前書き
あと、ひと押し。
終盤はそう見えました。
しかし試合を通せば、サンガの時間帯が長かったとも言えます。
カウンターから決定機もありましたが、この内容では勝ち点1でも御の字と見ます。
浮かれず、地に足をつけて勝ち点を積む。
今のガンバには、そんな姿勢が必要なのです。
戦評
ボランチのチョイス(徳真、ダワン、ネタから2人)以外は、固まりつつあったスタメン陣。
序盤はサンガのプレスを回避するために、ロングボールを多めに使いましたが、セカンドボール争い、ハイプレスの質は相手に分がありました。
特に右サイドで半田が孤立するシーンが多く、プレスにはめられてピンチを招くシーンも。
相手の質がもう少し高ければ、やられていても不思議はなし。
ガンバのチャンスは前半18分、ふわっと右サイドに出てフリーになった宇佐美のピンポイントクロスに山田がヘッド。
これを京都GKクソンユンに防がれた後にもう一度、左の黒川クロスからアラーノがヘッド。
クロスはどちらもパーフェクトでしたが、シュートは惜しくも決まりませんでした。
アラーノが前半途中、山田がハーフタイムに負傷交代するアクシデントに見舞われ、食野、坂本が投入されましたが、大きく流れは変わらず。
しかし流れとは別に、決定機はやってくるんですよね…
54分、鈴木徳真が自陣ゴール前からクリアではなく、ふらふらと浮いていた宇佐美を見つける好パスを供給。
スペースがあるときの宇佐美は、ほぼほぼ選択を間違いません。
絶妙なスルーパスでウェルトンとGKの1対1を演出しますが、これを決められず・・・
うぇるとーーーーーん!!
4億も払ってるんやから、あれは決めてくれよーーー!!!
という心の叫びは、ここだけにしておきましょうか、、、
一進一退の時間が続く中で、お互いゴール前では体を張る、というプレーを続けると、さすがにサンガの出足が緩んだ終盤にはガンバの時間帯に。
それでもゴールをこじ開けることはできず、スコアレスドロー。
勝ち点1を得る、という試合でした。
採点&寸評
DF 20 中谷 進之介【5・5】配球ミスから危ないシーンを招く場面もありましたね。失点につながらなかったのはラッキーです。ただ守備での集中力の高さはさすが。
MF 47 ファン アラーノ37’【5・5】多くのチャンスに顔を出していただけに、負傷は痛恨です。しかしミートグッバイは癖になるので、慎重に直してもらいましょう。
交代メンバー
DF 2 福岡 将太83’【―】時間短く採点なし。
MF 23 ダワン72’【5・5】中盤の強度を上げる、というタスクは完遂。
MF 8 食野 亮太郎37’【5・5】左足ミドルは惜しかったですが、見せ場はほぼそれのみ。
FW 11 イッサム ジェバリ83’【―】時間短く採点なし
FW 13 坂本 一彩46*’【5・0】まだインパクトを残すまでには至りませんねえ。宇佐美のカバー含めた守備の役割も多いでしょうし、仕方ない部分もあるのでしょうが…
ダニエル・ポヤトス監督【5・5】サンガのプレスを外すまでのビルドアップは難しいとみたのか、カウンター狙いの現実策に。交代メンバーのチョイスを見ても、失点をしまくった昨季の経験が、かなり慎重派に針を傾けているように見えます。
あとがき
またもミートグッバイ兄弟が増えてしまいました。。。
アラーノ、山田の離脱は痛すぎるので、一刻も早い回復を祈るのみです。
ただ山田に代えて、ポヤ将がジェバリではなく、坂本をチョイスするあたり、ガンバの文化も変わってきているのかもしれません。
まずは失点しない。
その上で、どうやって相手の隙をつくのか。
去年までなら、GKからつなぐプレ-も織り交ぜ、もっとハイプレスの餌食になっていたかもしれません。
自分たちの得意なことだけじゃなく、相手の嫌がることをやる。
その発想が、今年のチームは少し色濃くなっているのかなと。
宇佐美は好調ですし、戻ってきたジェバリもやはり武器にはなります。
ただふたりを共存させれば、守備の強度は落ち、ゴール前にスピードを持って入っていく選手が減ることは明白。
もちろん、負けている展開ならアリでしょうが、同点ではそのリスクは負うべきではない、というのが私の意見です。
その当たりの思いがポヤ将も同じなのであれば、昨季の低迷も決して無駄ではなかった、と言える日がくるのでは。
明日は札幌戦。
中2日とコンディションのフル回復は不可能なだけに、どんなメンバーがピッチに立つのか。
まるで去年のうちのように泥沼にはまっている札幌だけに、アウェーとはいえ是が非でも勝ち点3が欲しいところ。
ですが浮かれず騒がず、北の大地にしっかりと足をつけて戦いましょう!!
きょうも最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
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