【忖度なき採点＆寸評】５バックを崩す鍵はセンターバックにあり？　スコアレスドローで見えた物足りなさと勝ち点１の意味とは…2023年7月1日・横浜ＦＣ０－０ガンバ大阪＠ニッパツ

2023 7/02

2023年7月2日 2023年7月2日

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前書き

横浜ＦＣに勝てないなんて！！

そんな脳みそお花畑なお方は、近年を知るガンバサポにはいないでしょう。

よく耐えた。

そして負けなくてよかった。

試合内容はその点につきます。

戦評

ガンバは負傷離脱の倉田に代わり、石毛が左ウイングに。

倉田ほどの強度は期待できなくても、山本悠、黒川とのコンビネーションでサイド活性化を狙ったとみられます。

また前節は欠場のジェバリ、ネタが先発復帰。

横浜ＦＣはガンバがボールを持てば、しっかりと５－４－１、または５－２－３で構える形。

ボールを奪えば、ヒアンの高さとパワーを生かして起点をつくる、まはた両ウイング（山下、小川）の走力を生かしてカウンターを発動してきました。

一方でガンバがやりたかったことは、ボールを動かして相手５バックに穴を開けること。

上図のようにシステム上はフリーになりやすい両センターバックでボールを前進をさせることができれば、相手の閉じた陣形を引きずり出せるはずでした。

前半、福岡が持ち出して相手の中盤を引き出してから黒川へ、というシーンが何度かあったように、ＣＢのボール運びがポイントになる試合でした。その分、相手の両ウイングは福岡の持ち出しに対し、ファウルも織り交ぜながら止めにきていました。

理想としては、福岡、三浦が持ち出して小川、山下を引きつけ、黒川、半田をフリーにして前進させ、相手ＷＢを引っ張り出してそのすすペースを石毛、アラーノがつく、といった形ができればよかったのですが・・・

何度かミスをきっかけにカウンターを受け、相手を勢いづかせてしまいました。

特に黒川と福岡の間を何度も走られ、石毛が戻りきれずに決定的な場面を作られるなど、ガンバの左サイドがかなり苦しんだなと。

またカウンターを恐れてとリスクを負ったボールの動かしができなくなり、外回りのパスが増えて相手を押し込むことができませんでした。

そうなると、高い位置で奪われてまたカウンターを受ける、という悪循環に。

何度も全速力で守備に戻らされるうちに、体力を消耗し、時間が経過するにつれ、プレー強度も下がっていきました。

それでもゴール前では粘り、ヒガシのセーブもあって無失点に。

最後は体を張る、という部分はピッチに立った全員が表現してくれました。

０－０の終盤には、クォンギョンウォンを投入して３バック（５バック）に変更し、相手のパワープレーにも対応。

相手に流れが傾いてしまった中で、冷静に勝ち点１を拾いにいきました。

採点＆寸評

２０２３　J1リーグ第１９節　アウェー・横浜ＦＣ戦（７月１日）
	名前	先発	サブ	採点	寸評
GK	東口順昭	〇		6.5	手の届くところに打ったら止めますって！　東神にとっては通常運転でしょ！　これぞ守護神。
	石川慧
	谷晃生		△
DF	福岡将太	〇		5.5	ヒアンにかなり手を焼き空中戦で後手踏みました。ビルドアップも前半の序盤以外は効果うすうす。次節は出場停止に。
	半田陸	〇		6.0	入れ替わるシーンや珍しいミスもありましたが、後半アディショナルタイムのブロックはあっぱれ。ＤＦの本懐は忘れていません。
	藤春広輝
	三浦弦太	〇		6.0	ビルドアップで効果的なパスや持ち出しがまったくないのが気がかり。ただ中央で最後までやらせなかったことは評価しました。
	高尾瑠		△
	佐藤瑶大
	権敬源		△	―	時間短く採点なし。次節はスタメン？　頼みます！！
	黒川圭介	〇		5.5	オーバーラップの機会が少ないのはあなたのせいではありません。しかし福岡との間を走られたカウンターの守備は改善の余地あり。
	柳沢亘		△
	江川湧清
	倉田秋
	福田湧矢		△	5	強度や勢いは感じますが正確性はやや低く。同じようなプレーが続いて進化を感じられないのが気がかりです。
	ネタ・ラヴィ	〇		5	状態なのか湿気のせいなのか、重そうでしたね。プレスに来てくれたらターンでかわせますが、待ち構える相手をパスで動かすのは苦手そう。
	塚元大
	ダワン	〇		5.5	プレーは及第点ですが、夏場に弱い悪癖がまた顔を出してきました…交代のタイミングは要注意ですね。
	杉山直宏
	山本悠樹	〇		5	ジェバリとの意思疎通がうまくできませんでしたねえ。球際でボールこぼしちゃうシーンも多かった印象。要反省です。
	中村仁郎
	アラーノ	〇		5	縦横無尽の走りっぷりがでなかったのは、スペースを見つかることができなかったのか、コンディションなのか。ちょっと気になりました。
	石毛秀樹	〇		4.5	止まる時間が珍しく長かったなと。守備でも相手ＷＢについて行けずピンチ招いた場面も。らしくなかったです。
FW	宇佐美貴史		△	6	途中出場からライン間でうまく受けてチャンス構築。あとはあのひとふりがサイドに飛べば。
	食野亮太郎
	鈴木武蔵		△
	ジェバリ	〇		5	後半のヘッドは決めたかった…ひげをそってバランスが崩れたのかヒットせず。タイトにつかれるとＤＦの影に隠れる癖も気になります。
	山見大登
監督	ダニ・ポヤトス			5.5	狙いの試合展開にはできなかったでしょうが、終盤勝ち点１を取りにいった采配に驚き。意外とお堅い一面もお持ちなようで。