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これで勝てなきゃ誰かのせいにしたい。でもしかし。
首位鹿島を、土俵際まで追い詰めたナイスゲームでした。
勝ち点を取れなかったこと以外は。
内容では首位チームを圧倒し、判定がこちらに傾けば、勝ち点1は取れたでしょう。
でもしかし。
結果は負け。
御厨主審への文句はあります。
でもそれだけじゃないことも事実。
何本のチャンスを外したのか。この事実から目を背けるわけにはいきません。
「鏡の中の男に復讐を誓う」
どうしたってどす黒いものが胸の中には残りますが、この言葉を100回繰り返して、自分たちの反省点を見つめたいと思います。
採点&寸評
スターティングメンバー
GK 22 一森 純【5・5】セーブ場面やビルドアップへの関わりが多くなかったのは、チーム自体が高い位置でプレーできていたからこそ。ただあの1本中の1本を止めていれば、ヒーローでした。
DF 2 福岡 将太【5】あのロングボールはすばらしいパスでした。ただ敵陣からの1本でやられて、CBがいいはずはありません。レオセアラの体にはじかれたように、フィジカル勝負になればJ1トップクラスのFWに勝てないことは、何度も今年見てきました。だからこそ、より繊細なポジショニングが必要なのです。
DF 3 半田 陸【6】疲労感のにじんだ前節のパフォーマンスとは打って変わり、タフさを見せてくれました。終盤の決定機も、本当はただ褒めちぎりたいです。でもあれを決めるか決めないかで、選手の価値は大きく違います。
DF 4 黒川 圭介90+2’【6・5】相手も縦にくるとわかっていても、クロスを上げきる能力は、本当にJ屈指ではないでしょうか。さらに宇佐美につなげたラストパスなど、勢い任せではないプレーも増加。中野が悪かったわけではないですが、あの時間で変えたのはなぜだったのか・・・
DF 20 中谷 進之介【5・5】鹿島のフィジカル系FWたちにも決して多くのチャンスは与えず、ハードな守備とシンプルなプレー。最終盤はもっとシンプルに彼の高さを生かして攻めても、という気持ちに。
MF 6 ネタ ラヴィ【5・5】珍しいパスミスからピンチを招くシーンもありましたが、やはりど真ん中に彼がいることで攻撃に芯が通ります。まるで人がいないスペースに吸い寄せられるかのように運ぶドリブルは、是非いつか深掘りしてみたいところ。
MF 47 ファン アラーノ【6】ポジショニングや素早い判断、攻守の切り替えと抜群のプレーでした。ただ惜しむらくは決定機をポストに当てたあのシュート。厳しいですが、あれは決めておかないと、勝てる試合も勝てません。
FW 7 宇佐美 貴史【5・5】FKやクロスなど、持ち味は垣間見えましたが、あなたに求めるのはやはり試合を決める決定的な仕事。それができなければ、合格点とは言えません。
FW 17 山下 諒也76’【6】今やチームにとって欠かせない武器。だからこそ、言わせてください。序盤に迎えた1対1、何度同じパターンでGK正面にシュートするのか。スピードに乗りすぎているからこそ、選択肢が狭くなっているのはわかりますが、J1でトップクラスのアタッカーになるためには、スピードを落として相手を見る、ということが必要かも。あんなチャンスが何度もくるわけじゃありません。序盤にしれっと外す癖は、早急に改善していただきたいです。
FW 23 デニス ヒュメット【5】虎視眈々とゴールを狙うストライカーらしい動きは、わずかにオフサイドとなったシュートにも現れていました。ただ、本当に体を張るシーンが少ない。ヘディングで競らず、裏に抜けるふりはいりません。相手のクリアが少しでも小さくなれば、2次攻撃にいける可能性も上がり、あなたのチャンスも増えるはず。泥臭さ、という部分が物足りません。
FW 51 満田 誠【5・5】彼の能力を、中盤のつなぎ役として使うのは少し贅沢な気もしますが…ラビとバランスを取りながら、いい関係性ができている気もします。しかし本職はもう1列前。チームを勝たせる得点関与を期待したいです。
控えメンバー&監督
DF 33 中野 伸哉90+2’【5・5】ファーストプレーでフィーリングが合わずにクロスミスしましたが、右足で半田の決定機を演出。左右ほぼ差がなく蹴れる持ち味が出ましたが、得点にはつながらず。
FW 97 ウェルトン76’【5】決定的な仕事はできませんでしたが、じわじわと本来の姿に近づいている気配あり。パワフルなあの突破が見られる日がもう少しだと信じて、今は待ちます。
ダニエル・ポヤトス監督【5】個人的には最後は3バックで押し込んで欲しかったな、という思いはありますが…あの流れで交代カードを2枚だけしかつかわなかったのは理解できます。ゴール期待値1・8で無得点という結果は、監督の責任とは言いがたいです。しかしシーズン半分を終え、12位とボトムハーフに。内容と結果が伴わない試合も少なくないですが、それも含めて指揮官の力量とも見れます。ただまだあきらめていません。
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