【忖度なき採点&寸評】終わりにしよう、自虐し続けた日々を。僕らはタイトルに値する。ガンバ大阪のすべてが詰まった120分間を経て9年ぶりの天皇杯決勝へ。24/10/27ガンバ大阪3-2横浜Fマリノス@パナスタ

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前書き

今のガンバ大阪が持つ魅力が、すべて詰まった120分間でした。

もしかしたらサッカー人生で最高と言えるほどの美しいボレーにも、古巣への敬意を示した新戦力。

相手の好プレーと守備の要のミスで、終盤に勝ち越される展開。

それでも諦めなければなにかを起こせる、ということを体現したのがミスした張本人。

追いついた後、興奮のるつぼの中でただ一人冷静な判断を下し、DFを投入して延長に備えた指揮官。

そして至宝から若き才能へのパスで奪った決勝ゴール。

そして最高の空気を作り上げたサポーター。

もう遠慮したり、謙遜したりする時は終わりました。

僕たちはタイトルに値します。

行きましょう、2015年以来、待ち焦がれ続けた頂点へ。

採点&寸評

GK 22 一森 純【6】序盤は怪我でひやっとしましたが、ミスなく勝利に貢献。2失点目は触っただけに悔しいでしょうが、ここぞの場面はきっちり押さえてくれました。

DF 2 福岡 将太【6】2失点は防げませんでしたが、試合を通じてシンプルなプレーを披露。こぼれ球を拾ってクリアしたくなる状況で宇佐美を見つけ、決勝ゴールにつながった縦パスは、彼の良さが詰まっていました。

DF 3 半田 陸【5・5】裏を取られるシーンも目に付きましたが、最後まで走りきったプレーは評価されるべき。海外に渡る前に、ガンバでタイトルを。

DF 4 黒川 圭介90+2’【5】ヤンマテにしてやられ、守備で苦戦する場面が散見。あれを止められるようになれば、ゴールに等しい価値があるだけにもうひと皮むけてくれれば。

DF 20 中谷 進之介【6・5】自らのミスを取り返す魂の同点ゴール。まるで闘莉王が乗り移ったかのように、前線に上がれば決定機に絡んでくれます。頼もしすぎ。劇場型CBとしてパナスタを湧かせる漢に。

MF 9 山田 康太46’【6・5】浮き球逆足ボレーをゴール右上隅に置いて〟まるで星3つの料理店メニューみたいなタイトルのゴール。今季ベストのスーペルゴラッソでは。古巣相手にセレブレーションはなしもニヤニヤが漏れたところもよき。怪我は心配。

MF 10 倉田 秋60’【5・5】目立った働きは少なかったですが、絶妙ターンで攻撃の時間を作ったり、守備の強度を上げたりと仕事は全うしました。ガンバの低迷期を支えた10番に、是非天皇杯を掲げてもらいたいです。

MF 16 鈴木 徳真【6】Aロペスのハンドオフで軽くいなされたときは「やっぱりボランチとしてはフィジカルが・・・」と思ってしまいました。しかし中谷への絶妙アシストでしっかりと仕事も。疑ってごめんなさい。

MF 17 山下 諒也91’【5】精度。、精度、精度。もう彼に求めるのはそれだけ。ダワンからの折り返しを決めれなかったことで、試合を難しくしました。

MF 23 ダワン88’【5】ドリブルのタッチが大きくなったミスで、相手のカウンター発動のトリガーとなってしまいました。攻撃では山下の決定機を演出するゴール前進出など、悪くはなかったですが、あのミスは要反省です。

FW 7 宇佐美 貴史【6・5】速さやキレを超越する〝間〟で相手を翻弄しました。さらに裏へのランニングやプレスバックも。至宝の全盛期は今かも知れません。このときにタイトルを。

【途中出場】

DF 24 江川 湧清91’【6】追いついた直後の難しい時間帯に、仕事を全うしました。相当難しい投入だったと思いますが、後ろの安定が結果として勝ち越しゴールに。

MF 14 福田 湧矢60’【6】仕掛ける姿勢が相手にどれだけプレッシャーを与えたか…泣けてきます。

MF 27 美藤 倫88’【5・5】全ガンバサポの寿命を2分は縮めたハンド疑惑はありましたが、チームにエネルギーを加えてくれたことは確かでした。

MF 8 食野 亮太郎90+2’【5・5】その面構えはやからのごとくと批判されても、チームのために戦い走ってくれました。

FW 13 坂本 一彩46’【7・5】パスが出た瞬間に一瞬スピードを緩めて相手DFにわざと追いつかせ、緩急で抜き去る高等技術からの決勝ゴール。お見事としかいいようがありません。

ダニエル・ポヤトス監督【7】倉田の先発抜てきから福田投入で攻撃のギアを変える選択、失点は誤算でしたが追いついたらすぐに江川を入れて落ち着かせる冷静な判断もはまりました。お見事でした。

あとがき

この試合の大きなポイントは、追いついた直後、江川の投入だったと思います。

スクランブルで福田を左SBにしていた状況に、すぐにポヤトス監督は手を打ちました。

これはまさに、勝てる監督の振るまい、と感じたのは僕だけではなかったはず。

交代が遅い、と言われ続けていた監督が、成長していることを実感した瞬間でもありました。

思えばこの9年間、低迷を続ける中で、自信を手にする期間は本当に少なかったと思います。

勝ってもまぐれなんじゃないか、続かないんじゃないか、と思い続けた日々。

しかし、この勝利はそんな負の歴史を終わらせるほどの意味があります。

さあ、もう迷うことはありません。

行きましょう国立へ。

立ちましょう、ヤットが掲げたあの賜杯以来となるタイトルを取りに。

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この記事を書いた人

ガンバ大阪を深掘りし、より試合観戦やサポートをより楽しめる場所に。コラムや【忖度なき採点&寸評】で辛口甘口、ユーモアを交えつつ。 名前の由来は『Liverpool echo』より。愛するワンクラブを徹底して分析する場所を目指します。

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