2021年ランキング第2位
こちらが昨季第2位の記事です。
改めて読み返してみると、怒ってますねえwww
【GambaEcho】ガンバ・エコー2021年5月9日 13:10
【前書き】
一夜明けても、怒りのおさまらない試合でした。
負けたことに対して、ではありません。
何とかできたのではないか、と見えていた中で、なにもせずに終わったことに対して、です。
今回はかなり厳しい言葉が並ぶと思います。
できるだけ建設的な意見を書くつもりですが、お気に触る方がいれば申し訳ありません。
【試合総評】
先発は川崎と同じ4-3-3。
奥野をアンカー、一美を右FW、佐藤を右SBに置きました。
球際の強さなどに特徴がある3人をスタメン起用したことは、明らかに守備的な狙い。
佐藤の右SBは、宮本監督がスクランブルと明かしていましたので、高尾、小野瀬に次いで、福田にも負傷等のトラブルがあった可能性があります。
この試合の狙いは、密集でのボール奪取から、逆サイドへの展開を生かしたカウンターでした。
川崎相手に主導権を握るなどという夢はみず、ボールサイドはウイングまでしっかりと下がり、密集を形成。
そこで数的優位をつくり、引っかけた瞬間には逆サイドのウイングは一気にサイドのオープンスペースに出て、カウンターの起点となろうとしていました。
守備はある程度、全員のハードワークとCBやGKの能力で守れることも予想でき、何度か鋭いカウンターも見せていました。戦略としては、間違っていなかったと思います。
しかし・・・誤算はDF佐藤が、川崎FW長谷川とのマッチアップで、すべて後手を踏んだことです。
密集をつくっても、1対1ではがされてしまえば、数的優位をつくった意味は消え去ります。
前半の失点シーンは、攻撃に出たところをカウンターでひっくり返されました。
ここでも佐藤が長谷川に裏を取られましたが、あのシーンはパスを出した脇坂もフリーだった以上、致し方ない部分がありました。
それより、2失点目です。何度もチャンスを作られた長谷川に代え、川崎は三笘を投入です。
佐藤の心情を予想してみましょう。
「長谷川やべえ」
「ボールタッチ細かすぎて、寄せても抜かれる。ある程度距離取らないと・・・」
「後半ちょっと慣れてきた」
「ここで三笘かよ・・・やべえ」
「スピードありすぎて、距離取っても抜かれる・・・」
「なんもできねえ・・・」
はい、まさに彼にとっては地獄のような試合だったと思います。
誰もが厳しいとみえていながら、1試合を通じて右サイドを放置した宮本監督ですが、Jリーグ公式に衝撃のコメントが載っていました。
(質問)--家長 昭博選手が後半、G大阪の右サイドに寄ってきたり、攻撃の狙い目にされていたと思うのですが。
(宮本監督)あまりそういうふうには感じなかったです。というのも、家長に関してはサイドを変えて逆サイドに行くことはいろいろな試合でもありますし、もちろんドリブルに長けた選手がサイドにいるところで非常に難しい対応になったと思います。
攻撃の狙い目にされていたとは思わない?
はあ?
どこをどう見たら、こういう回答が出てくるのか。
結局、その佐藤が三笘にはがされ、2失点目も喫しました。
無策に終わった対応に、怒りを通り越して悲しさを感じました。
選手は必死です。しかし出来ること、出来ないことはあります。
それを見極めるのも、監督の仕事ではないのでしょうか。
【採点&寸評】
【GK 1 東口 順昭】6・5
ダミアンのヘッドを体いっぱいに伸ばして防いだセーブは神ってました。相変わらず。ただ、イライラがDAZNごしにも漏れすぎてます。昌子が相手のダミアンに蹴られた時、いくら速攻のチャンスだとは言え「大丈夫やろ!」は人としてどうか・・・
最後のCKで上がった際も、戻りが全力ではありませんでした。気持ちはわかりますが、反省を求めます。
【DF 3 昌子 源】5・5
レアンドロ・ダミアンに対抗しうる唯一の武器でしたが・・・前半は見事な縦パスもあり、さすがのシーンはありました。
1失点目、被カウンター時のポジショニングはやや中途半端に見えました。
【DF 5 三浦 弦太】4・5
ダミアンとのバトルは完敗でした。何度もボールを収められてしまいました。相手は元ブラジル代表とはいえ、そこが弦太の武器のはず。1失点目、カバーリング時のスライディングした判断も早すぎたように思えます。
【DF 16 佐藤 瑶大】4・0
彼のサッカー人生で、もっともつらい90分間だったのではないでしょうか。寄せれば抜かれる、寄せなければ簡単にパスを出されて崩される。守備のミスは攻撃にも波及し、無難なバックパスしか出せなくなる。しかもほとんど経験のない右サイドバックで。
