【忖度なき採点&寸評】無敗継続に浮かれるべからず。宇佐美貴史とジェバリの〝共演NG〟でつかんだ勝ち点1。2024/4/3 ガンバ大阪0-0京都サンガ@パナスタ

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前書き

あと、ひと押し。

終盤はそう見えました。

しかし試合を通せば、サンガの時間帯が長かったとも言えます。

カウンターから決定機もありましたが、この内容では勝ち点1でも御の字と見ます。

浮かれず、地に足をつけて勝ち点を積む。

今のガンバには、そんな姿勢が必要なのです。

戦評

ボランチのチョイス(徳真、ダワン、ネタから2人)以外は、固まりつつあったスタメン陣。

序盤はサンガのプレスを回避するために、ロングボールを多めに使いましたが、セカンドボール争い、ハイプレスの質は相手に分がありました。

特に右サイドで半田が孤立するシーンが多く、プレスにはめられてピンチを招くシーンも。

相手の質がもう少し高ければ、やられていても不思議はなし。

ガンバのチャンスは前半18分、ふわっと右サイドに出てフリーになった宇佐美のピンポイントクロスに山田がヘッド。

これを京都GKクソンユンに防がれた後にもう一度、左の黒川クロスからアラーノがヘッド。

クロスはどちらもパーフェクトでしたが、シュートは惜しくも決まりませんでした。

アラーノが前半途中、山田がハーフタイムに負傷交代するアクシデントに見舞われ、食野、坂本が投入されましたが、大きく流れは変わらず。

しかし流れとは別に、決定機はやってくるんですよね…

54分、鈴木徳真が自陣ゴール前からクリアではなく、ふらふらと浮いていた宇佐美を見つける好パスを供給。

スペースがあるときの宇佐美は、ほぼほぼ選択を間違いません。

絶妙なスルーパスでウェルトンとGKの1対1を演出しますが、これを決められず・・・

うぇるとーーーーーん!!

4億も払ってるんやから、あれは決めてくれよーーー!!!

という心の叫びは、ここだけにしておきましょうか、、、

一進一退の時間が続く中で、お互いゴール前では体を張る、というプレーを続けると、さすがにサンガの出足が緩んだ終盤にはガンバの時間帯に。

それでもゴールをこじ開けることはできず、スコアレスドロー。

勝ち点1を得る、という試合でした。

採点&寸評

GK 22 一森 純【6・0】ハイボール処理は少し不安な部分もありましたが、止めるべきシュートをきっちりすべて止めてくれました。ハイプレス得意の相手に、細かくつなぐことはせず大きくプレーするという意図もみえましたねえ。

DF 3 半田 陸【5・5】前半は京都の左サイドに手を焼き、らしからぬロストでピンチ招くシーンも。キワの部分ではふんばったのですが、まだどこか迷いながらプレーしているようにも見えます。

DF 4 黒川 圭介83’【6・0】1試合に1本は決定的なチャンスに絡んでいる点は、SBとしては合格でしょう。あの展開で終盤に代えられているのは、やはり守備は心配されているのはありありですがwww

DF 5 三浦 弦太【6・0】松田天馬をぶっ飛ばしたプレー。ファウルにはなりましたが、CBならあのぐらいの荒々しさはあっていいでしょう。ロングボールの精度は改善の余地ありですが、ゴール前での守備はさすがです。

DF 20 中谷 進之介【5・5】配球ミスから危ないシーンを招く場面もありましたね。失点につながらなかったのはラッキーです。ただ守備での集中力の高さはさすが。

MF 6 ネタ ラヴィ72’【5・0】こちらも自陣で危ないパスミスがひとつ。失点しなかったとは言え、あのプレーだけは深く深く反省を求めます。

MF 9 山田 康太46*’【5・0】もはや決定機イップスになりかけているのではないでしょうか。ヘディングシュートはGKのファインセーブとも言えますが、コースを狙って当てるだけでいいはずのヘディングシュートに、めちゃくちゃ頭を振っているあたり、ゴールが欲しくて焦っている心の内がにじみます。負傷とのことで、どのぐらいの離脱になるかは不明ですが、一度リフレッシュしてもらいましょう。ただ点を取っていなくても、あなたの貢献度が高いことはガンバサポ全員が身にしみています。

