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前書き
どうしちまったんだ。
まるで西野時代のガンバを見ているかのような破壊力に、不思議な気持ちに陥ります。
あっさりと隙を見せて先制されても、宇佐美が300試合を自ら祝うゴールで同点に。
またその宇佐美のパスミスから失点して勝ち越されても、ウェルトン、安部、ヒュメットのどれもすばらしいゴールで新潟を蹂躙しました。
6試合(ACL2含む)で計19ゴール。
この内訳を見ると、やはりこのチームは宇佐美貴史が点を取れば強い、ということでしょうか。
ここ6試合で5点(リーグ戦は4点)。
宇佐美の調子も気温の低下とともに上がっている気がしますが、やはりヒュメットの存在があるからこそ、バイタル付近で相手CBが宇佐美までなかなか出てこられていない、という点も見逃せません。
そしてヒュメットと宇佐美のラインが、最前線とバイタル付近で強烈な個を放つことで、サイド攻撃がまさに生きる形。
そこに3列目から安部、満田、そしてセットプレーでも点が取れるとあれば、まさにどこからでも点が取れるチーム、というわけです。
選手名 | ゴール数 |
---|
宇佐美 | 5 |
ヒュメット | 4 |
安部 | 2 |
ウェルトン | 2 |
福岡 | 1 |
美籐 | 1 |
中谷 | 1 |
アラーノ | 1 |
山下 | 1 |
満田 | 1 |
ただ相手が下位4チームを含んでいる、ということも事実。
今の攻撃力が、鹿島戦などで上位陣にどれだけ通用するのか。
その結果が、ポヤトス監督の来季去就に直結すると見ます。
採点&寸評
GK 22 一森 純【5・5】大きな見せ場はなし。GKがそういう試合もあっていいのです。
DF 2 福岡 将太【6】縦パスを引っかけてひやっとするシーンはありましたが、その心意気は失うべきではありません。パワー系の相手以外には、ほぼ隙は見せていないことは好材料。
DF 3 半田 陸【6・5】山下に出したスルーパスはまさに絶妙。全試合スタメンでプレーしながら、攻守できっちりと仕事を果たしてくれています。あとは決定機で決めきるようになってくれば、もう一段階上に。
DF 4 黒川 圭介【5】2失点目は宇佐美のパスミスがきっかけとは言え、1本のパスで完全に裏を取られたあたりは、リスクマネジメントを欠いていた、といっても過言ではありません。要反省。
DF 20 中谷 進之介【5】こちらも両失点でできたことがあった印象。1失点目は簡単に中を割られ、2失点目は目の前を走る相手についていけず。らしくないシーンでした。
MF 13 安部 柊斗【5・5】簡単にスローインから起点を作られたシーンが、1失点目に直結。まさにふわっとしていたなと。ただ見事なボレーでのゴールなど、攻撃面での貢献は忘れてはいません。
FW 7 宇佐美 貴史83’【6】やはりフリーで右足を振らせれば、いまだJのトップクラスであることを証明。このプレーをどれだけ上位の相手にもできるか。300試合は祝いませんよ。まだまだ通過点ですから。
FW 17 山下 諒也61’【6】きっちりとマイナスでフリーになった宇佐美を見逃さず。アシストは見事でした。あとはヒュメットからのラストパスを決めていれば文句なしでした。
FW 23 デニス ヒュメット83’【7】味方に点を取らせ、さらに自身も守備からの独力でゴラッソ。先制ゴールではゴール前に走り込んだことで宇佐美にスペースを与え、ボールがあってもなくても仕事をしてくれています。半年間で宇佐美の8点に次ぐ今季7点目。年間通せば、15ゴールが期待できそうで来年も楽しみです。
FW 51 満田 誠76’【6】後方からするするとスペースを狙う良さが、ボランチでも発揮されてきています。ヒュメット、宇佐美、満田、安部で形成するセンターラインが、今やガンバの強みに。
FW 97 ウェルトン83’【6】待ちくたびれた今季初ゴール。活躍した翌年のブラジル人はのんびりしていることが多い、と聞いたことがありますが、終盤になってやっと目が覚めてきたのでしょうか。
途中出場
MF 16 鈴木 徳真76’【5・5】試合を滞りなく終わらせてくれました。
MF 27 美藤 倫83’【―】時間短く採点なし。
MF 44 奥抜 侃志83’【―】時間短く採点なし。
MF 47 ファン アラーノ61’【5・5】同点の時間からチームに前へのエネルギーを加える選択をしてくれました。
FW 11 イッサム ジェバリ83’【―】時間短く採点なし。
ダニエル・ポヤトス監督【6】ここにきての5連勝で、ミラクル続投への可能性を残したと言えるでしょう。ACL2では勝利&若手起用、さらに鹿島、柏と続くJ1での結果を残すことができれば、一時は間違いなく解任に傾いていたクラブの考えを覆すことができるやもしれません。
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