前書き
皆様、2023年シーズンお疲れさまでした。我らがガンバ大阪は、7連敗でシーズンを終え、J1残留は果たしたものの、16位という結果でシーズンを終えました。
宣言通り、私はスタジアムには行きませんでした。
それでも時間になれば、TVの前でDAZNを付け、必死に声援を送っていました。
J1残留を決めた後の神戸戦は、正直内容うんぬんより、選手達の意地が見たかった。
結果、敗れることになったとしても。
多くの選手は、その意地を95分間、示してくれたと思います。
この日がガンバでのラストゲームとなった藤春、ディエゴ、塚元も。
しかし、本当に悲しくなるプレーもありました。
今年最後の試合を振り返ってみます。
布陣
最近は3バックや5バックなども採用し、勝ち点を拾いに来たポヤトス監督でしたが、この日は本来の4-3-3に戻しました。
優勝が決まり、やや神戸のプレスも緩んでいたこともあって、前半の途中からはボールを動かす時間帯も増えました。
ただ最後のところで神戸のゴール前での守備が力強く、なかなかこじ開けられない展開が続きました。
そんな中で、宇佐美と初瀬がマッチアップした左サイドだけは、お互いに軽いプレーが散見され、突破口となりうるのでは、という雰囲気が漂っていました。
失点シーンは、高い位置からプレスにいったジェバリがはじかれ、そのままトゥーレルに持ち運ばれたところから、パトリッキのクロスが三浦に当たって入るという不運な形。
それでもまだ時間はありました。倉田、山本など、最後まで走りきろうと気概をみせた選手もいました。
衝撃のシーンは、後半36分でした。
山見がボールを失い、相手が右サイドにボールを流したシーン。
対面の左サイドにいた宇佐美が緩やかにプレスをいこうとした場面、中央から猛然と走る倉田が追い抜き、プレスにいきました。
このシーンを見たときに思いました。
ああ、やっぱり宇佐美貴史に7番とキャプテンを託している限り、ガンバ大阪は強くならないんだ。。。
どれだけ口では美しい言葉を並べても、ピッチで泥臭く闘えない選手に、やはりキャプテンマークもレジェンドの番号も重すぎたのでは、と感じました。
そんな選手を信じ、ピッチに最後まで残すポヤトス監督にも、心の底からがっかりしました。
そしてガンバ大阪の2023年は終了しました。
採点&寸評
2023 J1リーグ第34節 ホーム・ヴィッセル神戸戦(12月3日) | |||||
名前 | 先発 | サブ | 採点 | 寸評 | |
GK | 東口順昭 | ||||
石川慧 | 〇 | 5.5 | 東口の負傷欠場により今季初出場。失点は防げませんでしたがミスはなく、セカンドキーパーとしては大きな役割を達成しました。 | ||
市川 曉記 | △ | ||||
DF | 福岡将太 | △ | 5.5 | ディエゴの交代により出番。やはり大迫にパワー負けするシーンもあり、守備面の改善は来季への大きな課題でしょうか。 | |
半田陸 | 〇 | 5.5 | 対面の相手に負けることはありませんでしたが、圧倒ともいかず。復帰後のパフォーマンスは最後まで上がり切りませんでした | ||
藤春廣輝 | △ | ― | 最後の雄姿、目に焼き付けました。ただ、ありがとう。 | ||
三浦弦太 | 〇 | 5 | 失点シーンは責められませんが、終盤には軽率なミスで大ピンチも招き…DFリーダーとして61失点の責任は重いです | ||
高尾瑠 | |||||
佐藤瑶大 | |||||
権敬源 | 〇 | 5 | 契約満了後でしたが、元韓国代表の矜持を示そうとしてくれました。しかし最後まで負傷に苦しめられたガンバ人生に・・・ | ||
黒川圭介 | 〇 | 5.5 | 守備では穴は空けませんでしたが、彼のクロスを生かす場面は多くはありませんでしたねえ。。。 | ||
柳沢亘 | |||||
江川湧清 | |||||
中野伸哉 | |||||
倉田秋 | 〇 | 5.5 | 35歳の体にむち打ち、チーム最多のスプリント18回。藤春と抱き合ってピッチを去る姿には、青黒の魂を感じました。 | ||
福田湧矢 | |||||
ネタ・ラヴィ | |||||
塚元大 | △ | ― | 時間短く採点なしも、前に仕掛けようという姿勢は最後に見せました。新天地での活躍を祈ります。 | ||
ダワン | 〇 | 5 | 最後の意地を見せようと、強度の高いプレーを見せてくれました。来年は神戸のユニホームを着ている、なんてことはないでしょうね。。。 | ||
杉山直宏 | |||||
山本悠樹 | 〇 | 5.5 | 攻撃より広範囲をカバーする守備、走力が目立ちました。真のリーダーとして覚醒すべく、来年も残って下さい。 | ||
中村仁郎 | |||||
アラーノ | |||||
石毛秀樹 | △ | ||||
FW | 宇佐美貴史 | 〇 | 4 |
ただ悲しく残念。昨季の怪我の影響なのかもしれません。それで青黒を誇示していると言えるのか。あのブーイングは、あなた向けられていることを自覚して欲しいと思います。 |
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食野亮太郎 | 〇 | 5 | 殻を破りきれぬシーズンの象徴のような内容。チャンスはつくれど足を振り切れず。これではレギュラー任せられません。 | ||
鈴木武蔵 | |||||
ジェバリ | 〇 | 5 | ボールは収まり攻撃の起点とはなりましたが、点を取るという仕事はこの日もできず。物足りないシーズンに。 | ||
山見大登 | △ | 5.5 | 惜しいミドルなど可能性は感じさせましたが、決めると惜しいの差は天と地ほど違うのです… | ||
唐山翔自 | △ | 5 | オフサイドになったシュートは彼の持ち味。ただ簡単なポストをミスしたり、ピッチに立てない理由もはっきり示しました。 | ||
監督 | ダニ・ポヤトス | 3 | 本来の433に戻し、リズムは取り戻しましたが7連敗。来季に向け、信じられるものを作り上げることはできませんでした。 |
あとがき
13年間、いつも全力で闘ってくれた藤春は言いました。
「悪いときもいいときも、ガンバのことを応援し続けて下さい」
ガンバを応援する。そこには、ガンバのために走れない選手への叱咤も含まれていると思っています。
この声が、キャプテンに届くことはないのでしょう。
ただ、ひとりでもああいった姿勢をみせる選手が、ピッチに立つのであれば、ガンバ大阪は変わらないと思います。
本当にガンバ大阪に変わって欲しい。
そんな願いを込めて、今年の【忖度なき採点&寸評】を締めくくりたいを思います。
読んでいただけるみなさまの言葉があったからこそ、全試合採点をつづけることができました。
近いうちに、全試合採点をまとめた今季の総括を行いたいと思っています。
また来年も続けられるか、今はその情熱が湧き上がってきませんが・・・
みなさま、今年も本当にありがとうございました。
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