【コラム】親として、ガンバ大阪サポーターとして。森下仁志ユース監督の退任から見る、ガンバ大阪アカデミーの問題点。もうサッカーを嫌いになる子供達を出さないため、OB路線の限界を問う

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前書き

先日明らかになった、ガンバ大阪ユースの森下仁志監督の退任問題。

https://www.nikkansports.com/soccer/news/202303310002101.html

ガンバサポーターとしても、子を持つ親としても見過ごせることではないため、ここで疑問点や私個人がユース所属選手の親御さんから聞いた話も交えて、問題提起したいと思います。

ユーモアのかけらもありませんので、重い話は聞きたくない、と言う方はここで離脱して下さいね。

何が問題??

この件をまとめると、2021年にユース監督に就任した森下監督が、選手達に過度な暴言を2年間にわたって繰り返したことが、選手からの訴えで判明した、ということです。

森下監督と言えば、ガンバ大阪U―23の監督として、食野亮太郎、中村敬斗、福田湧矢ら数々の選手達をトップチームに送り出し、その熱い指導スタイルに定評がありました。

しかしその指導が高校生年代の一部選手には、受け入れられませんでした。

当然、選手からのSOSが出るほど過酷だった森下監督の言動には問題があり、退任は致し方ない判断だと思います。

しかし、その言動を2年間、放置し続けたユース組織の問題点が解決しなければ、2度と育成のガンバが復活することはないのでは、と感じています。

ユース選手を持つ親御さんの声

20年以上ガンバ大阪を応援し、大阪在住の私にとって、ガンバユースは誇りでもあります。

宮本、稲本、二川、大黒、橋本、丹羽、家長、安田、宇佐美、堂安・・・

次々と日本代表選手も輩出し、そのおかげでサッカーが大好きでいられる、といっても過言ではありません。

ご近所のサッカークラブからもユースに進んだお子さんもおり、その親御さんとも交流があります。

あくまで私がひとりの親御さんから聞いた事象によると、ですが

・森下監督になってから、練習量が増加し、チームはけが人が続出

・その事実に対しても、森下監督は「選手が弱い」という趣旨の発言を連発し、選手を罵倒

・暴言は日常茶飯事、その言葉を松波アカデミーダイレクターも聞いていた

パワハラを受けた選手は、チーム練習に参加できない事態に。昨シーズンにも同様の事態があった

ということでした。

しかし記者会見では、松波アカデミーダイレクターはからは、問題が発覚したのは選手の訴えから、という発言があったそうです。

サッカーダイジェストの記事を引用すると

松波アカデミーダイレクターも「2021年からということになります。回数は分からないが複数回」と聞き取り調査の末に、いき過ぎた指導が常態化していたことを認めたが、事態を把握したのはあくまでも今年2月の情報提供がきっかけだったと強弁した。「モニタリングで認識不足というところでは反省しております」と、何度か「モニタリングで認識不足」と繰り返した松波アカデミーダイレクターではあるが、この言葉には疑問符がつく。

モニタリング=監視、観察、観測を意味し、対象の状態を継続または定期的に観察・記録することを指します。

この記事だけでは、見ていたのにパワハラに気づかなかったのか、見ていなかったので気づけなかったのかは判断できませんが、どちらにしても管理者として大きな問題があります。

またもっと気になったのが、森下氏をガンバ大阪に誘ったのは、強化部長時代の松波氏であった、との過去の記事を読んだ記憶があったからでした。

ふたりの関係性は、ガンバ時代のみならず、さかのぼれば帝京高校の先輩(森下氏)と後輩(松波氏)とのこと。

ここで私がどうしても無視できなかったのが

松波ダイレクターは、森下監督のパワハラに気づいていながら、自身の高校年代の経験や、森下氏との先輩後輩の関係性もあって、指摘することができなかったのでは

という点です。

帝京高校といえば、高校サッカーの名門です。当然、ふたりは厳しい指導に耐え抜き、プロへの道を切り開いたはずです。そのふたりの常識は、現在のユース選手達には厳しすぎたのかもしれません。

そして本来なら、ブレーキをかけるのが松波アカデミーダイレクターの仕事だったはずです。

新たな育成王国・ガンバをつくるためには

正直、2年間もパワーハラスメントを放置していた松波氏に、育成年代の選手達を預けるということが正しいことだとは思えません。

クラブはまだ処分を発表していませんが、退任した森下監督と同様に、松波アカデミーダイレクター、そして責任者の和田取締役にも何らかの処分が下されることになるのでは、と思います。

まともな組織であれば。

かつてのガンバユースは、上野山氏や鴨川氏といった育成のスペシャリストが支え、発展しました。

今は監督として結果を残せず、強化部長としても結果を残せなかった松波氏が、まるで天下りのようにアカデミーダイレクターのポストに収まったようにしか見えません。

しかしガンバ大阪の未来を支えるアカデミーを統括するポストは、そんなに軽いものではないはずです。

ミスターガンバとして、その歴史の礎を築いてくれた松波氏には、本当にサポーターとしても感謝しています。

ただ、新たな時代を築く為には、適材適所の人材配置があるのでは、と思ってしまいます。

クラブ内に次世代の上野山氏のような存在がいないのであれば、外部からの招聘も一つの方法でしょう。

セレッソが風間氏を招聘したように、ガンバ大阪ユースもOB路線だけでなく、優れた人材の登用を望みます。

そして何より、高い志を持ってガンバアカデミーの門を叩いた選手達が、サッカーを嫌いになるようなことは2度と起こしてはいけません。

あくまで私個人の意見として、ですが、ガンバ大阪を愛する人々に読んでいただいているガンバエコーで、この問題を提起したいと思います。

きょうも最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

川崎戦でJ1初勝利のブログを書けることを、切に祈ります・・・

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この記事を書いた人

ガンバ大阪を深掘りし、より試合観戦やサポートをより楽しめる場所に。コラムや【忖度なき採点&寸評】で辛口甘口、ユーモアを交えつつ。 名前の由来は『Liverpool echo』より。愛するワンクラブを徹底して分析する場所を目指します。

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