勝利がすべて。
内容ではなく、勝利がすべて。
ダービーでは最大の、そして唯一の価値観を表現してくれた選手達に感謝いたします。
2021年9月1日・アウェーで勝利したルヴァンの準々決勝から、約1年8か月ぶりの勝利。
やはりダービーの勝利は格別でした。
今年は選手とサポーターの距離が生まれるような出来事も多く、不安に思っていた人々もいるはず。
僕もそのひとりです。
しかしダービーに勝ち、エンブレムを叩く選手達の姿を見たとき、そんな思いは少しだけ薄れていきました。
ここからがスタートです。
戦評
ジェバリ、ネタが代表合流で不在の中、ポヤ将は意外性のあるスタメンを構成。
アラーノをワントップに、山本悠樹をアンカーに配置しました。
まじでこのメンツでどうなるんやろ・・・
という不安いっぱいのスタートでしたが、意外にもスムーズに試合に入った印象に。
アラーノはポストプレーでポイントをつくるジェバリとは違い、どんどんサイドの裏でボールを引き出す動きを見せ、相手DFラインを下げる役目に。
アラーノの動きに呼応して、倉田、食野の両ウイングが得意な中央でのプレーを選択したことで、流動的な動きが生まれました。
するとセレッソはDFラインと中盤を開けないために、ダブルボランチが後退。
布陣のかみ合わせ上、山本悠樹がフリーになる時間が生まれました。
セレッソは2トップの一角、北野がマークをしようとしていましたが、ここで簡単に捕まらない山本悠の能力もあり、主導権を握ることに成功。
それでも中央が固いセレッソに対し、ガンバは倉田、アラーノ、食野がゴール前でややトラップ、ラストパスの精度が低いこともあり、なかなかシュートチャンスまでつながりませんでした。
それでも前半37分、山本悠のCKから半田が頭で合わせて先制。
いやいや、この子はこんなんもできるんか・・・
山本悠のキック精度もさるところながら、ゴール前の密集地でうまく合わせた公式戦2試合連発でした。
リードを奪うと、よりボールを失わない中で試合をコントロールし始めましたが、ここでセレッソの左サイド・カピジャーバ、右サイドのクルークスが猛威を発揮。
半田、黒川との1対1をもろともせず、次々とクロスを供給していく展開に。
特にカピジャーバは、半田にとってガンバ移籍以来もっとも手を焼いた相手だったでしょう。
それでもセンターバックふたりを中心としたクロス対応と、GK谷のプレーも素晴らしく、無失点のまま終盤へ。
最後は高尾を投入して5バックでしっかりと逃げ切りました。
採点&寸評
2023 ルヴァンカップ アウェー・C大阪戦(6月18日) | |||||
名前 | 先発 | サブ | 採点 | 寸評 | |
GK | 東口順昭 | ||||
石川慧 | △ | ||||
谷晃生 | 〇 | 7 | 本当の姿をとうとう見せてくれました。原川のFK、加藤のヘッドをかき出した跳躍、クロスへの勇敢な飛び出しと申し分なし。 | ||
DF | 福岡将太 | 〇 | 6 | 前半は持ち出し、パスでボールを運び、後半は安全第一にシンプルに徹す。お調子者ながらプレーは冷静そのもの。 | |
半田陸 | 〇 | 6 | CKに合わせ値千金の決勝ゴール。しかしカピシャーバにチンチンに…海外に行かずとも、まだガンバで学ぶことはありますよ。 | ||
藤春広輝 | |||||
三浦弦太 | 〇 | 6.5 | クロス対応させればJリーグ屈指のザ・クリアマシーン弦太。押し込まれた終盤は頼りになることこの上なし。 | ||
高尾瑠 | △ | ― | 時間短く採点なし | ||
佐藤瑶大 | |||||
権敬源 | |||||
黒川圭介 | 〇 | 5.5 | クルークスの左足クロスにはなすすべなしも、粘り強く対応して深い位置では仕事をさせませんでした。 | ||
柳沢亘 | △ | ― | 時間短く採点なし | ||
江川湧清 | |||||
MF | 山本理仁 | △ | 5.5 | もはやシントトロイデン移籍は既定路線でしょうが、泥臭く走り勝利に貢献してくれました。 | |
倉田秋 | 〇 | 5.5 | 気迫と強度と運動量、そしてガンバの魂で走り抜きました。フィニッシュに絡む精度上がればなおよし。 | ||
福田湧矢 | △ | 5.5 | また脳しんとうか…と心配しましたが、大事に至らずなにより。 | ||
ネタ・ラヴィ | |||||
塚元大 | |||||
ダワン | 〇 | 6 | 最終ライン前の防御壁として頼もしや。ダービーでは激しさが増すところもグラディエーターとして好印象でした。 | ||
杉山直宏 | |||||
山本悠樹 | 〇 | 6.5 | アンカーとして前半は攻撃を司り、後半は広範囲をカバーする守備が光りました。もはや欠かせぬ中盤の核に。 | ||
中村仁郎 | |||||
アラーノ | 〇 | 6 | 慣れない1トップでも攻守に貢献。ゴールには繋がらぬも裏抜けの精度と回数で陣地回復には大きく貢献しました。 | ||
石毛秀樹 | 〇 | 5.5 | 潤滑油としては貴重も、オンザボール時のスピード不足は顕著に。しかしボールを隠す技術でファウル誘うなどセンスは感じました。 | ||
FW | 宇佐美貴史 | △ | 5 | 短い時間での守備要員は不本意でしょうが…もっと2度追い、3度追いをするぐらいの姿勢がみたかった… | |
食野亮太郎 | 〇 | 5.5 | 25歳の誕生日にダービーへの熱は、北野の山本悠へのファウルに激高するにも現れました。ただトラップやドリブルが足から離れすぎ。 | ||
鈴木武蔵 | |||||
ジェバリ | |||||
山見大登 | △ | ||||
監督 | ダニ・ポヤトス | 6 | ネタジェバ不在の危機を柔軟な選手起用でウノゼロ勝利。5バック移行の判断もばっちり。勝てる監督へ成長しつつあるのでしょうか。 |
あとがき
ジェバリやネタがいない中で、勝利したこの経験はかなりでかい。
そう感じさせられる90分間プラスアディショナルタイムでした。
なにより、セレッソに勝てなかった7試合(5敗2分け)の屈辱にやっと終止符を打ったことは大きいでしょう。
ただ、相手は香川真司や奧埜、レオセアラといった主力を先発から使ってこなかった、という事実も確か。
ダービーを制してルヴァンカップの決勝トーナメント進出。
公式戦4連勝。
ただ浮かれるのはまだ早い。
明日はパナスタでのペルー戦に参戦し、堂安律、中村敬斗といった息子達の活躍を目に焼き付けてきます!!
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