【忖度なき採点&寸評】平凡な我々に下を向いている暇はない。ターンオーバーで昨季の低迷を思い起こした札幌の春。2024/4/6コンサドーレ札幌1-0ガンバ大阪@札幌D

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前書き

調子に乗るな!!

厳しい昭和オヤジの張り手が、後頭部に飛んできたかのようでした。

最下位にきっちり負けた札幌戦。

何かとストレスのたまる試合ではありました。

ただ、我々は決してスーパーなチームではない、下を向いている暇なんてないんだ、と背筋を伸ばす試合にしたいものです。

戦評

連戦ということで、今季初のターンオーバー。

両サイドバックに福岡、中野を配置。トップ下には坂本、最前線にはジェバリ、左に倉田、右に食野。

GKとCB、ボランチの後ろ目センターライン以外はいじってきました。

するとどうでしょう。

決して調子がいいとはいえない札幌を相手に、主導権を握られる展開に。

京都戦に続き、前掛かりな相手に対してロングボールでカウンタ-、という共通意識はあったのでしょうが・・・

ウェルトンとは違い、サイドでの個人技で違いを作ることができない倉田、食野の両サイド。

ジェバリも札幌DF岡村にパワー負けし、なかなか起点を作ることができず。

さらに山田が坂本に変わったことで、全然からのプレスの鋭さも2割減、といったところでしょうか。

しかしターンオーバーだけに、ある程度の戦力ダウンは致し方なし。

終盤まで0-0、という展開で持ってきたことは、出場した選手達は仕事を完遂した、とも言えます。

しかしこの試合で、役割を果たせなかったのがウェルトンでした。

後半16分からピッチインしましたが、どこか試合に入り切れていないのか、疲労があるのか、動きが重い印象が。

直後の後半19分、札幌MF荒野にバー直撃のシュートを許しましたが、この一連の守備でもウェルトンの寄せの甘さが目立っていました。

こんな隙をみせていたら、やられてまうぞ・・・

そう懸念していた中で、後半28分に失点。

ここまで奮闘していた福岡がクロスへの守備を見誤った、とも言えますが、映像を見返してみると、福岡は前と後ろ、両方にマークがいたこともあり、非常に難しい場面ではありました。

1点を追う展開となり、後半30分にはカウンターからダワン→ウェルトンのパスが通りましたが、シュートは枠外。

やはり細かいところをおろそかにしている選手には、サッカーの神様はほほえみませんでした。

採点&寸評

GK 22 一森 純【5・0】長いキックの質が低い印象。近くにつけるパスはおそらくチーム方針として少ない中で、もう少し精度を上げて欲しいなと。そして1点を追う試合終盤に見せたつまらないパスミスには、今年一番大きなため息が出ましたわ。

DF 2 福岡 将太【5・0】本職ではない右SBで、攻撃回数の多い相手の左サイドをよく封じてはいたのですが…やはり失点の場面、ポジショニングとジャンプのタイミングは、完全に見誤ってしまいました。残念。

DF 5 三浦 弦太【5・5】大きなミスはありませんでした。ただ劣勢を押し返すようなプレーもなし。相変わらずキック精度には課題。

DF 20 中谷 進之介【5・5】じわじわと押し込まれる展開の中で、できればセットプレーで流れを変える一発などが欲しかったですが…

DF 33 中野 伸哉【5・5】SBとして最低限のタスクはこなし、WGにポジションを代えた終盤にはあわや同点ゴールか、という場面も。半田を欠くここからの1か月、奮闘してもらいたいものです。

MF 8 食野 亮太郎61’【5・0】いい形でボールが入る回数は少なく、足を振る場面は限られました。坂本へちょんっと出したスルーパスはセンスを感じさせましたが、あと10センチ短ければ完璧でしたか・・・

MF 10 倉田 秋67’【4・5】みんなが左サイドのウェルトンになれ始めている中で、やはり厳しい出来。ウェルトンなら追いついてくれるボールに追いつけず,ダワンに届けば決定機、という場面でも左足の精度が低くクロスはGKに。攻撃で多くの期待をかけるのは、もう酷なのかも知れません。

MF 13 坂本 一彩67’【4・5】食野のパスへの抜けだしなど、きらりと光るシーンがないわけじゃないのですが、いかんせんその回数が少なすぎて。。。まだ先発を託すには厳しいのか。山田不在のチャンスを生かせるかどうかが、今後彼のサッカー人生を左右すると言っても過言ではないと思うのですが。

MF 16 鈴木 徳真79’【5・5】守備局面で意外なほどのボール奪取を見せるシーンも。ただ相手ボールが多い中で、そこまで存在感は出せず。

MF 23 ダワン【5・0】タイミングのいいゴール前への飛び出しが何度かありましたが、そこまでボールが届かず…

FW 11 イッサム ジェバリ67【4・5】攻撃をけん引するプレーを期待しましたが、周囲との連動性も低く、チャンスも少なく。この出来では、まだ宇佐美のサブという立ち位置が続きそう。

途中出場

DF 4 黒川 圭介67’【5・5】攻撃特化型のSBとしてはやはり有能。オフサイドに泣かされましたが、決定機演出も。

MF 48 石毛 秀樹67’【5・5】プレス、キープと短時間で必死に流れを変えようという姿は見せてくれました。

MF 6 ネタ ラヴィ79’【―】時間短く採点なし

MF 97 ウェルトン61’【5・0】ふんわりとした綿毛のように、試合に入ってしまったのではないでしょうか。それともその豆タンクのような体は、エンジンがかかるのに時間がかかるのでしょうか。能力の高さはわかっているだけに、残念でした。すべてをあなたに託すのは、酷だとはわかっています。ただ、もうあなたは個のチームで、そういった期待を受ける存在になったということは自覚してほしいのです。

FW 7 宇佐美 貴史67’【5・0】やはり交代で試合の流れを変える、という役割はプレースタイル的にも向いていないのかなと。周りが必死に走る中で、ひとり違う時間軸でプレーしたときに良さが出るタイプなので、がむしゃらな選手が欲しい時間にはストレス要因に。

ダニエル・ポヤトス監督【4・5】ターンオーバーに加え、怪我人続出で苦しい台所事情は致し方なし。しかしこの黒星で、もう一度今のチームを見直すきっかけにしてほしいところ。

あとがき

メンツ的にも、去年のメンバーが多かったスタメン組のプレーは、どこか既視感が強く。

何がチームの武器なのかわからない、という嫌な記憶を呼び起こされました。

山田のハードワーク(に引っ張られた周囲の連動)×宇佐美のひらめき×ウェルトンのパワー&スピード

これが今季ここまでのガンバにおける武器なのだな、と。

しかし山田の負傷により、このマリアージュが失われる中で、どういった形を見つけるのかが次の課題でしょう。

たかが1敗で、落ち込んでいるわけにもいきません。

すぐに試合はやってきます。

ところで平凡な俺よ、下を向いている暇はあるのか。

とは漫画『ハイキュー』より、田中龍之介の名ゼリフ。

上位に食らいついていくため、我々も顔を上げていきましょう!!!

きょうも最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

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この記事を書いた人

ガンバ大阪を深掘りし、より試合観戦やサポートをより楽しめる場所に。コラムや【忖度なき採点&寸評】で辛口甘口、ユーモアを交えつつ。 名前の由来は『Liverpool echo』より。愛するワンクラブを徹底して分析する場所を目指します。

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