目次
前書き
ガンバは強いのか、弱いのか。
今シーズンは、本当によくわかりません。
負傷中のウェルトン、アラーノのブラジル人コンビに加え、宇佐美、ヒュメットをベンチから出すことなく勝ちきった試合。
普通ならレギュラーの前4人がいない、と見てもおかしくないぐらいの状況。
しかもACL2から中2日。
それでもこの試合は、奥抜、山下の両ウィングが抜群でした。
特に奥抜は、やっと彼本来のプレーが出始めたなと。
2チーム分、十分に使えるタレントを持つガンバ大阪。
そう考えると、この順位(9位)はやはりだらしなさ過ぎるのか。
ジェバリも使ってみれば、やはり結果を残してくれるため、非常に来季に向けて悩ましいところ。
ただポヤトス監督の“短い毛布”という言葉が、一番しっくりくるような気もしますが・・・
元札幌の三上氏がフロント入り、というニュースもとうとう報じられました。
変革期となるのか、それとも我慢の時期として来年以降の結実を待つのか・・・
上にも下にも絡まず、穏やかな日々はやはり刺激が足りませんな。
採点&寸評
GK 22 一森 純【6】前半立ち上がりのピンチをしのいだことで、流れを呼び込みました。これぞ守護神の仕事ぶり。
DF 2 福岡 将太【5・5】名古屋FW木村に押しのけられて決定機を作られたシーンは気になりました。パワー系FWへの耐性の低さは相変わらずですが、他にできることが多いのも事実。
DF 3 半田 陸【6】守備で穴を開けない中でゴール前で毎試合のようにチャンスに絡むあたりは、成長の跡と言えるのでしょうが。これを決めきるようになればまさにJでは別格に。
DF 20 中谷 進之介【6】縦パスのセンスが洗練されているような気が…。もはや名古屋臭はまったくしませんな。奥様のお店被害はお見舞い申し上げます。
DF 21 初瀬 亮68’【5・5】左足キックの精度は文句なしですが、豪快に裏を取られたシーンは要反省。その後の戻るスピードも、やはり物足りなさを感じました。
MF 13 安部 柊斗【6】攻守をつなぐ役割として、まさに欠かせない存在に。リーダーとしての資質も持ち合わせていそうな立ち居振る舞いもGOOD
MF 27 美藤 倫【6】中2日の連戦でチームトップの11・4キロを走っても終盤まで疲れた様子などまったくなし。試合ごとに成長している気がしてうれしくなります。
MF 44 奥抜 侃志68’【6・5】前を向けば全て仕掛ける。この姿勢がまさに求めていたウイング像です。突破できなくてもあの仕掛けが相手を引きつけ、満田やジェバリの動きを助けていました。あとはゴールへの直接関与だけ。
FW 11 イッサム ジェバリ【6・5】岸本へのアシストだけでなく、ポストプレーヤーとしてはやはり極上。少しでも体勢が悪ければ、味方をうまく生かす脳に切り替えるのか。シュートさえもう少しうまければ…ただリーグ戦での5得点4アシスト(1273分)は、8得点2アシストの宇佐美(1973分)、7得点3アシスト(1718分)のヒュメットとの出場時間差を考えると負けていません。
FW 17 山下 諒也85’【7】ちょっと短いかと思われたパスを逆手に取り、相手の逆を取るゴラッソでした。速い奴が逆を取り始めたら、本当に手がつけられなくなります。まだ山下って伸びるのでは・・・と思わされた試合でした。
FW 51 満田 誠90+1’【6・5】結局、奥抜やジェバリが生きるのも、彼の判断の速さがあるのかなと。味方にコンマ数秒の余裕を与えるプレーヤー。攻撃の中心としてボールを集めれば、その視線をあざ笑うかのように走れる点もよき。シュートの精度やパンチは宇佐美に軍配が上がりますが、やはりトップ下のポジションを争う方が、共存よりもチームのためになる気がします。
途中出場
DF 15 岸本 武流85’【6】THE・ごっつあんゴールでしたが、彼の笑顔はみんなを幸せにしますね。チーム内での存在の大きさを感じます。
DF 4 黒川 圭介68’【5・5】初瀬とのポジション争いがまた本格化。求められるのはやはり結果ですね。
MF 16 鈴木 徳真90+1’【―】時間短く採点なし。
FW 8 食野 亮太郎68’【5・5】奥抜が好プレーを見せただけに、負けていられません。彼の場合はよりシューター寄りのプレーが求められますね。
ダニエル・ポヤトス監督【6】ACL2より中2日でも前の選手をまったく変えないというある種の奇策で勝利演出。今の残留確率は15パーセントぐらいではないかと思いますが…諦めきれない思いがあることも確かです。
コメント