【忖度なき採点&寸評】たとえ20年前から変わらぬ戦術だとしても…諦めるにはまだ早い。。。2022年8月20日 サンフレッチェ広島5―2ガンバ大阪@Eスタ

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前書き

「おめーらサッカーかぶれの常識はおれ様には通用しねえ。シロートだからよ」

わずかに抱いていた淡い期待を、ベンカリファなる謎のスイス人にぶち壊された広島戦を経て、

こんな心境に到達しました。

世間のJリーグファンは言うでしょう。

「今更こんな古くせえサッカーすんのか。終わったな。ガンバは落ちる」

しかし、まだ終わっていません。

「諦めたらそこで試合終了ですよ」

まっくさんのツイートも受け、ポジティブな面に光を当てて書いてみます。

フォーメーション&狙い

松田新監督は、各メディアの予想通り4-4-2を採用。

中でもFWレアンドロペレイラを、3か月ぶりに先発起用してきました。

試合の入りは「ビルドアップ? なにそれ?」と言わんばかりのパトリックへの電柱アタック!!!

それで1点取っちゃうんだから恐ろしいwww

ペレイラの意地を見たゴールでした。

守備の狙いとほころびと

ガンバの守備は、これぞトラディッショナルな442といったシンプルな形。

20年前からある戦術ですけど、と言った意見は聞きません!!!

特に4-4のブロックを狭くして、2トップも縦パスのコースを切り続けることで、中に入れさせない、という狙いを最優先事項に。フリーになりやすい両ウイングバックには全体のスライドで対応、といった感じでした。

しかしこうなると、広島のセンターバック、特に左の佐々木翔は大きく開き、ペレイラが「あそこまで俺が追いかけないとあかんの?」と思う場所から起点になっていきました。

これはチームとして、ペレイラにいかせるのか、アラーノを出すのか、はっきりとさせなければいけないポイントでしょう。

ただ、守備の機能としては特に前半は悪くありませんでした。

1失点は、サイドにつり出された三浦が、まさか満田に吹っ飛ばされるとは・・・

完全に個人の問題やから、チームとしては揺らぐ必要はありません・・・・

2トップ前残りのカウンター一閃

2点目の場面も、2トップ採用の効果と、斉藤未月の持ち味で奪いました。

まずカウンター時、ブロックに吸収されていない2人がいることで、相手3バックとは3-2に。

ここにもう1、2選手が相手より早く攻め上がれば、確実に数的優位、最低でも同数でカウンターを発動できました。

アシストしたアラーノの切り替えの速さや、自陣でのボール奪取から相手ゴール前まで走った斉藤の走力、決定力が生きた2点目でした。

なんでカタさんは、斉藤あんまり使わなかったのか、聞いてみたいところっす。

後半の4失点は・・・

しかし後半4失点。。。

後半、足の違和感で交代したペレイラに代わり出場した武蔵は、佐々木への対応を頭に入れていたはず。

サイドハーフの食野とアラーノも、守備の仕事が多い中でも、何とか穴をあけまいと奮闘していました。

その二人に代わって、倉田、山本を投入して電池交換に出たのも理解はできました。

しかしその中で失った同点ゴール。

佐々木への寄せが甘くなり、いい形でフリーの野津田にパスを供給されると、ここからサイドチェンジ。この軌道を見て大外へとわたると判断した藤春は、その鋭いキックを途中でカットするような絶妙トラップをかましてきたベンカリファをフリーにしてしまいます。

近くにいた倉田のカバーも間に合わず。。。本当なら、狭くしたブロックの中で対応したかったところでしたが。

でもこれは、相手の鋭い展開についていけなかったのだから、すぐに切り替えるべき。

それなのに、今度は中央にゴリゴリと侵入してきた満田の突破から、ブロックの外にいるベンカリファへ。これを美しいコントロールショットで決められてしまいました。

これは高尾、もう1メートル寄せたかった。。。

4点目はウイングバックの裏抜けに山本がついていけず。5点目はなんて事のない抜け出しに昌子が入れ替わられ。

責任の所在は、はっきりとしております!!!

収穫たっぷりやと思うしかない!!