MF 16 鈴木 徳真【6・5】広範囲をカバーする賢さで無失点に貢献してくれました。ミスが少なく、気が利く。これで体が強ければ文句なしです。

MF 47 ファン アラーノ37’【5・5】多くのチャンスに顔を出していただけに、負傷は痛恨です。しかしミートグッバイは癖になるので、慎重に直してもらいましょう。

MF 97 ウェルトン【5・5】余裕がありすぎたのでしょうか。あれは決めて欲しかった…ただ相手に与えるプレッシャーは十分。ウェルトンが右サイドに移ってから、京都左SB佐藤も上がることができず、相手の左サイド攻撃もほぼ消えましたね。

FW 7 宇佐美 貴史83【6・0】ゼロトップ、というポジションが本当にはまり役かもしれません。ボールを持った時のクオリティーは文句の付けようなし。あとはすぐに裏への動きを忘れちゃうので、手のひらにでも書いておいて下さい。

交代メンバー

DF 2 福岡 将太83’【―】時間短く採点なし。

MF 23 ダワン72’【5・5】中盤の強度を上げる、というタスクは完遂。

MF 8 食野 亮太郎37’【5・5】左足ミドルは惜しかったですが、見せ場はほぼそれのみ。

FW 11 イッサム ジェバリ83’【―】時間短く採点なし

FW 13 坂本 一彩46*’【5・0】まだインパクトを残すまでには至りませんねえ。宇佐美のカバー含めた守備の役割も多いでしょうし、仕方ない部分もあるのでしょうが…

ダニエル・ポヤトス監督【5・5】サンガのプレスを外すまでのビルドアップは難しいとみたのか、カウンター狙いの現実策に。交代メンバーのチョイスを見ても、失点をしまくった昨季の経験が、かなり慎重派に針を傾けているように見えます。

あとがき

またもミートグッバイ兄弟が増えてしまいました。。。

アラーノ、山田の離脱は痛すぎるので、一刻も早い回復を祈るのみです。

ただ山田に代えて、ポヤ将がジェバリではなく、坂本をチョイスするあたり、ガンバの文化も変わってきているのかもしれません。

まずは失点しない。

その上で、どうやって相手の隙をつくのか。

去年までなら、GKからつなぐプレ-も織り交ぜ、もっとハイプレスの餌食になっていたかもしれません。

自分たちの得意なことだけじゃなく、相手の嫌がることをやる。

その発想が、今年のチームは少し色濃くなっているのかなと。

宇佐美は好調ですし、戻ってきたジェバリもやはり武器にはなります。

ただふたりを共存させれば、守備の強度は落ち、ゴール前にスピードを持って入っていく選手が減ることは明白。

もちろん、負けている展開ならアリでしょうが、同点ではそのリスクは負うべきではない、というのが私の意見です。

その当たりの思いがポヤ将も同じなのであれば、昨季の低迷も決して無駄ではなかった、と言える日がくるのでは。

明日は札幌戦。

中2日とコンディションのフル回復は不可能なだけに、どんなメンバーがピッチに立つのか。

まるで去年のうちのように泥沼にはまっている札幌だけに、アウェーとはいえ是が非でも勝ち点3が欲しいところ。

ですが浮かれず騒がず、北の大地にしっかりと足をつけて戦いましょう!!

きょうも最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

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この記事を書いた人

ガンバ大阪を深掘りし、より試合観戦やサポートをより楽しめる場所に。コラムや【忖度なき採点&寸評】で辛口甘口、ユーモアを交えつつ。 名前の由来は『Liverpool echo』より。愛するワンクラブを徹底して分析する場所を目指します。

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