【忖度なき採点&寸評】7年ぶりに首位に立つ準備はできたか。2024年6月26日・鹿島アントラーズ0-0ガンバ大阪@鹿島スタジアム

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戦評

今日はあーだこーだ言わずに戦評へ参ります。

同じく4-2-3-1を基本布陣とした両チームですが、サイドの使い方に明確な違いがありました。

ウェルトン、山下の両ウイングが大きくサイドに開くガンバに対し、鹿島はウイングではなく、真ん中で生きる選手をサイドに置き、師岡、仲間はやや内側、両サイドバックが開いて高い位置に。

特にこの日の前半は、左のウェルトンの背後を、カウンターから売り出し中の鹿島右サイドバック・濃野に次々と使われてしまいました。

前半は福岡がYUMA(鈴木優磨)の圧力にびびったのかゴール前でロストする大ピンチもありましたが、中谷のブロックで何とか回避。

その後も押されっぱなしでしたが、一森の好セーブもあってなんとか前半を0-0で折り返すと、後半はボール保持が長くなる展開に。

中盤での球際争いに敗れ、危険なカウンターを受けていた前半から、相手の出足が落ちたこともあり、シンプルにサイドを使って相手陣内に入る回数も増えました。

しかしこの日は中央の攻撃が少なく、宇佐美や坂本が触る回数もいつもより少なめ。

サイドでは進入できても、中央の相手センターバック(植田、関川)を動かす展開になりませんでした。

後半はガンバもボランチ、センターバック間のスペースは埋め、相手にシュートを許すシーンも減って堅い試合に。

両チーム、ゴールを割ることなく2位、3位対決はスコアレスドローに終わりました。

採点&寸評

GK 22 一森 純【6・5】もはや好セーブは通常運転となってきた印象も。急ぐ展開、時間を使う展開としっかり把握し、チームに冷静さもたらしました。

DF 2 福岡 将太【5】決定的なゴール前ロスト、という久々に〝うっかり将ちゃん〟が顔を出す展開でしたが、中谷に救われました。その後はYUMAに粘り強く対応しました。

DF 3 半田 陸【5・5】神出鬼没な鹿島MF仲間、スピードある同・藤井の対応に苦しんだ中でも何とか粘りました。ただこの試合だけ見れば、鹿島DF濃野の方がいい選手やなと。

DF 4 黒川 圭介【5】連携ミスで相手にスペース与えたり、後半立ち上がりにボールをバウンドさせてピンチを招いたり。DFとしてはどこから不安定さが目立ちました。

DF 20 中谷 進之介【6・5】スーパーブロックをはじめとした活躍は鬼神のようなえげつなさなのに、時折見せる笑顔はまるで天使のごとき。このギャップにやられちゃう。。。

MF 6 ネタ ラヴィ71’【5】展開的に攻撃の持ち味は出にくく、さらにクロスからのバイタルをケアする意識がやや低く、シュートシーンを作らせてしまったのかなと。

MF 16 鈴木 徳真【5・5】YUMAのプレスにさらされるシーンもありましたが、常にリスクケアに動いていた印象。後半の詰まった時間帯に、司令塔として前を動かせればもっと最高でした。

MF 17 山下 諒也83’【5・5】立ち上がりのチャンスはありましたが、単騎突破の回数は少なく、セットされるとスペースを消され。これが山下の止め方、となりそうで嫌な気配。

MF 97 ウェルトン90+2’【5・5】濃野に背後を使われまくりましたが、終盤には意地を見せて決定機を作り出す突破も。しかしここで長い時間使ったことが、次の町田戦に影響しなければいいのですが…

FW 7 宇佐美 貴史【5】ボール扱いは相変わらすの精度。でも今日はキックのフィーリングが少し悪かったかなと。詰まった展開となったとき、坂本ともっと中央で連動する動きがあれば、相手は嫌だと思うのですが。

FW 13 坂本 一彩【5】71’守備への献身は評価したい部分ではありますが、もっと裏抜けを狙う引き出しが欲しいところ。裏に出せるのが、宇佐美しかいないというところも影響している気がしますが…この大一番で消えてしまうのはまだまだ若さでしょうか。

【途中出場】

DF 33 中野 伸哉90+2’【―】時間短く採点なし

MF 23 ダワン71’【5・5】終盤にかけチームの強度を落とさないとう仕事は完遂しました。

MF 47 ファン アラーノ71’【5・5】短い時間では彼の良さはなかなか出にくいですか…スーパーサブタイプではない気もしますが、終盤のチャンスを決めていればヒーローでした。状態が上がれば、坂本のポジションでの先発起用は候補になるはず。

FW 11 イッサム ジェバリ83’【―】時間短く採点なし。

ダニエル・ポヤトス監督【5・5】後半の修正はさすがでしたが、勝利まで持って行くことはできず。宇佐美が〝宇佐美っていない〟時の試合の動かし方には、まだ上昇の余地はありそうです。次節は町田の堅い守備を、どう攻略するか見ものです。

あとがき

消耗戦というか、そういった感じは正直否めなかったですし、日程も少しタイトな中で、なかなか普段どおりのサッカーをお互いに表現し切れなかった部分もあったと思います。僕らとしては全然ネガティブな勝点1じゃないですし、むしろポジティブに捉えていいと思う。そういったことはチームにはしっかり言いました。

キャプテン宇佐美の言葉です。

確かに〝鬼門〟アウェー鹿島での勝ち点1は、決して悪くはない結果。

しかし優勝をここから本気で頂点を狙うのであれば、ここで満足していてはいけないはず。

ここ数試合のゴールは

湘南戦 2ゴール 相手ミス→宇佐美、PK宇佐美

柏戦 2ゴール 宇佐美の個人技、セットプレーから山田

神戸戦 2ゴール こぼれ球からウェルトン、オウンゴール

鹿島戦 無得点

なかなか相手守備をチームとして崩した、というゴールはありませんでした。

しかし、次戦ではどうやって谷晃生、昌子源を中心とした町田の守備を崩し、ゴールをこじ開けるか。

次は勝てば、首位浮上となるガンバ大阪戦。

ガンバが首位に立てば、2017年の第12節以来7年ぶり。

さあ皆様、首位に立つ準備はできていますか。

今日は最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

ガンバ大阪を深掘りし、より試合観戦やサポートをより楽しめる場所に。コラムや【忖度なき採点&寸評】で辛口甘口、ユーモアを交えつつ。 名前の由来は『Liverpool echo』より。愛するワンクラブを徹底して分析する場所を目指します。

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