【忖度なき採点&寸評】至宝と守護神が救う。5試合ぶり勝利はポヤトス政権継続へのラストチャレンジか。2025/6/22ガンバ大阪2-0FC東京@パナスタ

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前書き

やはり勝利はうれしい。

そしてこのチームが、こんな順位にいることの不条理さを改めて感じる試合になりました。

試合を決めたのは、キャプテンと、守護神でした。

一方で厳しい見方をすれば、個に依存して掴んだ勝ち点3と言えるかもしれません。

ただこのチームがこんなところでとどまっていてはいけない。

そう強く感じた試合になりました。

採点&寸評

GK 22 一森 純【7・5】PKストップに加え、終盤に相手の決定的なクロスを読み切った判断と、チームを救いました。逆を取られないぎりぎりの判断。まさに研ぎ澄まされた日本刀のような切れ味でした。

DF 2 福岡 将太【5・5】一番苦手なタイプであろうフィジカルごりごりマルセロヒアンに必死に対応。ピンチになる場面もありましたが、味方のフォローもあり耐え抜きました。そんな中でもカバーリング範囲の広さ、左足フィードは捨てがたいんですけどねえ…

DF 3 半田 陸【6】俵積田に序盤は後手を踏みましたが、時間の経過とともに対応。山下の位置を見てインサイドを取る位置取りも効果的でした。

DF 4 黒川 圭介【6・5】推進力、という点では本当にJ1屈指ではないでしょうか。守備でも鋭い切り替えで完封に貢献。本当にタフで頼れる選手になってきました。

DF 20 中谷 進之介【6】PK献上はありましたが、それ以外はほぼパーフェクト。安定感というCBに最も必要な能力値が本当に高い選手です。

MF 6 ネタ ラヴィ64’【6】動き回る安部に代わって、中盤中央でどっしりと構える重し役に。攻撃的な仕事は少し少なかったかもしれませんが、守備でいい仕事が目立ちました。イスラエルの政情が一日も早く落ち着きますように…

MF 13 安部 柊斗86’【6】こんなに攻撃に関与できる選手だとは、正直思っていませんでした。相手の嫌なところにランニングするのセンスは、徳真やネタにはない要素。シュートへの積極性も買いですが、それを見せて宇佐美にちょん、もやって欲しいところ。

FW 7 宇佐美 貴史78’【7】まさに伝家の宝刀。膝スラからの敬礼ポーズも決まりすぎでした。「(直接か合わせるか)最後の最後まで悩んでいましたけど、でも最後は打とうという気持ちになったので、良い意味でヤケになっていたというか」と言うコメントからも感じましたが、やはり彼はごちゃごちゃ考えずにプレーした方がよい結果につながりそうです。

FW 17 山下 諒也64’【5・5】カウンター局面でのスピードアップは、まるでチョロQのようでした。俵積田の突破に対して、半田を助ける意識も非常に高かったなと。前半は入れ替わられるシーンもありましたが、身を粉にして戦ってくれました。

FW 23 デニス ヒュメット【6】日本の夏が好きな要素はまったくないはずですが、この日は献身性もにじみました。シュートまで持ち込むパターンは多彩ですが、今日は当たりきりませんでしたねえ。ただ前線の基準点としては、仕事をしてくれたかなと。

FW 97 ウェルトン78’【5・5】リアルウェルトンを知っているだけに、まだこれが本調子とは思いたくありません。ただ日に日に重量とスピードがかみ合ってきているのかなと。決定的な仕事が出来る日は近い気がします。

途中出場

DF 15 岸本 武流78’【6・5】あの状況で、まさにゴールにパスする冷静さ。なぜか点を取れるサイドアタッカーの真骨頂でした。

MF 10 倉田 秋86’【―】時間短く採点なし。

MF 16 鈴木 徳真64’【5・5】残り30分間をミスなく、カバーとチャレンジを続けて終えてくれました。

MF 47 ファン アラーノ64’【6】ここにきてのキレは目を見張るものが。ゴールに絡む日は近いでしょう。

FW 51 満田 誠78’【5・5】とうとう先発落ち。チームのために、様々なポジションが出来てしまうことが、帯に短したすきに長し、となってしまったか。やはり宇佐美とのガチンコ勝負でトップ下を取り返すしかなさそうです。

ダニエル・ポヤトス監督【6】本職のセンターFWを置く形に戻してやっと連敗ストップ。ただ崖っぷちに立たされていることは間違いないでしょう。

あと書き

この勝利で11位に浮上。

首位との勝ち点差は20。

ポヤトス監督にとっては集大成とも言える3シーズン目で、ごりごりの中位に沈んでいます。

昨季のような堅守を発揮することもなく、失点数はリーグ6位の多さ。

得点数は10位と、中途半端な内容です。

ただこの日のように、個々はクオリティーの高い選手がそろっているので、簡単な失点を減らしていけば、確実に順位は上がるはず…

しかしそんなに簡単な話じゃないですね。

自分たちが立ち返るスタイルがはっきりと定まらないからこそ、この苦しい戦いが続いています。

では、なぜ今が政権継続へのラストチャレンジだと感じるか。

当然、今季の優勝が難しくなっていることもあり、クラブはすでに来シーズンのことも考え始めているはずです。

その空気は、当然ポヤトス監督も感じているはず。

だからこそ、天皇杯では三重を相手に若手を使わず戦う、という選択をしたのでしょう。

ポヤトスが来季もガンバで指揮を取るためには

1・リーグ戦で奇跡的な巻き返しを見せ、優勝争いに絡む、またはACL出場権を獲得する。

2・天皇杯で優勝する。

3・ACL2で圧倒的な結果を残す。

(グループステージ)
第1節:2025年9月16日(火)~18日(木)
第2節:2025年9月30日(火)~10月2日(木)
第3節:2025年10月21日(火)~23日(木)
第4節:2025年11月4日(火)~6日(木)
第5節:2025年11月25日(火)~27日(木)
第6節:2025年12月9日(火)~11日(木)

決勝:2026年5月16日(土)

どれかの条件を果たさなければ、クラブは監督交代に確実に踏み切るでしょう。

もし中位から下位へと沈むようになれば、シーズン途中に監督交代に踏み切っても不思議ではありません。

ここから過酷な夏に向けて、どう調子を挙げていけるのか。

まさに正念場の夏が、今年も始まりました。

僕は個人的にポヤトス監督のスタイルや人間性が好きなので、どこまでいけるのか見てみたい、という思いはあります。

ただ、好きとか嫌いが、監督継続の条件ではありません。

結果を出してくれるかどうか。

我々が見定めるのは、その一点だけなのです。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

ガンバ大阪を深掘りし、より試合観戦やサポートをより楽しめる場所に。コラムや【忖度なき採点&寸評】で辛口甘口、ユーモアを交えつつ。 名前の由来は『Liverpool echo』より。愛するワンクラブを徹底して分析する場所を目指します。

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