【忖度なき採点&寸評】ポヤトスガンバ、リバランスと妥協の集大成がここに。25/12/6ガンバ大阪4-1東京ヴェルディ@パナスタ

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ホーム最終戦はゴール快勝。ただ退場者と運に恵まれた面も。

ダニエル・ポヤトス監督の3シーズンに渡ったJ1リーグが終わりました。

最終順位は9位。

3年間の成績は16位、4位、9位。

結果は出なかったものの、スペインの香りを漂わせてくれた1年目。

その色を消し、守備の強固さで躍進した2年目。

そして両方のリバランスとともに、結果的には勝てるチームにはならかなった3年目。

大きく言えば、そんな印象でした。

この点に関しては、オフに向けて深掘りしていきたいと思います。

ただ山下諒也、半田陸の右サイドが確立され、満田誠や安部柊斗、そして美籐倫という来季に向けた核は固まった、と見える今シーズン。

最後の試合も彼らの存在感に加え、助っ人外国人FWジェバリが、その役割をしっかりと果たしてくれました。

この試合をいつも通り、採点します。

最後だから、という忖度などは一切抜きです。

先発メンバー採点&寸評

GK 1 東口 順昭【4・5】2年ぶりにJ1の舞台に立った彼にこんなことは言いたくないですが…あのボールを処理できないのであれば、安心してビルドアップに組み込むことはできません。来年6月で40歳。覚悟すべき時が近づいていることは間違いありません。

DF 2 福岡 将太【5】ヒガシに出したバックパスは愛不足ですし、縦パスのミスからカウンターを招く場面も。ヴェルディFW染野のようなフィジカル高めの相手にはやはり苦戦します。1年通じて、本当にがんばってくれたことは認めますが、パス能力がスピード、といった強み以上に、弱みの方がやや上回った印象。

DF 3 半田 陸【6】守備から攻撃、攻撃から守備、という切り替えの強さが、あの高いポジショニングでの山下のサポートを実現。あとはゴール前の質だけです。

DF 4 黒川 圭介【6】ジェバリの2点目につながった中盤でのボール奪取、そして満田の3点目に関与。個人で持ち上がる突破はそこまで効果を出せませんでしたが、攻守でしっかりと仕事した印象です。

DF 20 中谷 進之介10’【―】時間短く採点なし。怪我が長引くものではないことを祈ります。

MF 10 倉田 秋61’【5】フリックで山下が退場を招いた場面には絡みましたが、背中向きでパスを受けてプレスに苦しむシーンが多数。守備での安心感はありますが、特別な仕事は少なかったのかなと。

MF 13 安部 柊斗【5・5】前半はうまくカバーリングをしながら、攻撃に絡む素晴らしいプレー。ただ退場者が出た中での後半のプレーには課題あり、か。もっとたくさんのボールに絡んでチームを前進させたかったところ。オープンに展開にしないように、舵取りをしてほしかったと見えます。

MF 27 美藤 倫61’【5・5】鋭い縦パスからチャンスメイクするシーンなど、前への意欲は本当に魅力。ただ安部と同じく、後半の展開には責任あり。まだ海外には行かないでね。

FW 11 イッサム ジェバリ77’【6・5】J1では16試合ぶりとなるゴール含む2得点。PKはともかく、2点目のシュートはややラッキーとはいえ、さすがの技術。あとカウンター時のポジショニングがうまく、タイパの良さを最後の試合でも見せてくれました。

FW 17 山下 諒也77’【7】スピードの生かし方がゴールに直結。まるで軽自動車がフェラーリのエンジンを積んでいるかのよう。ただ燃費も抜群。本当に欠かせない選手になりました。

FW 51 満田 誠【6・5】わざと股を開けさせてから奪った3点目のゴールは、まさに絶品。山下とともに裏へのアクションが多く、これがチームの攻撃を前に前に進めていました。ボール扱いもうまく走れる、まさに現代型トップ下としていい仕事でした。

途中出場&監督採点&寸評

DF 15 岸本 武流77’【5・5】前にエネルギーを投入して試合を終わらせてくれました

DF 5 三浦 弦太10’【5】緊急出場で準備が出来ていなかったのは差し引いても、簡単に裏に抜けられてシュートを打たせたり、驚くほど軽率なパスミスでピンチを招いたり。新監督の下で、レギュラーポジションを奪い返そうと思うのであれば、このプレーでは厳しいと言わざるを得ません。

MF 16 鈴木 徳真61’【5】中盤に落ち着きを取り戻すための投入でしたが、波に飲み込まれてしまった印象。

FW 42 南野 遥海77’【6】シュートは盛大にダフっていましたが、ネットを揺らすことが彼にとっては何よりのきっかけに。表情にも精悍さが増し、来季の飛躍に期待したくなりました。

FW 8 食野 亮太郎61’【5・5】こういった試合で、結果を残して欲しかったところ。南野のゴールには絡みましたが、どこか得意の空回りが勝ったか。

ダニエル・ポヤトス監督【5・5】リーグ最終戦で4ゴール快勝。10人の相手に流れを奪われかけたマネジメントにはやや課題も残りましたが、今後自分が育てることにならない若手の南野にもチャンスを与え、きっかけを作ってくれたことはひとりのガンバサポとして感謝します。

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この記事を書いた人

ガンバ大阪を深掘りし、より試合観戦やサポートをより楽しめる場所に。コラムや【忖度なき採点&寸評】で辛口甘口、ユーモアを交えつつ。 名前の由来は『Liverpool echo』より。愛するワンクラブを徹底して分析する場所を目指します。

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