前書き
強いやん、ガンバ大阪。
きっとFC東京の方々には、そう思っていただけたのではないでしょうか。
そうなんです。
じめじめとした梅雨が続きますが、やっとスカッとする勝利がきたのです!!
新潟、福岡戦は少し我慢もしながら、なりふりなんて構っていられませんでした。
しかしこの試合は自分たちで仕掛け、奪ったらしっかり動かし、いわゆる試合をコントロールしてつかんだ勝利。
3連勝は1年7か月ぶりだそうな。
どこを切ってみても、今のガンバ大阪はJ2に降格するチームではない。
そう確信した夜でした。
戦評
同じスペイン人同士の監督対決は、布陣上はまたもミラーゲームに。
どちらがボールを握って主導権を取るのかな
と見ていましたが、ポヤトスは守備で仕掛けて主導権を奪いにかかりました。
最初は両チームとも大きな展開で、相手の裏を狙ってセカンドを拾い合う展開に。
しかし試合が落ち着き始めると、山本悠樹が明らかにこれまで以上に積極的なプレスをかけ始めました。
相手ボールになるとトップ下の位置から、まずプレスの先鋒役に。
CBからボールを動かそうとする相手に対し、まずボールの出所に山本が向かい、ジェバリはサイドチェンジをさせないようにコースを切る役目に。
個々がしっかりと寄せきることで、サイドチェンジを封じ、同サイドに相手を封じ込めてデュエル勝負に持ち込みました。
ここで奮闘したのが、佐藤、黒川、倉田といった左サイドの面々。
佐藤はディエゴオリベイラ、黒川は中川、そして倉田は長友とのマッチアップで優位に立ったことで、試合の流れを引き寄せました。
さらにボールを奪うと、中央から大きく動くことがなく、いい状態で待ち構えるジェバリに当てるというボールの出しどころもはっきりとしました。
ジェバリに収まれば素早くカウンターを仕掛け、その流れから奪ったCKで先制。
密集の中でも冷静に決めきったジェバリはさすが。
さらにファーで森重に競り勝ち、首を伸ばしてしっかりと折り返した佐藤のアシストを褒めたいと思います。
さらに直後、ダワンのアーリーからジェバリが決めて追加点。
リードを広げると、中途半端に前からの圧力を高めてきたFC東京のプレスをうまく回避し、チャンスを量産。
ネタが得意のターンで相手をかわして広いサイドへとボールを運び、SBとFWが絡んだ攻撃でサイドを攻略。
かとおもえば、サイドに流れたジェバリがドリブルで仕掛ける、またはジェバリを起点にアラーノや倉田、悠樹が次々に飛び出すなど、多彩な攻撃を披露。
後半15分には、左サイドに両軍が密集した状況から、ネタが右サイドへパス。
ちょっと中途半端な場所に落ちたものの、これを抜群の加速力で相手SBより先に触った半田が運び、アラーノへ預けて自らはゴール前へ。
さらにその後方から山本悠樹が走り込むと、アラーノは悠樹へのラストパスを選択。
これは相手DFのブロックに合いましたが、ゴール前まで走りきっていた半田が拾い、冷静に決めて3点目。
これまでためてきたストレスを、一気に発散させる快勝劇・・・
と思っていたら、最後に失点しちゃう当たりがガンバっぽいですが、とにかく3連勝を飾りました!!!
採点&寸評
2023 J1リーグ第17節 ホーム・FC東京戦(6月11日) | |||||
名前 | 先発 | サブ | 採点 | 寸評 | |
GK | 東口順昭 | 〇 | 6.5 | 簡単ではないシュートもぴたっとキャッチ。ハイボール処理、無理につながないキック判断含め、文句のつけようなし。 | |
石川慧 | |||||
谷晃生 | △ | ||||
DF | 福岡将太 | 〇 | 6 | もやは堂々たるDFリーダーとして君臨。失点時、クリアが中途半端でクロスにつながったプレーは反省点。 | |
半田陸 | 〇 | 7 | 山形産駒のサラブレッドはスピード×パワーの良質な脚を披露。先駆者・長友はすでに抜いたと確信させるプレーぶり。 | ||
藤春広輝 | |||||
三浦弦太 | △ | ― | 時間短く採点なし | ||
高尾瑠 | |||||
佐藤瑶大 | 〇 | 6.5 | ディエゴオリベイラとのパワー勝負でひけをとらず。スピード不足も予測でカバー・肩の負傷がただただ心配。。。 | ||
権敬源 | |||||
黒川圭介 | 〇 | 5.5 | 良質なクロスで決定機を2度演出。攻撃は申し分ないだけに、最後の最後でマーク外した失点は猛省求む。 | ||
柳沢亘 | △ | ― | 時間短く採点なし | ||
江川湧清 | |||||
MF | 山本理仁 | ||||
倉田秋 | 〇 | 6.5 | 前への矢印を攻守で強める貢献ぶり。長友の裏を徹底して突くことで、相手を下がらせてセカンド回収を促す効果も。 | ||
福田湧矢 | △ | ||||
ネタ・ラヴィ | 〇 | 7 | そろそろネターン被害者の会発足か。相手プレスを無効化しまくり。ジェバリの影に隠れましたが、圧巻のパフォーマンス。 | ||
塚元大 | |||||
ダワン | 〇 | 6.5 | 絶妙アーリークロスで2点目をアシスト。中盤でのフィルターとしても機能していただけに負傷の具合が心配です。 | ||
杉山直宏 | |||||
山本悠樹 | 〇 | 6.5 | ハイプレスのスイッチ役として最重要タスクを完遂する戦術眼に感服。フィニッシュで決めきるようになれば和製モドリッチに。 | ||
中村仁郎 | |||||
アラーノ | 〇 | 6.5 | カウンター時の反応の早さは予測のたまもの。ただその予測が速すぎて守備で簡単に道を空けるプレーは玉にキズ。 | ||
石毛秀樹 | △ | 6 | ダワンの負傷により出場。中盤の運動量を落とさず、シンプルかつ効果的プレーで貢献。 | ||
FW | 宇佐美貴史 | ||||
食野亮太郎 | △ | ― | 時間短く採点なし | ||
鈴木武蔵 | |||||
ジェバリ | 〇 | 7.5 | 2得点の決定力は言わずもがな。右足キックフェイントを自在に操るドリブル、森重も寄せ付けぬキープ力も発揮。別格でした。 | ||
山見大登 | △ | ||||
監督 | ダニ・ポヤトス | 6.5 | プレスで相手を押し込んで先制、リード後の試合運びも秀逸。相手がテンぱると仕込んできたボールの動かしもスムーズに。 |
あとがき
前半戦を終えて、4勝4分け9敗。15位。
もちろんこの順位に満足はできませんが・・・
もっと上を目指してもいいのかな・・・
と期待させてくれる勝利で、折り返すことができたのはポジティブ。
GAMBASONICなどイベント時は負けているイメージが強かったですが・・・
クラブの営業努力も報われた勝利に。
次節出場停止のジェバリが不在となる後半戦スタート・鹿島戦は不安でいっぱいですが、今だけはこの勝利に酔いしれたいと思います!!!
きょうも最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
またサポーター心情からデザインしたTシャツを作成しました。
今回のモチーフは「私たちのキャプテン」。
今季のキャプテンは現在離脱中ですが、歴史を左胸に抱くデザインとなっていますので、ぜひのぞいてみて下さい!!
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