【忖度なき採点&寸評】1試合平均0・79失点の守備が3試合連続2失点。ガンバ大阪が今、向き合うべきことは。2024年8月25日・ガンバ大阪2-2アビスパ福岡@パナスタ

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ここにきての足踏みは痛恨の極み…

決して悪いゲームではありませんでした。

ただ…また、また、また、また勝てませんでした。

リーグ戦は4試合連続ドロー。

勝利した天皇杯湘南戦を含め、これで3試合連続2失点。

今季J1は28試合22失点、1試合平均失点は約0・79点。

それが3試合で6失点という事実に、向き合ってみるべきではと感じています。

戦評

守備時は宇佐美が頂点、攻撃時には坂本が頂点となって山下、アラーノも中央に3トップ気味となり相手の3バックを引きつけ、宇佐美がトップ下でボランチとDFラインの間でフリーとなる(それにしても狭い場所でしたが…)という狙いはうまく機能していました。

左サイドはその宇佐美が流れる事が多くスムーズ。ただ右サイドは山下、岸本のラインはややぎこちなく。

ここに来て半田陸の不在が響いています。

それでも点はしっかりと取れている事実は、ポジティブな点。

そうなると問題はやはり守備。

この日の2失点はどちらもセットプレーからでした。

ほころびを探せば、本当にわずかなわずかな隙、ということになります。

PKのシーン、福岡MF紺野に宇佐美、黒川、徳真と3人がいたにも関わらず、ボックス内に入り込まれて徳真が引っ張ってしまいました。

相手のドリブルも一か八かの仕掛けで、中にこぼれたのは不運だったのですが、気になったのはファーストDFの宇佐美があまりに淡泊だったこと。

カバーに徳真がいたからこそファウルを避けて足を出さなかったのかも知れません。

ただ前節ウェルトンが見せた軽い守備(この試合は出場停止)を含め、わずかなほころびは失点につながっています。

ショートコーナーから中谷が競り負けた失点も、決して防げないシーンではありませんでした。

今シーズン、ここまでどうやって勝ってきたのか。

粘り強い守備で失点を減らし、勝ち点を積みあげてきたのではないのか。

もう一度今季の躍進を支えた堅守を取り戻すべきでしょう。

次は大阪ダービー。

この1週間は守備の緩みをしっかりと締め直し、絶対に負けられない、ではなく勝たなければならない一戦に向かってほしいと思います。

採点&寸評

GK 22 一森 純【5・5】PKは触っただけに止めたかったですが、致し方なし。キック精度は相変わらずグッド。福岡のハイプレス対策にも、彼の存在は重要でした。ただセットプレー時、特にショートコーナーなどに対する守備は、整備する必要がありそう。

DF 2 福岡 将太【6】公式戦2戦連続ゴールは頼もしい限り。攻撃の起点としても代わりの効かない選手に。2失点目のクロスに前で触れるようになれば、もうワンランク上の選手に。

DF 4 黒川 圭介【6】ボールの推進役として大きな仕事。多くの攻撃は左サイドから。平行に差し込むパスのセンスが素晴らしい。SBとしての幅は着々と増やしている印象です。

DF 20 中谷 進之介【4・5】ここぞの場面で競り負けてしまい、2失点目を防ぐことができず。これをミスとするのは非情に厳しい見方かとは思いますが、堅守の核として、守備陣のエースとして、あなたは負けてはいけません。

MF 15 岸本 武流【5】プレスを受けた際の逃げ方がぎこちなく、相手守備を勢いづかせてしまいました。持ち味のはずの体の強さやスピード感、点に直接絡むような攻撃センスがなかなか発揮できていない印象。

MF 16 鈴木 徳真83’【5・5】あまりに軽率なPK献上。しかしFKで福岡のゴールをアシストと、しっかりと自分のミスは取り返しました。キッカーとしての質は宇佐美より上かもしれません。

MF 17 山下 諒也83’【5】終盤のパナスタ一人旅は、宇佐美をおとりに使った当たりもお見事でしたが、決めないと。キャプテンは不満顔でしたが、そんなことは気にせずにやり続けましょう。右SBとの連携には課題ありまくり。

MF 23 ダワン【5・5】鈴木と比較すると、やはりボールを循環させるスムーズさは欠きますね…。ただ宇佐美が中央にいないゴール前の迫力を担保する貴重な存在ではあるので、やはり外せないなと・・・。

MF 47 ファン アラーノ74’【5】宇佐美、坂本と絡んで開いたスペースを突く神出鬼没な動きは彼ならでは。しかし球際の勝負でやや後手を踏み、決定機にはでは絡めず。

FW 7 宇佐美 貴史【6・5】相手の膝を見て逆を取る得意のドリブルから、見事なクロスでアシスト。起点となるボールキープの巧みさも含め、攻撃面での仕事ぶりには頭が下がります。ただキャプテンとして、もう一度チームの隙をなくすような働きかけは必要かと。

FW 13 坂本 一彩【6】巧みなスペースのかぎわけから見事なヘディングゴール。宇佐美との関係性は確実にチームの武器に。ベンチにストライカーがいないとはいえ、フル出場を果たす当たりに監督の期待も感じさせました。

【途中交代】

MF 14 福田 湧矢83’【6】おかえりなさい。想像を絶するストレスと悔しさを抱えた10か月間を経て、戻ってきた姿を見られただけでも・・・。プレーはドリブルのキレはありつつ、どこか力が入りすぎていない感じに少し変化も感じました。右サイドでの二人抜きの突破から、逆サイドに展開した後にスピードを上げてサイドでもう一度受けようとしなかったところは、まだどこかブレーキを踏んでいるのかな・・・とも。

MF 6 ネタ ラヴィ83’【―】時間短く採点なし。

MF 9 山田 康太74’【5】あの時間に入ってくるアタッカーとしては、やはりインパクト不足。宇佐美をサポートする仕事以上に、個人で何かをやって欲しいところなのですが・・・

ダニエル・ポヤトス監督【5】点を取りたい状況で交代カードにストライカーがいないのは、非常に難しいところ。しかし3試合続いた守備の修正は絶対に必要。厳しいアプローチも必要なのではないかと感じます。

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この記事を書いた人

ガンバ大阪を深掘りし、より試合観戦やサポートをより楽しめる場所に。コラムや【忖度なき採点&寸評】で辛口甘口、ユーモアを交えつつ。 名前の由来は『Liverpool echo』より。愛するワンクラブを徹底して分析する場所を目指します。

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