内容十分の水曜ナイター
皆さま、お疲れ様でした!!
家族持ちの私、水曜ナイターは残業デーと偽って参戦することも多く。
うしろめたさと相まって、しょうもない試合を見ると怒りがこみ上げるのですが。
まったくの自己都合ですみません。
この試合は見どころ十分、お金を払うだけの価値がありました。
布陣は4-4-2をベースにした、リーグ戦と同じ形。
しかし先発メンバーは10人入れ替え。
ギョンウォンが初先発。
柳澤を右サイドハーフに、福岡を右サイドバックに、という少し意外な形でしたが、最近取り入れている攻撃時は3-5-2に替わる可変システムでした。
可変システムの効果は??
守備時は4-4-2から、2トップと両サイドハーフが高い位置からプレッシャーをかけて、大分のビルドアップを制限。
特にきょうは奥野の出来が良く、前の連動に機敏に反応して、ボールを拾いまくりました。
そうして主導権を握ると、左SBの藤春がぐっと高い位置に移動し、4バックの他の3人(ギョンウォン、佐藤、福岡)が左にスライドして3-5-2に。
先制点は、佐藤から藤春に送ったロングボールを、相手DFがバックパスしようとしてミス。
これをかっさらった藤春が決める、という形でした。
相手のミスがあったとはいえ、高い位置に張った藤春の裏、というチームの狙いが得点になった形でした。
ボール回しの中心が左ボランチの山本、ということもあり、左サイドで組み立てる形が多かったように思います。
その中で、前半18分には美しすぎるパスワークで決定機が。
ギョンウォンからパスを受けた藤春が、抜群のタイミングでハーフスペースに走った福田へ。
このランニングが、相手の混乱を生むんですよね。SBか、CBか、ボランチか。誰が見たらいいんだ、という。
そこからクロスに坂本、さらにこぼれ球を石毛が狙いましたが、得点にはつながらず。
しかしチームの狙いが決定機につながった素晴らしい形でした。
ギョンウォン効果
さらに左にボールを集めることで、右サイドのウイングハーフ・柳澤はフリーに。
ここまでいかに早く、相手守備のスライドが間に合わない中でボールを届けるか、というのもポイントでした。
基本的には中盤の奥野らを経由、という形が多かったですが、ここで可能性を感じさせたのが、ギョンウォンの左足。
左足からの鋭い弾道は、昨季まで所属したキムヨングォンを思い出させてくれました。
数は多くはありませんでしたが、チームの狙いとして彼のサイドチェンジを組み込むことができれば、より両サイドからの効果的な攻撃が展開できるのでは。
次の課題は・・・
後半13分にはセットプレーからMF山本の伸びるようなキックを、佐藤ががっつり頭で合わせて追加点。
ジャンプのタイミングが素晴らしく、さすが大学ナンバーワンセンターバックと呼ばれただけのポテンシャル。
CBのポジション争いも厳しい中で、武器を示してくれました。
その後はリスクを少し減らして、大分を引き込んでカウンターでチャンスを狙う、という流れに。
中盤でのパスカットから、ハーフタイムから出場のペレイラが狙った超ロングシュートや、カウンターから山本が迎えたGKとの1対1などもありましたが、決めきれずに試合は2-0で終了しました。
試合内容としては盤石でしたが、相手が高いラインを敷いてきた中で、後半から入ったペレイラの動きをまだ見切れていない印象も。
タイミングさえ合えば、一発で抜け出せそうなランニングも見せていたんですけどね。
もちろん、パスが来なかったときは不満タラタラでしたが。
もう一回動きなおせよ、と思いつつ、出し手の問題も感じさせました。
激化したレギュラー争い!!
この試合を経て、ポジション争いはさらに激化するとみられます。
左SBは黒川vs藤春
CBは昌子、三浦にギョンウォンが参戦。左利きのギョンウォンを使いたいという思いは、必ず片野坂監督にもあるはずなので、昌子と三浦という争いになる可能性も。
ボランチでも奥野がきょうの出来なら、斉藤&ダワンの一方からポジションを奪っても不思議はなし。
前半途中、右サイドを一人で走り切り、シュートまで持ち込んだ坂本のプレーが毎試合出るようになるなら、山見のポジションだって安泰ではありません。
ペレイラだって、パトの後塵を拝す現状に納得しているわけもなく。
面白くなってきました。
だからルヴァンカップって好きなんですよね。
この勝利で得たプレーのパターンが、リーグ戦でも生かせるかどうかに注目して、湘南戦に臨みたいと思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
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