【忖度なき採点&寸評】ズッ友浦和に粘り勝ち。ここに来ての3連勝は何を意味するのか。2025/9/13ガンバ大阪1-0浦和レッズ@パナスタ

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ズッ友撃破の3連勝

宇佐美貴史はこう話しました。

今日のサッカーは全体的に自分たちの自信につながるというか、そういう手ごたえを得られた試合でした

いや遅いわ!!!!!

と突っ込みたくもなりますが、そういうことなんですよね。

前2試合の大量得点、大量失点、というような試合ではなく。

「試合をコントロールする」

ポヤトス監督が3年間、チームに求めていたことが、ある程度は形になった試合でした。

浦和のミドルプレスを、中央で満田、安部、宇佐美、初瀬や半田のサイドバックもビルドアップに多く関わりながら前進し、山下、ウェルトン、そしてヒュメットが走る背後へ。

相手ボールとなれば、こちらもミドルブロックで中締め。時々宇佐美がぼうっとすることでするすると中央を抜けられ、中島に渡って怖いシーンもありましたが、基本的には狙っていた守備ができていたなと。

そして後半、豊富な前線のタレントを生かして疲労してきた相手の守備陣に対してプレッシャーをかけ、流れをつかむ。

決勝ゴールはボランチからトップ下へと移った満田が、ダイアゴナルなランニングで浦和のボランチ柴戸を引き連れ、安部に時間とスペースを与えたことから生まれました。

シュート数でも(ガンバ18、浦和11)、ゴール期待値でも(ガンバ1・87、浦和0・87)でも上回った点を見ても、選手たちが個々に役割をしっかりと果たした結果の勝利。

リーグ戦、という視点では遅いよといいたくなりますが、ACL2を前には非常にいい勝利だったのでは。

ただ、上にも下にもプレッシャーがない、ということがのびのびとしたプレーを生んだ印象も。

あと2か月早ければ、という思いが湧くのも正直な気持ちです。

採点&寸評

GK 22 一森 純【6】終盤のクロス攻勢にも判断のよい対処。やはり小兵GKの一番の武器は、判断力と勇気です。

DF 2 福岡 将太【6】体をぶつけすぎることなく、試合を通してうまく相手FWに対処。縦につけるパスのミスでひやりとする場面もありましたが、そのトライは買います。

DF 3 半田 陸【5・5】前半は多くの攻撃関与が目立つも、決定的な仕事とまではいかず。相手の左サイド、関根や松尾にやや後手を踏んだ印象も。

DF 20 中谷 進之介【6・5】小森、キーセテリンとやっかいなFWに最後まで仕事をさせず。終盤のような展開ではパワープレーへの対応も頼りになります。ずばっと差し込む縦パスもこの日は秀逸。

DF 21 初瀬 亮88’【5】クロス精度は相変わらず抜群ですが、どこかふわっとしたミスも。そのミスから相手に削られたのは気の毒でしたが、申し訳ないですが早く立て、と思ってしまいました。しかし結果、ゴールが生まれたので、もしや敵の目を引きつけるつもりだったのか。

MF 13 安部 柊斗【6】思い切りのいいミドルで決勝点。ややアウト気味にかけた低い弾道はまさにゴラッソでした。中央でのリスク管理やデュエルも好印象でしたが、縦パスを引っかけたシーンは気になるところ。

FW 7 宇佐美 貴史75’【5・5】ボールを失わない技術はピカイチですが、相手をはがしきれないあと1歩のキレが気になるところ。守備でも危ない中央を締め切れないずさんさが目につきます。こればかりはもうどうしようもないのか。

FW 17 山下 諒也63’【5・5】決定的な仕事はありませんでしたが、浦和の左サイドにストレスをかけ続けた63分でした。

FW 23 デニス ヒュメット75’【6】どんな形でもボールが入れば、何とかシュート、そして多くは枠まで持って行くというFWとして最も頼もしい能力を発揮。選択が常に裏、という部分も、足元が多いガンバの選手たちにおいていいアクセントに。


FW 51 満田 誠【6】ネタが去り、ボランチとしての覚悟が固まったのか。「6番」の司令塔とはまた違う、「8番」的動き。パスに加えてランニングでもチームを動かし始めているような印象。

FW 97 ウェルトン63’【5・5】パワーとスピードは戻っていますが、最も危険なボックス内での仕事ができていないことが気がかり。

途中出場

DF 4 黒川 圭介88’【―】時間短く採点なし。

MF 16 鈴木 徳真75’【5・5】リズムを作り出すという仕事に専念。

MF 44 奥抜 侃志63’【5・5】ドリブルという刀を抜くぞ、抜くぞ、と見せて相手を引きつける役割は担いました。今度は本当に抜いてもいいですよ。

MF 47 ファン アラーノ63’【6】トリッキーかつ神出鬼没な動きで流れを引き寄せました。途中出場でも存在感を示せるあたりはさすが。

FW 11 イッサム ジェバリ75’【5・5】チームのためのボールキープで貢献。

ダニエル・ポヤトス監督【6】悪くなかった山下、ウェルトンを外してアラーノ、奥抜を加えて流れをぐっと引き寄せた判断は秀逸。さらに宇佐美を外し、満田をトップ下に置いた判断も決勝ゴールにつながりました。

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この記事を書いた人

ガンバ大阪を深掘りし、より試合観戦やサポートをより楽しめる場所に。コラムや【忖度なき採点&寸評】で辛口甘口、ユーモアを交えつつ。 名前の由来は『Liverpool echo』より。愛するワンクラブを徹底して分析する場所を目指します。

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