『再掲』【忖度なき採点&寸評】史上最低の大阪ダービーはなぜ起こったか。感情を殺し、考えた。

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【2021年ランキング第3位】

こちら僅差の第3位。

怒りすぎて逆に冷静でした。。。

今年はこんな記事を書かずに済みますように。。。。。

【GambaEcho】ガンバ・エコー2021年9月6日 12:39

目次

目次

  1. 【前書き】
  2. 【戦評】
  3. 【採点&寸評】
  4. 【途中出場】
  5. 【監督採点】
  6. 【あとがき】

【前書き】

ショックでした。

戦えない選手たちに。

セレッソに思うように遊ばれてしまった事実に。

言葉の罵声を書き綴ろうかとも思いましたが。。。

ここはその思いをぐっとこらえて、なぜこんな試合をやってしまったのか、できるだけ冷静に考えてみました。

【戦評】

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フォーメーションは相手と同じ4-4-2。

3-5-2ではなく、ミラーゲームを選んだ理由を、

松波監督は

Q「今日は相手と同じ4-4-2のシステムでミラーゲームになりましたが、そこは昌子選手が不在となったことで3バックを継続できずに4バックにせざるを得なかったのでしょうか。」
松波監督「そうですね、ヨングォンもという中であと前線のところ、前線から中盤にかけてのプレッシングというところでミスマッチが起きないような形でというところと、後ろの選手のチョイスというところで今日のシステムになりました。」

と話していました。

相手は前2戦と同様、前へ前へという圧力を強めてくることが予想される中で、フォーメーションを重なり合わせることで、まずは守備に穴をあけないこと。井手口を右サイドハーフに使ったことからも、こちらがプレッシングをかけて高い位置で奪い、山見のスピードを使って手数をかけずに攻め切りたい、という意図が丸見えでした。

ではなぜあそこまで、一方的に押し込まれてしまったのか。

1つ・・・相手2トッププラス、中盤の圧力が予想以上に強かった。それを回避する技量はなかった

セレッソの若い2トップは、どんどん三浦と菅沼にプレスをかけました。そこを回避しようと、山本や奥野が間に顔を出しましたが、このふたりも相手のボランチにしっかりとつかまって、ほとんど前を向くことができず。結果、バックパスを繰り返すことになりました。山本は何とかこのプレスを回避するために、なんとかターンできないか、という試みもみられましたが、三浦、菅沼、奥野にはそんな余裕がなく、ただただ下げる、またはプレスがかかっているサイドバックにつけ、苦しみを増幅させるだけでした。

もしヨングォン、昌子がいれば、相手のプレスを受けながらもその逆を取るパスや持ち出して、状況を回避することができたかもしれません。しかし昨日の試合では、そんなプレーは一度もありませんでした。

1失点目は、相手クロスを何とか三浦がカットし、プレッシャーを受けた中で柳沢につなぎましたが、その柳沢も圧力に屈して、中途半端なクリアに。これを拾われたところから失点しました。

2つ・・・レアンドロ・ペレイラの怠慢

序盤から苦しい展開となり、仕方なく下げて東口からロングキック、という展開が増えました。このターゲットは、当然190センチのセンターFWです。しかし彼は、チームが苦しい状況を見ても、厳しいボールに体を張って、何とか収めるというプレーはやってくれませんでした。まるで『おれにロングボールなんて競らすんじゃないよ』と言わんばかりに。一度も五分五分のボールに、競り勝ったことはなかったように思います。

そのペレイラは、2失点目の遠因も作っています。セレッソのセンターバック・鳥海がフリーでボールを持っていたところに、緩慢なプレスで自由なロングボールを蹴らせます。これが相手FWにつながり、試合の流れを決めるゴールを許しました。

3つ・・・戦い方の統一不足

DFライン&ボランチは相手のプレスを外せない、センターFWも相手のプレッシャーを受けながらボールを収めることはできない。

そうなった状況でも、ガンバは山本が何とかCBからのボールを引き出そうとDFラインの近くに下がりました。しかし、それをヘルプするような動きは奥野だけで、井手口や倉田の2列目には少なく、結局、バックパスからロングキックに。

