【忖度なき採点＆寸評】２年８か月ぶりの４連勝＆鹿狩り＆Ｊ１通算４５０勝！！宇佐美貴史の１トップ起用は是か非か…2023年6月24日・ガンバ大阪2-1鹿島アントラーズ＠パナスタ

2023 6/26

2023年6月26日 2023年6月26日

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前書き

浮かれるな、と言われましても・・・

４連勝もしちゃったら、そうもいきませんよねｗｗｗ

しかも相手は鹿島。ピッチには鈴木優魔。

どれだけ屈辱を味わってきたか・・・

本当にガンバは変わりつつあるぞ、と実感した鹿島戦を、では振り返ってみます。

戦評

布陣は鹿島の４－４－２に対し、４－３－３。

ネタ、ジェバリが欠場の中で、山本悠樹がアンカー、インテリオールには石毛、１トップには我らが宇佐美貴史。

試合を通じて繰り返したパターンが、サイドの攻略。

山本悠樹の

鹿島はまじめなので

という言葉にもあったように、４－４のブロックがひとつの生き物のように動く鹿島の特性を逆手に取り、サイドで前進しました。

ここで重要だったのが、中央の選手がボールを奪われないこと。

ただ右サイドにパスを出せば、必ず相手は寄っていきます。

しかし相手も

サイドチェンジはさせへんぞ

と守備をしてくるわけで。

その中で際立ったのが、山本悠樹の存在。

アンカーとしてチームのへそに立つ山本悠樹は、システム上鹿島のマンマークがいない状況で、鈴木、染野の２トップの背後と、両ボランチの間のスペースをうまく見つけ出し、タイミングのいいボールを両サイドに配球しました。

ただただお見事。

さらにもう一つ、決して目立ったわけではないのですが、１トップに入った宇佐美貴史の存在も、スペースメーキングには重要な役割を。

１トップに入った宇佐美ですが、相手の植田、関川のセンターバックと勝負して最終ラインを下げる、というよりは、両ボランチの佐野、樋口含めた４人の間に常にポジションを取り、この４人を引きつけながら、ボールの経由点という役割に。

ややボールが足につかない印象もありましたが、シンプルなボールタッチが多く、そこはさすがに技術力の高さでカバーしました。

中央に宇佐美が常に立ち、特に相手ボランチの心理としては

宇佐美貴史にはバイタルで前を向かせたくねえな

と感じたはず。

するとアンカーの山本悠樹まで出て行くことが難しくなり、山本がフリーの時間が増えた印象ですね。

さらに両インテリオールは左の石毛が中央の経由点としてうろちょろし、さらに倉田（交代後は食野）がサイドから中に入ってくることで、まずサイドハーフを引きつける。

それがはまったのが、１点目の場面。

右でボールを動かして相手を寄せ、山本悠樹を経由して左サイドへ。

この時点ですでに倉田＆黒川は、相手の右サイドバックと２対１をつくっており、それを生かして黒川が中に仕掛け、石毛とのワンツーでゴール！！

また２点目も、中に人を集めることでサイドで黒川がフリーとなり、正確なクロスにダワン！！

後半は相手が４－２－３－１、終盤は３－４－１－２に布陣を変えてきた中で、うまく受けながらボールを動かし、もはやお約束とも言える終盤のセットプレーからの１失点のみでしのぎきりました。

では採点＆寸評に。

採点＆寸評

２０２３　J1リーグ第１８節　ホーム・鹿島アントラーズ戦（６月２５日）
	名前	先発	サブ	採点	寸評
GK	東口順昭	〇		6	前半倉田に見せたロングボールなど、ちまちま系ビルドアップ捨てて大胆型への変更が功を奏しましたな。
	石川慧
	谷晃生		△
DF	福岡将太	〇		6.5	カバーリングの速さに加え、鈴木優魔を恐れぬ心意気を感じました。ゴール後の謎パフォ含め、いい影響を与える選手ですなあ。
	半田陸	〇		6.5	気持ちはスコットランドへは飛んでいないようです。攻守で効きまくり。このレベルの右ＳＢはもうＪリーグにいないっしょ…
	藤春広輝
	三浦弦太	〇		6.5	シンプルなプレーに徹して安定感マシマシ。やはり仕事を限定すると力を発揮してくれます。
	高尾瑠		△
	佐藤瑶大
	権敬源
	黒川圭介	〇		7	お見事１Ｇ１Ａ。縦だけでなく中への突破もみせて攻撃的ＳＢの本領発揮。セルティック戦は隠すべきかと。
	柳沢亘
	江川湧清		△	―	時間短く採点はなしも…あの時間に２ファウルとは、クローザーとしては危うすぎでしょ…
MF	山本理仁		△	5.5	ラストマッチであわや一発退場かと…最後まで本領は発揮できなかったかもやけど、ガンバに来てくれてありがとう。
	倉田秋	〇		5.5	痛恨の負傷離脱。右太ももの肉離れでしょうか…長期離脱にならぬことを祈るのみ。
	福田湧矢		△
	ネタ・ラヴィ
	塚元大
	ダワン	〇		6.5	これだけ点が取れて、戦えて、ヘディングで攻撃の起点にもなるＭＦはなかなかいまへん。複数年契約ｏｒ移籍金のアップをこの夏に！！
	杉山直宏
	山本悠樹	〇		7	鈴木優魔をひらりとかわしたプレーにパナスタ歓喜。もはや絶対的キーマンとして覚醒し始めました。
	中村仁郎
	アラーノ	〇		6.5	決定機は逃しましたが、古巣相手に走る走る。半田とのコンビも熟成してきたので、背中にしがみついてでもいかせるな！！
	石毛秀樹		△	6.5	守備時の前プレスで制限する役目に加え、黒川の先制ゴールを技ありアシスト。かゆいところにいつも石毛。ターンからポストに当てたシュートを決めていれば７点でした。
FW	宇佐美貴史	〇		6	センターＦＷデビュー戦としては及第点かと。偽９番的につなぎ役をこなしました。後は前向くシーンもう少し増やせれば。
	食野亮太郎		△	5.5	倉田に代わって出場。強度は及第点も精度が落第点。宇佐美への横パスへは思わず「打てよ！」と叫びました。
	鈴木武蔵		△	5	投入直後の猛プレスには思わず拍手。しかし過去にもあった焦りからのつま先ミスパスはマジでご勘弁。
	ジェバリ
	山見大登
監督	ダニ・ポヤトス			6.5	ジェバネタ抜きの危機を見事に回避。これで３０～４０パーセントの完成度なら後半戦は全勝してまう。いや、浮かれすぎもほどほどに。