この試合で見えたことはたくさんあります。

2トップは決定力のあるペレイラ、高さのパト、スピードの武蔵という組み合わせで、ロングカウンターでも脅威はある程度出せること。

走力のあるアラーノも、ここに絡んでいく力は十分ありそうでした。逆に食野にとっては、持ち味が出にくい戦い方かもしれません。

あとは守備面。この戦い方はサイドハーフの守備負担が非常に大きいので、今回失敗した山本、そして走力が不足しているように見える石毛、そしてベンチ外だったウェリントン、山見、仁郎(U19参加中)の先発起用は難しそうです。

謎の失踪を遂げている小野瀬が適役な気がしますが、カウンター時に前に絡む積極性がなかった高尾に代えて、右サイドバックでの起用、というのもありかも。

そして気づいたのです。

なぜ小野瀬、黒川、ディエゴが外されたのか。

それは、広島戦で敗れた時にもう一度チームに前を向かせるための駒として、松田監督が二の矢として取っておいた策なのです。

さすが経験豊富な監督は違うぜ・・・・・

では採点もいっちゃいましょう!!!

採点&寸評

GK 1 東口 順昭 4・5

この日に限っては下界に降りてきたただの人。

DF 13 髙尾 瑠 4・0

守備で頭がいっぱいで、攻撃参加のタイミングを何度も逃す。そして守備もいまいち。

DF 5 三浦 弦太 4・0

満田に吹っ飛ばされる衝撃の対応に加え、4失点後はパトと武蔵のツインタワーも中で、なぜかFWに。御乱心か。

DF 3 昌子 源 5・0

中央が3バックから2CBになり、守備範囲が広がったことで、くしくも持ち味の前に出て奪いきる守備が戻ってきました。

ただ5失点目は完全に集中力の欠如。

経験豊富に見えて、メンタル面が課題なんすよねえ・・・

DF 4 藤春 廣輝 4・5

DFは内側から、という大原則を破ってしまい、ベンカリファをフリーに。

守備を期待されての起用でしょうから、この結果は厳しい。

MF 47 ファン アラーノ 5・0

62分アウト。

斉藤に出したアシストのように、周囲を生かしながらカウンター時には力を発揮。

ただブラジル人だからって、ドリブルが得意とは限らんのよ、とプレーが物語っていました。

独りぼっちにしては、何もできないタイプか。

MF 15 齊藤 未月 5・5

89分アウト。

まさにBOX TO BOXを体現した素晴らしいゴール。

守備でもこぼれ球への反応も速く、これまで起用されていなかったのは謎です。。。

MF 17 奥野 耕平 5・0

89分アウト。

体を張る、という強い意識は感じられ、彼の能力内では十分にプレーしてくれました。

ただ・・・ここから何か起こせ、というのは酷でしょう。

MF 40 食野 亮太郎 4・5

62分アウト。

きっと走った記憶しかないでしょう。

これが残りシーズンの戦い方のベースです。

腐らず、少ないチャンスを決めきるために心を整えて下さい。。。

FW 9 レアンドロ ペレイラ 5・0

46分アウト。

意地の先制ゴールはさすがでした。

ただ中央を締めろ、という指示があったのではと推察されますが、もうちょっと佐々木のところにプレッシャーをかけられないものか・・・

FW 18 パトリック 4・5

前半のヘディングはさすが。

しかし後半は疲労なのか、ジャンプ力も低下して競り負けるシーン多発。

やはりフル出場は厳しいでしょうか。

交代選手&監督

FW 45 鈴木 武蔵 4・5

46分イン。

裏へのスピード感は戻ってきた印象もありますが、まだチームの戦いの中で武器にはなり切れていない印象。

MF 29 山本 悠樹 4・5

62分イン。

正直、SHは厳しいか・・・

MF 10 倉田 秋 4・5

62分イン。

守備のタスクをこなせる能力はあると思いますが・・・

途中出場で混乱のままに終わった印象。

DF 20 クォン ギョンウォン ―

89分イン。時間短く採点なし。

次は先発期待。

MF 23 ダワン ―

89分イン。時間短く採点なし。

次は先発期待。

松田浩監督 4・5

やりたいことははっきりとわかりました。

今はサッカーの質に文句はいいません。

どれだけ早く適正選手を見つけられるか。

果たして11人いるのかは、微妙なんですが・・・

何とかチームを切り替えさせて名古屋戦に向かってください。

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この記事を書いた人

ガンバ大阪を深掘りし、より試合観戦やサポートをより楽しめる場所に。コラムや【忖度なき採点&寸評】で辛口甘口、ユーモアを交えつつ。 名前の由来は『Liverpool echo』より。愛するワンクラブを徹底して分析する場所を目指します。

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