前書き
ガンバが勝った週の始まりは、最高の月曜日に。
そんないい気分の皆様に、変なタイトルをぶち込んですみません。
ただ、勝つには勝ったが、どこか試合内容はすっきりしない試合だなあ、と感じてしまいました。
それは今のガンバ大阪なら、もっとできると思うから。
やはりその中心は宇佐美貴史。
もっと、もっと、もっと。
そんなことを思っちゃう私は、欲張りなんでしょうか。
戦評
坂本をトップ下、唐山を右FWという若い力を先発に据え迎えたレッズ戦。
試合は浦和にペースを握られ、ガンバがカウンターをうかがう、という展開が続きました。
前線からはプレスに行かず、基本的にはミドルプレスと言われるセンターサークルの手前ぐらいからプレスをかけ始める形。
しかし押し込む形、さらに失ってのハイプレスで攻め立てる浦和の前に、ピンチはまず多くありました。
しかし簡単に崩れないのが今年のガンバ。
ポストにも助けられ、渡辺のミドルを一森がスーパーセーブするなど、しのいでいた中で迎えた78分。
左FWで途中出場した中野が、自陣で浦和MF伊藤からボール奪取。
そのまま持ち運ぶと、右FWに移っていたウェルトンへサイドチェンジ。
ウェルトンは縦に仕掛け、クロスのフェイントを入れながらも空いた平行へのパスを選択。
これを受けた坂本が、往年の大黒将志を彷彿とさせるトラップから間髪入れずシュート、というストライカーらしい動きでゴールをこじ開けました。
やはりユース時代に指導を受けた師匠直伝の技が生きたスーパーゴール。
前節、こんな記事を書いていましたが・・・
まさに覚醒。
この1点を守り切り、チームは浦和に3年ぶり勝利(22年2月26日以来)となりました。
苦しい展開を耐え抜いた最高の勝利ではあるのですが・・・
気になったのが、宇佐美貴史の動きです。
1トップといいながら、中盤でボールを引き出して試合の流れをコントロールしていましたが、解説の水沼貴史さんも何度かおっしゃっていました。
「今、ターンできましたねえ」。
そうなんです。攻撃をスピードアップすべき時に、宇佐美はゆっくりとリズムを作る方を選択。
もちろん、相手守備が整っているのであれば、その選択は間違いではありません。
ただ、今でしょ!というシーンでも切り裂くことができず。
まるでお金持ちのおじいちゃん。
余裕がありすぎて、その瞬間を逃しているように見えました。
そんな宇佐美のゆっくりとしたリズムを受け、気になったのがウェルトンまでどこかゆったりとしたリズムのプレーが続いたこと。
おそらく、日本人選手やダワンら昨季からの選手はわかっているはず。
宇佐美貴史は特別なんだよ
と。。。
しかしそんな雰囲気が、チームに蔓延して全体の強度が下がることを、僕は心配しているのです。
組織が崩れる時は一瞬。
ただ幸運を引き寄せて勝った勝利に、そんな心配をしてしまう私。
ひねくれ者なのでしょうか。
採点&寸評
DF 4 黒川 圭介【5・5】ウェルトンとのコンビではサポートに徹し。でも守備意識は高まっているのでは、と信じたい。
MF 97 ウェルトン88’【6】値千金の決勝アシスト。ただ切り替えの遅さが出てきているのが懸念点。
【途中交代】
MF 10 倉田 秋88’【―】時間短く採点なし。
MF 15 岸本 武流58’【5・5】ハンド疑惑で全ガンバサポを震撼させましたが、何とかセーフに。日頃の行いがいいのでしょう。
MF 17 山下 諒也88’【―】祝・ガンバデビュー。プレーはともかく、DAZNで映るあなたの無邪気な笑顔に、全員がこう思ったはず。「絶対いいヤツやん!」と。
ダニエル・ポヤトス監督【6】偶然の産物とはいえ、宇佐美を生かし、宇佐美に自由を与えるチーム作りで6位浮上。中野を前で使う奇策も当たり、勝利をたぐり寄せました。ただこれをよしとすべきか、僕にはまだ判断できません・・・
あとがき
次世代のガンバを担う坂本(まだヨーロッパには行かないで・・・)の2試合連続ゴールで勝った試合に、こんな陰気くさいネタですみません。
ただ、やはり内容と結果が伴わない勝利は、一瞬の興奮をもたらしてはくれますが、それは幻である、ということは個々数年、痛いほど思い知らされているのです。
宇佐美を生かし、宇佐美を中心としたチーム作りでまだ上にいける、と信じています。
ただだからこそ、宇佐美にも進化して欲しい。
ルヴァンカップの琉球戦で待つ藤春との再会を前に、こんなことを書き綴ることをお許し下さい。
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今日も駄文に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!!
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