前書き
調子に乗るな!!
厳しい昭和オヤジの張り手が、後頭部に飛んできたかのようでした。
最下位にきっちり負けた札幌戦。
何かとストレスのたまる試合ではありました。
ただ、我々は決してスーパーなチームではない、下を向いている暇なんてないんだ、と背筋を伸ばす試合にしたいものです。
戦評
連戦ということで、今季初のターンオーバー。
両サイドバックに福岡、中野を配置。トップ下には坂本、最前線にはジェバリ、左に倉田、右に食野。
GKとCB、ボランチの後ろ目センターライン以外はいじってきました。
するとどうでしょう。
決して調子がいいとはいえない札幌を相手に、主導権を握られる展開に。
京都戦に続き、前掛かりな相手に対してロングボールでカウンタ-、という共通意識はあったのでしょうが・・・
ウェルトンとは違い、サイドでの個人技で違いを作ることができない倉田、食野の両サイド。
ジェバリも札幌DF岡村にパワー負けし、なかなか起点を作ることができず。
さらに山田が坂本に変わったことで、全然からのプレスの鋭さも2割減、といったところでしょうか。
しかしターンオーバーだけに、ある程度の戦力ダウンは致し方なし。
終盤まで0-0、という展開で持ってきたことは、出場した選手達は仕事を完遂した、とも言えます。
しかしこの試合で、役割を果たせなかったのがウェルトンでした。
後半16分からピッチインしましたが、どこか試合に入り切れていないのか、疲労があるのか、動きが重い印象が。
直後の後半19分、札幌MF荒野にバー直撃のシュートを許しましたが、この一連の守備でもウェルトンの寄せの甘さが目立っていました。
こんな隙をみせていたら、やられてまうぞ・・・
そう懸念していた中で、後半28分に失点。
ここまで奮闘していた福岡がクロスへの守備を見誤った、とも言えますが、映像を見返してみると、福岡は前と後ろ、両方にマークがいたこともあり、非常に難しい場面ではありました。
1点を追う展開となり、後半30分にはカウンターからダワン→ウェルトンのパスが通りましたが、シュートは枠外。
やはり細かいところをおろそかにしている選手には、サッカーの神様はほほえみませんでした。
採点&寸評
DF 5 三浦 弦太【5・5】大きなミスはありませんでした。ただ劣勢を押し返すようなプレーもなし。相変わらずキック精度には課題。
DF 20 中谷 進之介【5・5】じわじわと押し込まれる展開の中で、できればセットプレーで流れを変える一発などが欲しかったですが…
DF 33 中野 伸哉【5・5】SBとして最低限のタスクはこなし、WGにポジションを代えた終盤にはあわや同点ゴールか、という場面も。半田を欠くここからの1か月、奮闘してもらいたいものです。
途中出場
DF 4 黒川 圭介67’【5・5】攻撃特化型のSBとしてはやはり有能。オフサイドに泣かされましたが、決定機演出も。
MF 48 石毛 秀樹67’【5・5】プレス、キープと短時間で必死に流れを変えようという姿は見せてくれました。
MF 6 ネタ ラヴィ79’【―】時間短く採点なし
あとがき
メンツ的にも、去年のメンバーが多かったスタメン組のプレーは、どこか既視感が強く。
何がチームの武器なのかわからない、という嫌な記憶を呼び起こされました。
山田のハードワーク(に引っ張られた周囲の連動)×宇佐美のひらめき×ウェルトンのパワー&スピード
これが今季ここまでのガンバにおける武器なのだな、と。
しかし山田の負傷により、このマリアージュが失われる中で、どういった形を見つけるのかが次の課題でしょう。
たかが1敗で、落ち込んでいるわけにもいきません。
すぐに試合はやってきます。
ところで平凡な俺よ、下を向いている暇はあるのか。
とは漫画『ハイキュー』より、田中龍之介の名ゼリフ。
上位に食らいついていくため、我々も顔を上げていきましょう!!!
きょうも最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
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