泣き出したい心境だったと思います。それでも前を向いてほしいと思います。普通なら、ハーフタイムの途中交代で傷は広がっていなかったのかもしれません。
過去は変えられません。
この経験から学べることは、山ほどあったはずですから。
【DF 24 黒川 圭介】6・5
こんなに突破力のある選手だったんですね。
やけくそにも見えましたがwww
川崎のプレスを回避するには、1対1ではがすしかないという判断なのか、低い位置からでもリスクを背負ったドリブルで何度もチャンスを作りました。
パトに合わせたクロスも極上でした。
この敗戦の数少ない収穫でしょう。
【MF 15 井手口 陽介】70’ 5・5
う~ん・・・評価が難しいところです。
密集地帯でのボール奪取はさすがでしたが、奪ったあとのプレー選択は微妙。
ただ守る選手ではないはずなので、ボールを奪っておしまいとなってもらっては困ります。
攻撃意識が高まった後半は、いいプレーもいくつかありました。
てゆーか・・・あれPKやろ・・・
【MF 17 奥野 耕平】6・0
立ち上がりにパスカットから宇佐美の決定機につなげたプレーなど、評価に値するプレーはいくつもありました。
守備の仕事は十分にできることは、鳥栖戦に続いて証明したと思います。
しかし今後アンカーとしてレギュラーを狙うなら、攻撃をに関わるプレーは必要になってくるはずです。
終盤にみせたこぼれ球を拾ってのミドルシュートなど、本人も意識してそうです。
【MF 29 山本 悠樹】70’ 5・0
いいパスより、ミスが目立った印象ですかね・・・
守備で大量のタスクをこなしつつ、攻撃で決定的な仕事をこなせというのは無理な要求なのかもしれません。
でも彼のポテンシャルなら、できるんじゃないか、という期待もあります。
【FW 9 レアンドロ ペレイラ】80’ 5・5
相変わらずピッチで孤立する場面も多く、イライラした感じは見受けられます。でも確実に、ゴールに迫る雰囲気は出てきました。
ここぞという場所で体を張るプレーも、コンディションが上がってきたからかできるようになってきましたね。
あとはシュートを枠に飛ばすだけです。
【FW 20 一美 和成80’】6・0
運動量、馬力、意外なほど落ち着いたボールさばきを見せてくれました。
右サイドから攻められることが多く、守備の仕事があまりに多かったことで、攻撃面はあまり怖さを出すことはできませんでしたけど。
1本放ったミドルシュート、逆サイドで味方がフリーでした。
でも・・・あそこは足を振って正解だと思います。
だってFWですから。
今後に期待です。
【FW 39 宇佐美 貴史80’】5・0
やれることは、精いっぱいやっていました。
しかし見てわかる通り、サイドで起用した際に、一美のような守備の力強さを出すことはできず、ボール奪取にもほとんど絡めません。
じゃあ、あなたはどこで違いを出すのですか?
前半、後半、一振りずつ決めるチャンスがありました。
そこを決めないと、あなたの存在価値は薄れる一方です。
【途中出場】
【MF 10 倉田 秋70’】5・5
どこかの記事で読んだように、背中でチームに火をつけようと球際で闘ってくれました。
ただ、そこだけでした・・・
【MF 21 矢島 慎也70’】6・0
セレッソ戦でも好調だったように、ボールを動かしてチャンスに絡みました。カウンター戦術のあおりを受けたスタメン落ちなんでしょうが、今の調子をみれば山本ではなく、彼の先発でよさそうな気はします。
【MF 6 チュ セジョン80’】5・5
みんな忘れないでください。現役の韓国代表選手ですよ。
このチーム状況で、なんで自分は先発で出られないのか、きっと不満に思っているはずです。
それでも与えられた短い時間で、必死に攻撃の良さを出してくれました。
きっと宮本監督は、自分も日本代表時代にガンバでスタメンを外されていた経験があるので、気にしていないのかもしれませんが。
彼のプライドが心配です。
【FW 18 パトリック80’】採点なし
【FW 32 チアゴ アウベス80’】採点なし
【宮本恒靖監督】3・5
ひとりの有望な選手のメンタルを、破壊しかねない采配でした。
怪我人の影響で、ベンチに右サイドバックがいなかったのは理由でしょう。それを差し置いても、何も手を打たずに、放置した責任は重いです。
川崎相手に、理想を捨てたカウンター狙い、という采配はわかります。
後半、少し勢いが出始めたところで、交代カードを切るのが遅くなるのも、最悪理解します。
ただ、結果の責任はあなたにあります。
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