【忖度なき採点&寸評】50回目の大阪ダービー。浪速の覇権とプライドを取り戻す夜に。ポヤトス解任危機もひとまず沈静化へ。2025/7/5セレッソ大阪0-1ガンバ大阪@ヨドコウ

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採点&寸評

GK 22 一森 純【5・5】やはり彼の一番の武器は、足元の技術でもセービングでもなく、集中力の高さでしょう。スーパーセーブはあったわけではないですが、このビッグマッチでその存在がチームを落ち着けてくれました。

DF 3 半田 陸【6】アンドラーデのスピードには手を焼きましたが、山下を前に残した右肩上がりのスペースを必死にカバーし続けました。背中でのゴールはラッキーでしたが、本間のチャンスをブロックしたスライディングは最高。代表に選ばれなくとも、僕は彼が日本最高峰の右サイドバックだと信じています。

DF 4 黒川 圭介【6】攻撃参加を控えめにする中でも、上がれば決定機に近いところまで創出。ただ一度あったクロスへのかぶりは、肝が冷えました。その後は集中力を切らさず、守備の仕事に加え、終盤までカウンターの起点になるなど、その仕事を全うしてくれました。

DF 5 三浦 弦太58’【6・5】56分、ハットンにやらせなかったクロスに対するヘディングの強さは、まさに彼の真骨頂でした。しかしそのプレーで脳しんとう交代。ただ彼の魂は、ピッチに熱い熱を残していきました。いや死んでないわ、と本人からはつっこまれそうですが…

DF 20 中谷 進之介【6・5】相棒が変わる中でも、冷静かつミスのないプレーでクリーンシートを達成。前回5失点の屈辱を、晴らしてくれました。

MF 6 ネタ ラヴィ81’【7・5】まさにキング・ネタ。守備では腰の強さで中盤の回収役として躍動し、相手のプレスをへし折るボールキャリー、さらに決勝点につながったシュート。彼を中心にしたチーム―。それが今のガンバ大阪の最適解といって間違いないのではないでしょうか。

MF 10 倉田 秋61’【6】やはりこの男には、ダービーが似合います。立ち上がりにカウンターを受けた場面で、スライディングをしなかった場面は、張り倒してやろうかと思いましたが…そのプレーで倉田自身も目が覚めたのでしょう。極端に右肩上がりの戦いを成立させるべく、左から中央へと滑らかかつ激しくスライドし続け、役割を全うしてくれました。

MF 13 安部 柊斗61’【6】広範囲かつ高強度のプレーがあるからこそ、山下の後方に空く右サイドのスペースも何とかフォローできたといっても過言ではないでしょう。接触での打撲で交代となりましたが、軽傷であることを祈ります。

FW 17 山下 諒也81’【6】前半の決定機を外した時は、絞め殺してやろうかと思いました。しかし高い位置に張る、というチーム戦術の中で、前だけでなく後ろにも超高速なプレスバックを繰り返してくれた姿には、締めようと思っていた手は次第に緩み、いつのまには拍手に。

FW 23 デニス ヒュメット87’【】決定的なシュートシーンは作り出せませんでしたが、解説の柿谷ジーニアス曜一郎に「めちゃくちゃうまいな」と言わしめるボールタッチを披露。やはり攻撃の核として、固定すべきか。

FW 51 満田 誠【】押し込まれ続けていた後半20分ごろ、彼が守備にスイッチを入れるフルスプリントで押し返したことをきっかけに流れを代え、彼を起点にCKを獲得。そこからこの試合の決勝ゴールが生まれた、とも言えます。ボールを持たぬ際の献身、そしてランニング、さらに正確なキック。素晴らしいパフォーマンスでした。

途中交代

DF 15 岸本 武流81’【5・5】守備固め要員とはいえ、その一瞬一瞬を決して抜かない、1センチでも間合いを詰める、という確かな姿勢を感じました。

DF 2 福岡 将太58’【6】三浦のアクシデントにしっかりと仕事を全う。悔しい感情を押し殺し、チームに勝利に100パーセント貢献する姿には頭が下がりました。

DF 33 中野 伸哉87’【―】時間短く採点なし。

MF 16 鈴木 徳真61’【5・5】安部の負傷によりピッチへ入りましたが、押し込まれる時間が増える中で持ち味は出せませんでした。しかし致し方なし。

MF 47 ファン アラーノ61’【6】先発起用でもおかしくないキレを毎試合見せる中で、どんな状況でも対応し、ブラジル人らしいマリーシアで時間稼ぎもやってくれる姿には頭が下がります。

FW 7 宇佐美 貴史81’【―】投入時、柿谷に「ここでですか…」と言われてしまうのは、リード時に入れてはいけないことを同じ人種として悟っていたのでしょう。スタメン落ちの悔しさを腫らすような存在感は出せませんでしたが、ここはぐっとこらえて巻き返しを測ってもらいましょう。

ダニエル・ポヤトス監督【6】宇佐美外し、三浦抜てき、山下右肩残し、などこの試合に勝つための戦術はしっかりと採ってくれました。これでひとまず、今季途中の解任危機は脱したでしょうか。

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この記事を書いた人

ガンバ大阪を深掘りし、より試合観戦やサポートをより楽しめる場所に。コラムや【忖度なき採点&寸評】で辛口甘口、ユーモアを交えつつ。 名前の由来は『Liverpool echo』より。愛するワンクラブを徹底して分析する場所を目指します。

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