【忖度なき採点&寸評】安部柊斗の良さはわかった。ただこのメンツで1点も取れない問題点はどこに…。公式戦6戦未勝利の現状を憂う。2025/6/15清水エスパルス0-0ガンバ大阪@IAI

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チャンスはある。しかし何かが足りない…

エキサイティングな試合でした。

フットボールを楽しむ、という観点では満足感のあるのですが…

ただ我々はガンバ大阪サポーター。

結果が伴わなければ、心から楽しむことはできないのです。

安部がデビューし、ダブルボランチの一角に。

徳真先発の際は、ネタが前、徳真が後ろ、という形が多いですが、この日は安部も積極的に一列前まで侵入する、というシーンも見られました。

ボールはよく動かせていたし、サイドからチャンスも作りました。

ただ中央が宇佐美、満田とどちらもパサー系が並ぶこの形では、クロスからの得点確率を上げることは難しいのも現実なのかと。

ただ満田を早めに下げて、ヒュメットを投入したポヤトス監督にも当然、その頭はあったはずで。

じゃあ宇佐美か満田のどちらかをベンチに座らせるのか。

それともサイドに適正がないとしても、無理矢理そこで使うのか。

それとも2シャドーを置ける3バックの形を模索するのか。

様々なことを考えさせられる試合でした。

採点&寸評

スターティングメンバー

GK 22 一森 純【7・5】完全にエスパのアタッカー陣を上回りました。決定的な場面でもコースを先読み。まるで一森が動いた方に、相手がシュートを打っていたかのよう。神。

DF 2 福岡 将太【6】パワー系のFW以外には本当にそつなく対応してくれます。

DF 3 半田 陸【5】清水の左サイドに人が多く、カピシャーバという飛び道具やマテウスブエノの進入にもかなり苦しめられました。彼ひとりが悪いとは思えませんが、周りをうまく使っての守備が必要でした。

DF 4 黒川 圭介【5・5】やはりウェルトンと並ぶと使いたいレーンが少し重なる部分があるのか。お互いが生かし合う、という形が少なかったのは気がかりです。

DF 20 中谷 進之介【6・5】きわの部分で体を投げ出せるのは、やはり彼のCBとしての最大の魅力。これは宇佐美のシュートセンスなどと並び、称賛されるべき能力だと思います。

MF 6 ネタ ラヴィ80’【5・5】得意のボールキャリーは、相当警戒されているような印象も。それでもボールを失わないという信頼感は相変わらず。

MF 13 安部 柊斗65’【6】鋭い切り替えから個の力でボールを奪い返したプレーは、徳真との最大の違いでしょうか。これがあるからこそ、再びマイボールの局面を作ることが可能となり、保持率57パーセントにつながった部分も。なめらかなターンや広い視野からのキックなど、攻撃性能も高そう。期待。

FW 7 宇佐美 貴史【5・5】相手の乾と同じく、ボールを触っただけで違いを感じさせる空気感は相変わらず。ただこの日はシュートの当たりがイマイチでした。しかし驚いたことが。前半終了間際、ボールを失ってカウンターを受けそうな場面。自陣により近い場所にいた満田より、早く状況に反応して満田を追い抜き、サイドの守備に戻った姿に胸が熱くなりました。宇佐美も変わったのだな、と。

FW 17 山下 諒也87’【5】ボール保持の時間が長いとカウンター局面が減るので、持ち味発揮の場面は少なくなる印象。彼を最大に生かすなら、後半の投入もいいのかな・・・

FW 51 満田 誠65’【5】つなぎ役としての役割はこなしていましたが、どこかダイナミックさが欠けました。宇佐美と入れ替わりながら、飛び出すシーンがもう少しあれば。しかしパサーとしての色が強いのか、ワントップ宇佐美との相性はそこまでよくなさそうな。

FW 97 ウェルトン65’【5・5】コンディション的にはかなり戻ってきている印象もありますが、まだ決定的な仕事はできず。ヒュメジェバと長くプレーする姿が見たい気も。

途中出場

DF 15 岸本 武流87’【―】時間短く採点なし。

MF 10 倉田 秋80’【5・5】この時間帯で投入される当たり、ポヤ将からの厚い信頼を感じますね

MF 16 鈴木 徳真65’【5・5】ビルドアップを安定させる仕事はまっとうしてくれました。後半35分にボックス内で縦に仕掛けてヒュメットにクロスを合わせたシーンは惜しかった…

MF 47 ファン アラーノ65’【6】攻撃のギアを上げる役割は発揮してくれました。どんな起用でもピッチに立った瞬間から、100パーセントでのプレーを見せてくれるのは本当に頭が下がります。

FW 23 デニス ヒュメット65’【5】見せ場はカウンターから独力で仕掛けた場面。せめて枠内シュートまでは持ち込みたかったなと。あと徳真のクロスに合わせたヘディングも、枠内に飛ばしたいところ。ストライカーとしてのシュートのうまさは持っているはずですが、そのバリエーションがやや少ないのか。

ダニエル・ポヤトス監督【5】展開的にはイメージ通りに近かったでしょうが、あとはボックス内での質を上げていくか。パターンの構築というよりは、ベストな組み合わせ、さらに交代時にも相手がこういう対応の時はこう、といった配置の妙が欲しいところ。新戦力が多いとはいえ、もう3年目。これ以上、低迷が続くのであれば、来季も・・・ということにはならないはずなので。

あとがき

6月のウインドーで安部を獲得し、戦力的には非常にバランスが整ってきた印象はあります。

ただこれで公式戦6戦、リーグ戦5戦未勝利で12位。

このまま上にも下にも、という状況が続けば、7月のウインドーでは主力の流出があってもおかしくありません。

本格的な夏を前に、優勝やACLの可能性が遠のいてしまえば、モチベーションが下がっていくのは当然。

今が正念場。

ここらで熱量を上げる連勝が本当に欲しいところなのです。

そうでなければ、ポヤトス監督とともに描く未来も、どんどん見えなくなってしまうから。

踏ん張ってください。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

ガンバ大阪を深掘りし、より試合観戦やサポートをより楽しめる場所に。コラムや【忖度なき採点&寸評】で辛口甘口、ユーモアを交えつつ。 名前の由来は『Liverpool echo』より。愛するワンクラブを徹底して分析する場所を目指します。

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