【徹底分析】山口智の“術中”にはまった湘南戦…ガンバ大阪の課題は、後出しじゃんけんの弱さ。。。

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負けた理由は数あれど・・・2022年7月6日・湘南戦@レモンS

相手が違えば、同じ戦いができないことはわかっているのですが。。。

広島戦、浦和戦の前半で広瀬すず化を夢見ただけあって、湘南戦の内容にはがっくり。。。

疲労もあるのでしょうが、もうちょいできるやろ、と思ってしまいます。

ではなぜ、ハイプレスもポゼッションもうまくいかなかったのか。

分析してみました。

先発メンバーと狙い

レンタル移籍中の斎藤は出場できず、湘南も谷が不在。

その中でボランチには倉田、2列目に山見が入りました。

3バックもキョングォンゴンを外して、高尾を右に福岡を左に。

攻撃的なCBを左右に並べ、後方からうまくボールを運びたい、という狙いは見て取れました。

ボールを持たされた理由とは

前半によく見た光景が下の感じ。

湘南の2トップは、ガンバの3バックにそこまでプレッシャーにこず、アンカー気味に立ち位置を取るダワンへのパスコースを締めてコンパクトな陣形に。

そこに対して、福岡は外の黒川、または東口や三浦、というパスコースしかないという状況でした。

時折、裏に走る山見への長いボール、というのもありましたけど、なかなか収まらず。

中盤を飛ばして、FWの坂本まで、というパスも少なかったように感じました。

広島や浦和は、3バックに積極的にプレスに来てくれたことで、アンカーのダワンが空いたり、石毛が少し落ちたポジションに入って、黒川やディエゴとの絡みで前進する、というシーンも多くありましたが。。。

相手が来てくれないことによって、パスの出口を見つけられない、という状況でした。

なぜ流れは湘南に??

しかしボールを握っているはずなのに、なぜ試合は湘南ペースになったのか。

ガンバはDFラインで回してはいましたが、結局は縦パスの差し込みどころを見つけられず、GKまで下げての長いボールが増加。

ここで坂本や山見がヘディングで勝つことは難しいため、湘南DFにはね返されて、中盤のセカンドボール争い。ここで後手を踏んでしまいました。

やはりこぼれ球に強い選手がダワンのみで、そのダワンもやや動きが重く、倉田、石毛、山見の攻撃的な選手では、セカンドボール争いで後手をふんでしまい。

ガンバ陣内でボールを奪えば、3バックの杉岡らもどんどん前に出て攻撃に厚みを加える湘南、

その勢いに飲み込まれていったように見えました。

またハイプレスに出ようとしても、この試合では山見、石毛が相手3バックに出た時に、湘南アンカーの田中を簡単に前を向かせてしまう、というシーンが多く。

高い位置でボールを奪う方法も見つからないまま、試合が進んでいきました。

ミスが重なった失点

そんな中で、前半43分に失点。

自陣で失ったショートカウンターから、最後はFW大橋にヘッドで決められてしまいます。

ボールを失った石毛、シュートに対してポジショニングを間違った東口と、二つのミスが重なっていたのですが、さらに見返してみると、理由が見えてきます。

湘南はこの時、大橋が三浦にこれまでよりは強めにプレッシャーをかけました。

三浦はそのプレッシャーを感じ、福岡に渡すのですが、ここに湘南MF池田が一気にプレス。

福岡は池田の背中に入った石毛を見つけて足元にパスを送りますが、石毛はがっちりとマークをされている状況で。

サポートした黒川にも石原がしつこく付いてきており、ダイレクトで落としを狙った石毛のパスがミスとなってしまいました。

この時、映像では見えづらいのですが、石毛がこれだけプレッシャーを受けていたのならば、他のパスコースがあったように感じます。

それは福岡が出せなかった、という問題ではなく、相手のプレスに合わせて自分たちがいいポジションを取る、という準備ができていなかったように感じました。

後半の4-4-2変更は効果的だったのか

後半に入ると、4-4-2に変更。

守備時は5バックの湘南に対し、サイドの数的有利を生かして攻撃しようとしました。

両サイド(高橋、石原)の強度が落ちず、サイドで優位をつくれない時間が続きます

片野坂監督もパトリックなどを早い時間に投入しましたが、サイドで優位性が取れない中で、後方からの放り込みばかりに。

後半30分ごろからは、三浦もFWにあげてさらに割り切ったパワープレーに持ち込みましたが・・・

退場者も出した湘南の割り切った守備を、最後まで崩せませんでした。

二の矢のなさが次の課題に・・・

湘南の山口智監督が、浦和戦などでみせたガンバの良さを消してきたのはさすがでした。

ただハイプレスに来てくれないからって、待ち構えられたからって、何もできなくなるというのは、ひとえにまだガンバ大阪の未熟さから。

問題点が出てきた時、ピッチ内で修正できる司令塔がいない課題は、やはりついて回ります。。。

強いチームは、後出しじゃんけんで相手を見て戦ってくるのですから。

しかし、ガンバに対して対策を練ってくるチームが出てきたということは、前進しているのでしょうか。

そんな感覚は、確かに久しぶりのような・・・

川崎戦は、相手が前から来てくれるでしょうから、またいい試合ができるんじゃないか、と期待しちゃう甘々の僕です。

2連覇中の王者を食ってくれ!!

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この記事を書いた人

ガンバ大阪を深掘りし、より試合観戦やサポートをより楽しめる場所に。コラムや【忖度なき採点&寸評】で辛口甘口、ユーモアを交えつつ。 名前の由来は『Liverpool echo』より。愛するワンクラブを徹底して分析する場所を目指します。

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