前書き
何とも言えない虚無感にとらわれた一戦でした。
神戸に敗れ、9年ぶりのタイトルは夢と散りました。
直前に宇佐美貴史が負傷。
ウェルトンもコンディションからか先発で使えず。
そんな状況の中で、よくやったとも言えます。
しかし勝たなければ何も残らない。
それは20年、川崎に敗れた天皇杯決勝のことを、誰も覚えていないことからも明らかです。
力が足りなかった。
その一言で振り返るには、悔しすぎる一戦でした。
採点&寸評
GK 22 一森 純【5・5】最後尾からチームを鼓舞し続け、ミスはなし。しかしチームをタイトルに導くセーブ、というわけにはいかず。
DF 3 半田 陸【5・5】中よりのポジショニングでビルドアップを助け、1対1でも決して負けませんでした。しかし失点場面は大迫に引きつけられて中に寄り、サイドのスライドは間に合いませんでした。あれも責められない・・・
MF 9 山田 康太72’【5・5】前半みせたダワンへのクロスは、まさに1点ものでした。つなぎ役、守備への切り替えの先鋒と、しっかりと仕事はしてくれたなと。
MF 10 倉田 秋55’【5・5】大一番での先発抜擢に、技術の確かさとSBを生かす往年のプレーで奮闘。ただゴールへの迫力、という意味ではほとんど出せませんでした。
【途中出場】
MF 15 岸本 武流89’【―】時間短く採点なし
MF 27 美藤 倫89’【―】時間短く採点なし
MF 97 ウェルトン55’【5・5】重戦車ドリブルで流れを引き寄せようと奮闘。しかし初瀬狙いで右サイドに入ってからは、多くのチャンス構築とはいきませんでした。
あとがき
決勝後には、ポヤトス監督の続投が各スポーツ紙(報知、スポニチ)で報じられました。
しかし気になったのは、リーグ戦で安定した成績を残し、天皇杯も決勝まで駒を進めたポヤトスの続投が、この時期まで確定していなかったこと。
信頼できる情報かは不明ですが、監督を変えようというプランもあった、との報道もありました。
かくいう私も、ダービーでの敗戦後にはこんな記事を書きました。
ただその後、課題の得点力と向き合いながら成長する姿を見て
これは続投しかないやろ
という意見に傾いていったことも事実です。
この日の前半を見ても、宇佐美抜きのメンバーでしっかりと神戸のハイプレスに対抗し、敵陣までボールを運んでいく姿は、まさにポヤトス監督が築いてきたサッカーと言えました。
しかしそんなサッカーが、神戸のロングボール一発の前に敗れ去る、というのもまた現実。
では、ガンバも監督を代え、世界の潮流通り強度を前面に押し出したサッカーに舵を切るのか。
私の希望としては、それはノーです。
もちろん強度を高め、現代のトレンドに合わせたサッカーを志向していくことは必要。
ただ、そこにガンバ大阪というアイデンティティーをまったくなくしてしまっては・・・
極論を言えば、敗れても貫いてほしいものはあります。
監督は誰であれ、今ガンバが目指している方向性を貫いてほしい、という思いがわき上がってきました。
ということは。
敗れても何も残らない、というわけではなかったのか。
そんな堂々巡りの週明け。
まとまらない文章を最後まで読んで頂き、きょうもありがとうございました。
コメント