【忖度なき採点&寸評】ガンバ大阪、2か月勝ちなしから2か月負けなしで中断へ。福岡将太のミスも取り返し3G快勝。まるで強いチームみたいやん…とにやりするホーム柏戦。2023/7/16@パナスタ

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個と戦術が融合した7戦無敗

2か月前の我々に、これを言っても信じないでしょう。

大丈夫だよ、ここから突如勝ち始めて、2ヶ月間負けなくなるから・・・

もはや5連敗のころとは別のチーム。

最初のチャンスをきっちり決めて先制。

ミスから追いつかれるも、後半開始に食野のスーペルゴラッソで勝ち越し。

リードを奪うと、しっかりと戦略的な戦いで3点目をゲットって。

まるで強いチームみたいですやん。

ここで中断期間に入るのはもったいないぐらいですわ。

戦評

試合前には衝撃のニュースが。

半田陸、骨折。。。

連勝を支えたキーマンのひとりであり、今夏の海外移籍が叫ばれていた21歳が、長期離脱することに。

これで移籍はなくなったとはいえ、気持ちを思うと。。。

感情を揺さぶられましたが、試合は待ってくれません。

右SBには高尾が。不動のレギュラーが離脱しても、レギュラーでもおかしくないクラスの選手がいることは頼もしい限り。

試合は4-4-2でしっかりとブロックを組んでくる柏に対し、ガンバはサイドのスペースを生かして前進を試みました。

中央は混雑する分、サイドへのアプローチは遅れるはずなので、理論上はサイドバックやサイドのスペースを生かして前進し、そこを起点に厚みのある攻撃を仕掛けたい狙いがあったのでは、と。

ここでポイントになるのが、いかにCBとアンカー(ネタ)の3人で、相手2トップ(2人)のプレッシャーをかいくぐって球出しできるか。

しかし序盤、福岡がフロートの守備をかいくぐれずに奪われたシーンなどが散見され、ビルドアップにはやや苦労した印象がありました。

しかし前半11分、相手陣内で山本悠樹の好守備でボールを奪い、中央のネタから左のアラーノへ。

アラーノがためて左SBの黒川に繋ぎ、ゴール前に人数をかけたところでバイタルエリアでフリーとなったダワンが決めました。

しかしその後、福岡がビルドアップで差し込もうとした縦パスを引っかけ、ショートカウンターを受けて失点。

自分たちのミスで追いつかれる流れとなり、さらにミスを恐れた福岡、ディエゴとセンターバック間のパスが増え、柏の時間帯に。

しかし後半開始直後、食野が左足で決めて勝ち越し。

相手ミスで奪ったボールを素早く逆サイドまで流し、食野がひとりでしかけて奪った得点でした。

これは戦術関係なしやな・・・

というスーパーゴールで突き放すと、3点目はチームとして奪った素晴らしいゴール。

疲労が出始めてきた相手は、右サイドで高いポジションを取った高尾への対応が、やや曖昧に。

そこを見逃さず、福岡が鋭いパス。

中盤のラインを越えた高尾は、相手DFラインが下がったことを見て、その間のスペースに流し込む横パス。

ここでボールを受けたアラーノがCBに対して絶妙なファーストタッチで仕掛けて抜けだすと、戻ってきた柏MF椎橋のファウルを受けてPKを奪取。DOGSOで相手退場のおまけ付き、でした。

しっかりとスペースを認知し、チームとして奪った素晴らしいゴールで試合を決めました。

しかし柏は最後まで勢いが落ちず、サビオの個人技などからチャンスは作られましたが、東口の好セーブもありしのいで勝利。

個の力とチームの狙いがはまり、7戦負けなしと相成りました。

採点&寸評

2023 J1リーグ第21節 ホーム・柏レイソル戦(7月16日)
  名前 先発 サブ 採点 寸評
GK 東口順昭   7 これぞ東口。フロートのシュートを止めた超絶反応に驚き。これが全盛期でなくて何なのか。
石川慧        
谷晃生      
DF 福岡将太   5.5 一番やっちゃいけないミスパスをひとつ。ただ後半高尾へ出した高速パスで取り返し。終盤の鬼カバーリングもよき。
半田陸        
藤春広輝        
三浦弦太      
高尾瑠   5.5 守備はやや不安定さもみせましたが、抜群のポジショニングから3点目を準アシスト。11試合ぶり先発で及第点では。
佐藤瑶大        
権敬源   6 前半特にビルドアップでノッキングした部分もありますが、守備では穴を開けず。終盤には戻り遅れた福田にきれまくった闘将ぶりも。
黒川圭介   6 フリーのダワンをしっかりと見つけて1アシスト。まさかの逆ヘディングシュート、終盤不要なイエローで次節出場停止は余計でした。
柳沢亘   時間短く採点なし。
江川湧清        
  倉田秋        
福田湧矢   6 途中出場でドリブルから決定機演出。ただカウンターからのチャンスは決めきりたかったところ。
ネタ・ラヴィ   6.5 先制点に繋がったアラーノへのパス、プレスを回避するドリブル、こぼれ球の回収率など攻守にハイレベルでした。
塚元大        
ダワン   7 インサイドのシュートうますぎ。面で当ててスライスさせてポスト内側とか。僕がJ1上位の強化部長なら狙いますけどね。
杉山直宏        
山本悠樹   6 中央の狭いスペースに苦しみました。ただ球際の攻防で奮闘し、先制点の起点に。食野のゴールもアシストと2得点に絡んでいました。
中村仁郎        
アラーノ   6.5 正しい場所に正しいタイミングでランニングし、PKも奪取。切り替えの先陣を切るスピードも好印象でした。
石毛秀樹   時間短く採点なし。
FW 宇佐美貴史   時間短く採点なし。
食野亮太郎   6.5 これぞガンバユース産の恐ろしさ。空回り続けたギアがかちっとはまりました。まさに戦術関係なしのひとふりでした。
鈴木武蔵      
ジェバリ   6 目立ちはしませんでしたが、この日はポストプレーの正確性で貢献。蚊のいなくなるスプレーぐらい地味に効いてます。
山見大登        
監督 ダニ・ポヤトス     6.5 用兵の妙がはまりました。食野と福田の競争心をあおりまくる起用法の当たり、いい意味で意外と腹黒い一面も。

本当にガンバ大阪は強くなったのか?

しかし本当にガンバ大阪は強くなったのでしょうか。

勝利したのは新潟(14位)、福岡(10位)、FC東京(12位)、鹿島(6位)、京都(15位)、柏(17位)。

引き分けは横浜FC(16位)。

上位と言えるチームはなく、まだ信用はできない、というのは本音です。

ただ強度や選手個人の調子は上がり、戦術と個人能力の落としどころが見つかり、自信も取り戻して、いよいよ上位陣にも簡単には負けないのでは、という状態まできました。

ここから上位に挑むことができるのか。

シーズン再開が待ち遠しすぎる。

セルティック戦と夏の移籍市場を見守りながら、ニヤニヤと2週間を過ごしたいと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

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興味ある方は、是非よろしくお願いいたします!!

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この記事を書いた人

ガンバ大阪を深掘りし、より試合観戦やサポートをより楽しめる場所に。コラムや【忖度なき採点&寸評】で辛口甘口、ユーモアを交えつつ。 名前の由来は『Liverpool echo』より。愛するワンクラブを徹底して分析する場所を目指します。

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