは、ボランチの選手としては大きな課題になってきます。


MF 27 美藤 倫68’【4・5】プロデビュー戦は持ち味をほぼ発揮することができず、といったところでしょうか。そんな選手なのか、何が武器なのか、申し訳ないけど見えてきませんでした。ただまだ始まったばかり。この悔しさをばねに。


MF 48 石毛 秀樹79’【5】正確な技術はやはりJ1クオリティを見せつけましたが、怖さ、という点ではほとんど発揮できず。


FW 40 唐山 翔自【4・5】ストライカーとしてのセンスは感じさせつつも、センターFWとして相手を背負った局面での物足りなさも。しかし何よりは結果。チャンスがあっただけに、決めなければここで生き残ることはできません。

途中交代

DF 28 坂 圭祐79’【―】時間短く採点なし。

MF 17 山下 諒也68’5】ひとり早送りのようなスピード感は期待感もありますが、まだ最大出力ではなさそうな。今後に期待。


MF 23 ダワン79’【―】時間短く採点なし


MF 9 山田 康太68’【5】復帰戦でも変わらずアグレッシブさは発揮。ただ休んでいる間に精度が上がるという奇跡はなく、課題もそのまま。


FW 13 坂本 一彩79’【―】時間短く採点なし。


ダニエル・ポヤトス監督【4・5】
若手にチャンスを与え、交代メンバーで仕留めるというプランはあっさりと崩壊。リーグ戦を考えると、ここに力を注ぎ込むことができないことは理解しつつ、2年連続での天皇杯失態は擁護できず。

特別採点 

DF藤春廣輝【6】3バックの一角でビルドアップのサポートをしつつ、DFライン裏のスペースもケア。1本ラインを合わせ損なうミスで決定機も招きましたが、唐山のクロスを封じたシーンなど、スピードと粘りを生かした守備は健在でした。

FW白井陽斗【6・5】ガンバのトップでは輝けなかった選手が、こうやって他チームでエースとしてチームを勝たせる選手となっていることは感慨深く。試合後の涙にガンバへの思いが感じられ、敗北の悔しさの中でもほろっとさせられました。

あとがき

藤春や白井のおかげで、怒りのボルテージが上がりきらなかった琉球戦。

こういった試合になれている、という僕自身の負け犬根性もまた悲しく。

ただ沖縄まで駆けつけた方々を思うと、なんくるないさ~では済まされず。

失点はセンターバックやそこに絡んだ選手だけの責任ではないとは言え、シンプルに反省すべき点かと。

あとこういった格下への負けが続く現状は、どこかガンバに中に『おれたちはJ1だから』という余計なプライドがあるようにも感じてしまいます。

がむしゃらになれない、というか。

早くも今年1つ目のタイトルを失うことになってしまいました。

この敗戦が、リーグ戦に響かないことを祈るのみです。

きょうも最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!!

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この記事を書いた人

ガンバ大阪を深掘りし、より試合観戦やサポートをより楽しめる場所に。コラムや【忖度なき採点&寸評】で辛口甘口、ユーモアを交えつつ。 名前の由来は『Liverpool echo』より。愛するワンクラブを徹底して分析する場所を目指します。

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