前書き
まず大前提として、ガンバ大阪が勝てばどんな試合でもうれしい。
しかもホームで、宇佐美貴史が2点を決めて勝つ。
最高の試合。
しかし今の状況で、残留争いをしている横浜FCに狙い通りの先制点を奪われ、その後はすばらしい3ゴールで逆転し、しかし試合をきっちり締めることは出来ずに逃げ切った勝利を、心から素直に喜ぶことができない自分もいます。
今季のタイトルが難しくなった中で、今はスクラップアンドビルドを考える時期。
長くサポーターをやっていると、そんな余計な感情も湧いてきてしまうのです。
採点&寸評
DF 3 半田 陸【5・5】アダイウトンに背後をつかれて失点。チームとしての失い方が悪かった影響ですが、それでも何とかするのが代表クラスのSB。ヒュメットへのアシストで挽回したことはでかかったです。
DF 20 中谷 進之介【5・5】やや横浜FCの狙いに振り回された部分も。あなたがパワー勝負で負けると、相手チームはかさにかかってくるので、そこは意識してほしいところ。
DF 21 初瀬 亮 63’【5・5】お帰りなさいの初先発。攻撃面では左足の高精度クロスは1本。右足で持つ場面が多いことが、今後どうでるか。
FW 7 宇佐美 貴史 86’【6・5】ハンド誘ったラストパス、PK、ゴールで実質2ゴール1アシスト。重圧かかるPKを決めたところはさすがでした。ただ、どんな状況でも応援してもらえるのが当然、と思っているメンタリティーには辟易としました。
FW 17 山下 諒也 75’【5・5】古巣相手に決定的な仕事はできず。ただ相手を疲弊させる動きだしは続けていました。
FW 97 ウェルトン 75’【5・5】パワーはいいときに戻ってきた感じもあります。あとはひとふりからの決定的な仕事を求む。
🟨 交代出場
MF 44 奥抜 侃志 75’【5・5】状態は上がっていそうなので、今後さらにウェルトンとの競争に期待。
MF 47 ファン アラーノ 75’【5・5】時間帯により必要なプレーを選び、ボールを簡単に失わなかったことは頼もしかったです。
FW 11 イッサム ジェバリ 86’【―】時間短く採点なし。
あとがき
僕が感じている違和感や不満のは、【ガンバ大阪定期便】による宇佐美のコメントにより、はっきりとわかりました。
「サポーターの皆さんにいろんな想いを伝えてもらった中に『ちゃんと俺らと向き合って話をしてくれ』という言葉があった。正直、それにはめっちゃ驚いたし、心外でした。言葉を返すようですけど、僕はずっと彼らと向き合ってきたから。僕にとっての『向き合う』とはプロサッカー選手として、毎日勝つために全力でトレーニングをし、いろんな細部まで気を配りながら日々の自分のコンディションを整えて、人生を懸けて、家族や仲間を背負って目の前の試合に臨むこと。その姿をピッチでのプレーで示すこと。残念ながらそれが常にいい結果を生むとは限らないけど、それでも僕らプロサッカー選手が応援してくれる人たちの思いに応える方法はその姿でしかないと思っています(宇佐美)」
僕はゴール裏で毎試合、声を枯らしているわけではありません。
だから町田戦後、宇佐美がサポーターと対話したことについて、深くは知っているわけではありません。
ただ、向き合って欲しい、という思いは、別にスタンドと会話して欲しい、という訳ではないはず。
むしろ声を上げ、厳しい言葉(もちろん、人格の否定やただの悪口は除きます)に対して、ガンバ大阪を愛する人々がその言葉をはき出してしまっている現実と、向き合って欲しいのです。
「『俺たちの味方でいてほしい』とは言いましたけど、正直、僕はサポーターの皆さんがずっと味方でいてくれているのはわかっています。この間の町田戦にしても、今日の横浜FC戦もそうですが、彼らがスタジアムまで足を運んでくれている事実が、ある意味、彼らにとっての決意表明で、それだけで心強さはもらっています。ただ、中にはごく少数ながらグサっと深く刺さるようなことを言う人もいて…僕はもう慣れていますけど(苦笑)、選手の誰もがそうじゃないというか。そうでなくても、負けて、悔しさが募る状況でその言葉を受けてしまうと、それが皆さんの愛情表現だとわかっていても、敵か味方かわからない、みたいな気持ちになってしまう選手もいる。もちろん、3試合も続けて負けるようなことはあってはならないし、それに奮起してエネルギーに変えてやれればいいんですけど、正直、そこまでメンタル的にタフな選手がまだまだ多くはないので。これからより、タフな厳しい戦いが続く中で1つになってやっていかなくちゃいけないのに、それがお互いの溝を作ることになったらもったいないな、と。ってことを、ここ数試合で少し感じていたので、伝えさせてもらいました。ただ、繰り返しますけど、僕は皆さんがスタジアムに足を運んでくれている時点で、僕らの味方でいてくれていると信じているので。実際、町田戦後も僕の言葉に対して、すぐにサポーターの皆さんはチームのチャントを歌って後押ししてくれたし、ちゃんと僕の思いは受け取ってくれていたというか。『ガンバ』への想いは同じだと感じたし、今日もスタジアムの雰囲気を見て、足を運んでくれた皆さんの応援を受け取って、やっぱり皆さんは僕らの心強い味方だと確信できた。それは良かったなと思っています(宇佐美)」
メンタル的にタフな選手がまだ多くない、という言葉。
そこに向き合うのが、キャプテンとしてのあなたの仕事でもあります。
僕らの願いは、ガンバが強いチームになること。
そういった意味では、常にガンバ大阪の味方です。
しかしそのエンブレムを背負い、もちろん全力で戦っている中でもチームを勝利に導くことが出来ない、その基準に達していない選手には、厳しい声と目線を向けます。
その事実を、キャプテンにはもう一度、かみしめて欲しいです。
味方でいてほしい―。
そんな軟弱な言葉は、聞きたくないのです。
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