こうなると、中盤3列目のラインが上がっていないのですから、競り負けたセカンドボールは当然相手にわたります。

それなら、GKまで下げたら思い切ってラインを押し上げ、セカンドボールを拾うことに集中する、という手もあったはず。

しかしきのうはその割り切りもみせることができず、後ろは下がったまま、中盤でいいようにボールを拾われました。

その結果、前半で2点を奪われ、もう全体のラインを下げて戦うという選択肢も失いました。

戦い方の統一不足×焦り×蓄積疲労=ミス連発

この無限ループに陥り、史上最悪の大阪ダービーが完成となりました。

【採点&寸評】

【GK 1 東口 順昭】5・0

苦しいチームを救うことはできず。

キックに工夫も見られず、ただアバウトと蹴るだけ。

まあ彼に何かを変えてくれ、という試合でもなかったのですが。


【DF 17 奥野 耕平】4・0

46分交代。実力不足を露呈しました。

パスを受けても、相手の守備狙いを外すことは一度もできず。

ザ・バックパスマシーン。


【DF 26 柳澤 亘】4・5

63分交代。DFラインでは唯一、相手のプレス回避を考えたプレーが見られましたが、結果にはつながらず。

1失点目を招いたクリアは中途半端すぎました。

【DF 5 三浦 弦太】4・0

78分、負傷交代。

難しいプレーとはいえ、2失点目はボールウオッチャーとなりマークをあっさり外しました。

DFリーダーとして、なにか状況を変える投げかけもしていたようには見えず。。。


【DF 13 菅沼 駿哉】3・5

ガンバのセンターバックを任せられる力はないことを露呈しまくりました。

決してスピードがあるように見えなかった相手FWに振り切られた2失点目、集中力を切らして自陣でボールを失った4失点目など、ため息をさそうばかり。

【DF 4 藤春 廣輝】4・5

前にボールがつかない状況では高い位置も取れず。

カバーリングで好プレーは何度かありましたが、できることは限られていました。

【MF 10 倉田 秋】4・5

戦う気持ちはチームで最も示すことはできていましたが・・・

せっかく奪ったボールを、簡単なミスで失うなど、こちらも技量不足。

乾投入時に笑顔を見せていたことが批判されているようですが、そんなことは正直、どうでもいいでしょう。


【MF 15 井手口 陽介】4・0

彼の一番の悪いところは、ピッチで考えることができないこと。

本当は相手サイドバックにガンガンプレスをかけて、という狙いで右SHで起用されたのでしょうが、そんな状況は生まれないことはすぐにわかったはず。

それでも中途半端な位置取りを繰り返すだけで、前半は試合から完全に消えました。

後半はボランチ。三浦負傷後はセンターバックにも入るアクシデントもありましたが、その際にみせた不満げな表情にも怒りを感じました。


【MF 29 山本 悠樹】4・5

何とかしたい、という気持ちは伝わってきましたが、状況を冷静につかめていないように見えました。

周りを動かす技量はまだなく、ただ相手プレスを受け続けました。

ヤットなら、どんなプレーを選択していたんやろうな・・・

【FW 9 レアンドロ ペレイラ】4・0

63分交代。

正直、大阪ダービーの意味は分かっていなかったと思います。

ピッチに立つ資格は、持ち合わせていませんでした。


【FW 37 山見 大登】4・5

63分交代。

相手が元気なうちは、まだ持ち味をほぼ出させてもらえないことがよくわかりました。

しかし愚直にチームの狙いを遂行しようとした彼には罪はないでしょう。

【途中出場】

【MF 8 小野瀬 康介】4・5

46分イン。もう彼の良さはわからなくなってしまいました。

【FW 18 パトリック】4・5

63分イン。3点差で投入されても、すでに時遅し。

【DF 27 髙尾 瑠】5・0

63分イン。この試合、唯一のポジティブ要素。

決して乾にも負けていなかったと思います。

【FW 39 宇佐美 貴史】4・5

63分イン。3点差で投入されても、すでに時遅し。

ただ表情やふるまいから、この敗戦を重く受け止めていたことは感じました。


【MF 21 矢島 慎也】―

78分イン。時間短く採点なし。

【監督採点】

【松波正信監督】3・0

監督の仕事は、大きく分けると3つほどになるでしょうか。

①チームの形(戦術)を決めること

②試合ごとの戦い方を選ぶこと。戦略、メンバー構成、及び試合中の修正

③選手のメンタルコントロール

まずは、15連戦の中でトレーニングする時間はほとんどなかった、ということで難しい部分もあったことは理解します。しかし、15試合、ACLも合わせれば21試合もあったのです。今、松波ガンバはどんなチーム? と問われても、僕は答えることができません。

コンパクトにして球際を戦い、攻撃は裏を狙う?

そんなことは高校生でもやっていること。

選手個々の色を生かした戦い方が、20試合以上こなしても全く見えてきませんでした。

は、連戦の中で試合ごとに使える選手に制限があったこと、さらにきのうは昌子やヨングォンを欠いたことで、選択肢が狭まっていたことはわかります。

それでも試合中にも一切修正もできず、ただただ戦術ボードを抱えて立ちすくむだけ。

全く機能せず、戦う姿勢も見せられないレアンドロを前半で代える決断すらできないことに愕然としました。

③は、本当に大阪ダービーに向けて選手の熱を高めることができていたのか、という点。

相手の小菊監督は、さまざまな声かけで選手たちを鼓舞していることが、

放送をみていても伝わってきました。

ゴールした時の喜び方もみて、あたなも本当に勝ちたがっていることはわかっています。

ただ、監督にはその立ち居振る舞い、言葉でできることがあるんです。

それができているようには、到底思えないのです。

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この記事を書いた人

ガンバ大阪を深掘りし、より試合観戦やサポートをより楽しめる場所に。コラムや【忖度なき採点&寸評】で辛口甘口、ユーモアを交えつつ。 名前の由来は『Liverpool echo』より。愛するワンクラブを徹底して分析する場所を目指します。

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