【忖度なき採点&寸評】ウェルトンの油断を許していては…優勝などできるはずもないと断言しよう。2024/8/17ヴィッセル神戸2-2ガンバ大阪@ノエスタ

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劇的な同点劇にも晴れぬ心・・・

もやもやした感情が、心に渦巻いています。

同点ゴールの瞬間は、心から叫んで喜びました。

しかし・・・

試合が終わって時間が経つと、怒りがふつふつとこみ上げてきました。

優勝争いの最中で、こんなプレーを見せられるとは。

中谷は言いました。

今日の試合内容だったら最低限だと思いますし、良い勝点1じゃないかなと思います。直接対決で向こうに勝点3をあげなかったのは大きいかなと思います

良い勝ち点1・・・

本当にそうなのか。

これが力を振り絞った上でのドローなら、そう受け止めたでしょう。

しかし・・・

前半アディショナルタイムに見せた、ウェルトンのプレーが許せないのです。

右サイドの神戸MF飯野に対応した際、完全にバックパスだと決めつけ、まるで気のない対応をしてクロスを許しました。

その結果、取られてはいけない時間帯で失点。

この事実を、このまま見過ごすわけにはいきません。

戦評

ウェルトン、アラーノのポジションチェンジが話題となっていますが・・・

そもそも、ポヤトスは神戸の左サイドバックを初瀬と予想し、ウェルトンを当てようと考えたのでは、と推察します。

加えて神戸は武藤、広瀬が絡んで厚みのある攻撃を繰り出す右サイドの対応を、ウェルトンではなくアラーノに託そう、と考えたのでしょう。この時点で、ウェルトンの守備に、ポヤトスは相当なストレスを感じていたことも想像できますが・・・

しかしそんな思惑を持って選手を配置したのに、ピッチ内で勝手に変えられては、ポヤトス監督もたまったものではないでしょう。

そして結果、左のウェルトンがやられて失点。

リーグ最少失点が、ここまで上位に食らいついてきた要因であることは誰もがわかっているはずなのに・・・自ら隙をみせてしまいました。

後半は宇佐美の個人技で追いつき、さあギアを上げていきたい時間帯で先に手を打ったのは神戸。

交代策で圧力をかけてきた相手に、またも失点。

中谷がサイドに引っ張り出されて、ゴール前には大迫、そして宮代。

福岡は宮代を見ていたはずですが、やはり背中の大迫が気になったのか・・・

宮代にニアへと入り込まれ、勝ち越しゴールを許してしまいました。

もうだめだ。

諦めかけましたが、途中からピッチに立った坂本、山下、倉田、ネタらがもう一度、火をつけてくれました。

そして生まれた同点ゴール。

左サイドでボールを動かし、山下がサイドに流れる動きに神戸MF井手口が一瞬つられ、中央のスペースが空いたその瞬間。

坂本が井手口の内側を突き、そこへ宇佐美のセンスとしか言えないアウトサイドでの縦パス。

これを受けた坂本が粘り、最後はパワープレー要員で上がっていた中谷のモモ!!

このゴールを、ウェルトンはどんな思いで見つめていたのでしょうか。

採点&寸評

GK 22 一森 純【6】前半のスーパーセーブはさすが。ただ後半は準備していない味方への鬼パスで混乱を招きました。

DF 2 福岡 将太【4・5】1失点目は不用意なパスミスで失点のきっかけに。2失点目は宮代のマークを外してしまいました。中山の獲得失敗で、成長がさらに求められるだけに、大いに反省を。

DF 4 黒川 圭介【5・5】前への推進力、タイミングのいいパスでチャンスメイク。守備でも飯野に走り負けなかったシーンは胸アツでした。

DF 20 中谷 進之介【6・5】チームを優勝戦線へと踏みとどまらせるモモシューでした。大迫との1対1でも互角にやり合う姿はまさに守備の要。

DF 46 松田 陸77’【5】仕掛けのスイッチを入れようとしているのはわかるのですが、その横パスのミスが多く、攻撃のリズムを切るプレーが散見。

MF 9 山田 康太80’【5】一生懸命走ってくれているのは認めるのですが…献身と引き替えにゴール前での存在感が失われているのであれば、難しいところです。

MF 16 鈴木 徳真【5・5】サイドへ展開するボールなど効果的なプレーは多数。ただ強度の高い神戸の中盤に対し、やや後手を踏んだ印象も。

MF 23 ダワン80’【5・5】後半に存在感が低下したのは、内転筋の影響だったのでしょうか。プレスがかかると前を向けなくなるのが残念。怪我の状態が気がかりです。

MF 47 ファン アラーノ66’【5】サイドでの存在感は攻撃面では希薄。トップ下での起用がいい気もしますが…。ただウェルトンとのポジションチェンジは、監督の指示ではなく勝手に行っていたとのこと。これが造反と捉えられないかは懸念点です。

MF 97 ウェルトン77’【4】完全に気を抜いたとしか言えないプレーでチームを窮地に陥れました。今季の貢献が大きいことは認めますが、自身が招いた事態の大きさをかみしめて欲しいです。

FW 7 宇佐美 貴史【6・5】まさにエースの仕事ぶり。苦しい時にチームを救う2つのプレーを、神戸キラーなどという言葉では片付けたくありません。

【途中出場】

MF 10 倉田 秋80’【6】わずか15分足らずでも魂を燃やしていることがわかるプレーぶり。ウェルトンには、この姿を目に焼き付けて欲しいです。

MF 15 岸本 武流77’【5】大迫に競り負けたシーンを責めるのは厳しいと思いますが…守備の脆弱さが先発起用につながらない要因かな、と思ってしまいました。

MF 17 山下 諒也77’【5・5】スピードがあることは十分にわかっているだけに、後は精度。カットインのバリエーションは欲しいところです。

MF 6 ネタ ラヴィ80’【5・5】短時間の起用でもチームに献身的に尽くす姿に人間性の良さが垣間見えます。

FW 13 坂本 一彩66’【6】同点ゴールのアシストは大仕事。それ以外にも、この試合に勝つんやという気概が表情にも表れていました。

ダニエル・ポヤトス監督【5】戦う準備ができていない選手をピッチに送り出してしまったことは、大いに責任があるでしょう。この後のリアクションに注目。

あとがき

ウェルトンについてこき下ろしましたが、彼がチームのことを考えていない選手だとは全く思っていません。

今シーズンの貢献に感謝もしていますし、彼のおかげで現在の位置にいると思っています。

ただ、大事な場面で集中力を保てるかどうか、は選手の価値を決める大きな要素。

ハーフタイム、ポヤトス監督は厳しくチームを糾弾した、という話もありました。

あのプレーを絶対に許してはいけない雰囲気をチームで作り上げないと、優勝など夢のまた夢。

この一週間で、ポヤトス監督、宇佐美らチームリーダーがどんな働きかけを行い、チームを立て直すか。

そして次の福岡戦、ウェルトンはどんなプレーを見せるのか。

町田との勝ち点差は6。

ここが正念場、です。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

ガンバ大阪を深掘りし、より試合観戦やサポートをより楽しめる場所に。コラムや【忖度なき採点&寸評】で辛口甘口、ユーモアを交えつつ。 名前の由来は『Liverpool echo』より。愛するワンクラブを徹底して分析する場所を目指します。

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