個と戦術が融合した7戦無敗
2か月前の我々に、これを言っても信じないでしょう。
大丈夫だよ、ここから突如勝ち始めて、2ヶ月間負けなくなるから・・・
もはや5連敗のころとは別のチーム。
最初のチャンスをきっちり決めて先制。
ミスから追いつかれるも、後半開始に食野のスーペルゴラッソで勝ち越し。
リードを奪うと、しっかりと戦略的な戦いで3点目をゲットって。
まるで強いチームみたいですやん。
ここで中断期間に入るのはもったいないぐらいですわ。
戦評
試合前には衝撃のニュースが。
半田陸、骨折。。。
連勝を支えたキーマンのひとりであり、今夏の海外移籍が叫ばれていた21歳が、長期離脱することに。
これで移籍はなくなったとはいえ、気持ちを思うと。。。
感情を揺さぶられましたが、試合は待ってくれません。
右SBには高尾が。不動のレギュラーが離脱しても、レギュラーでもおかしくないクラスの選手がいることは頼もしい限り。
試合は4-4-2でしっかりとブロックを組んでくる柏に対し、ガンバはサイドのスペースを生かして前進を試みました。
中央は混雑する分、サイドへのアプローチは遅れるはずなので、理論上はサイドバックやサイドのスペースを生かして前進し、そこを起点に厚みのある攻撃を仕掛けたい狙いがあったのでは、と。
ここでポイントになるのが、いかにCBとアンカー(ネタ)の3人で、相手2トップ(2人)のプレッシャーをかいくぐって球出しできるか。
しかし序盤、福岡がフロートの守備をかいくぐれずに奪われたシーンなどが散見され、ビルドアップにはやや苦労した印象がありました。
しかし前半11分、相手陣内で山本悠樹の好守備でボールを奪い、中央のネタから左のアラーノへ。
アラーノがためて左SBの黒川に繋ぎ、ゴール前に人数をかけたところでバイタルエリアでフリーとなったダワンが決めました。
しかしその後、福岡がビルドアップで差し込もうとした縦パスを引っかけ、ショートカウンターを受けて失点。
自分たちのミスで追いつかれる流れとなり、さらにミスを恐れた福岡、ディエゴとセンターバック間のパスが増え、柏の時間帯に。
しかし後半開始直後、食野が左足で決めて勝ち越し。
相手ミスで奪ったボールを素早く逆サイドまで流し、食野がひとりでしかけて奪った得点でした。
これは戦術関係なしやな・・・
というスーパーゴールで突き放すと、3点目はチームとして奪った素晴らしいゴール。
疲労が出始めてきた相手は、右サイドで高いポジションを取った高尾への対応が、やや曖昧に。
そこを見逃さず、福岡が鋭いパス。
中盤のラインを越えた高尾は、相手DFラインが下がったことを見て、その間のスペースに流し込む横パス。
ここでボールを受けたアラーノがCBに対して絶妙なファーストタッチで仕掛けて抜けだすと、戻ってきた柏MF椎橋のファウルを受けてPKを奪取。DOGSOで相手退場のおまけ付き、でした。
しっかりとスペースを認知し、チームとして奪った素晴らしいゴールで試合を決めました。
しかし柏は最後まで勢いが落ちず、サビオの個人技などからチャンスは作られましたが、東口の好セーブもありしのいで勝利。
個の力とチームの狙いがはまり、7戦負けなしと相成りました。
採点&寸評
2023 J1リーグ第21節 ホーム・柏レイソル戦(7月16日) | |||||
名前 | 先発 | サブ | 採点 | 寸評 | |
GK | 東口順昭 | 〇 | 7 | これぞ東口。フロートのシュートを止めた超絶反応に驚き。これが全盛期でなくて何なのか。 | |
石川慧 | |||||
谷晃生 | △ | ||||
DF | 福岡将太 | 〇 | 5.5 | 一番やっちゃいけないミスパスをひとつ。ただ後半高尾へ出した高速パスで取り返し。終盤の鬼カバーリングもよき。 | |
半田陸 | |||||
藤春広輝 | |||||
三浦弦太 | △ | ||||
高尾瑠 | 〇 | 5.5 | 守備はやや不安定さもみせましたが、抜群のポジショニングから3点目を準アシスト。11試合ぶり先発で及第点では。 | ||
佐藤瑶大 | |||||
権敬源 | 〇 | 6 | 前半特にビルドアップでノッキングした部分もありますが、守備では穴を開けず。終盤には戻り遅れた福田にきれまくった闘将ぶりも。 | ||
黒川圭介 | 〇 | 6 | フリーのダワンをしっかりと見つけて1アシスト。まさかの逆ヘディングシュート、終盤不要なイエローで次節出場停止は余計でした。 | ||
柳沢亘 | △ | ― | 時間短く採点なし。 | ||
江川湧清 | |||||
倉田秋 | |||||
福田湧矢 | △ | 6 | 途中出場でドリブルから決定機演出。ただカウンターからのチャンスは決めきりたかったところ。 | ||
ネタ・ラヴィ | 〇 | 6.5 | 先制点に繋がったアラーノへのパス、プレスを回避するドリブル、こぼれ球の回収率など攻守にハイレベルでした。 | ||
塚元大 | |||||
ダワン | 〇 | 7 | インサイドのシュートうますぎ。面で当ててスライスさせてポスト内側とか。僕がJ1上位の強化部長なら狙いますけどね。 | ||
杉山直宏 | |||||
山本悠樹 | 〇 | 6 | 中央の狭いスペースに苦しみました。ただ球際の攻防で奮闘し、先制点の起点に。食野のゴールもアシストと2得点に絡んでいました。 | ||
中村仁郎 | |||||
アラーノ | 〇 | 6.5 | 正しい場所に正しいタイミングでランニングし、PKも奪取。切り替えの先陣を切るスピードも好印象でした。 | ||
石毛秀樹 | △ | ― | 時間短く採点なし。 | ||
FW | 宇佐美貴史 | △ | ― | 時間短く採点なし。 | |
食野亮太郎 | 〇 | 6.5 | これぞガンバユース産の恐ろしさ。空回り続けたギアがかちっとはまりました。まさに戦術関係なしのひとふりでした。 | ||
鈴木武蔵 | △ | ||||
ジェバリ | 〇 | 6 | 目立ちはしませんでしたが、この日はポストプレーの正確性で貢献。蚊のいなくなるスプレーぐらい地味に効いてます。 | ||
山見大登 | |||||
監督 | ダニ・ポヤトス | 6.5 | 用兵の妙がはまりました。食野と福田の競争心をあおりまくる起用法の当たり、いい意味で意外と腹黒い一面も。 |
本当にガンバ大阪は強くなったのか?
しかし本当にガンバ大阪は強くなったのでしょうか。
勝利したのは新潟(14位)、福岡(10位)、FC東京(12位)、鹿島(6位)、京都(15位)、柏(17位)。
引き分けは横浜FC(16位)。
上位と言えるチームはなく、まだ信用はできない、というのは本音です。
ただ強度や選手個人の調子は上がり、戦術と個人能力の落としどころが見つかり、自信も取り戻して、いよいよ上位陣にも簡単には負けないのでは、という状態まできました。
ここから上位に挑むことができるのか。
シーズン再開が待ち遠しすぎる。
セルティック戦と夏の移籍市場を見守りながら、ニヤニヤと2週間を過ごしたいと思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
また新作のTシャツも作成しました、今回は究極にシンプルなデザインwww
興味ある方は、是非よろしくお願いいたします!!
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