【コラム】ガンバに現れたミナミーノ。南野遥海はトップチームのレベルにあるのか。2022・5・18 ルヴァン杯・ガンバ大阪対鹿島アントラーズ戦@パナスタ

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THE消化試合。そう見る私は意地悪でしょうか。

メンバーをみた瞬間、思いました。

「おうおう、これぞ消化試合やな」と。

ユース生のふたりが先発。

本職とは違うポジションでの起用(シンウォノは左SB→左MF、桒原はDF→右MF、三浦も右SB、ウェリントン→FW)

すでにルヴァンの敗退が決まった中で、この試合のテーマはいかに週末の大阪ダービーに向け、コンディションを整えるかと、主力になり切れていない選手たちを他ポジションでの適正を探すこと。

そんな意味では、誰もが予想する通り負けたとしても、悪くない90分だったのではないでしょうか…

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守備で戦える選手、戦えない選手

まず急造メンバーで攻撃のコンビネーションが出せないことは致し方なし。

となると、いかにして守備の強度を出してショートカウンターを打てるか、ということに注目していました。

鹿島の両CBに対し、ウェリと南野の2トップが、さらに両SBにはウォノと桒原がプレス。

この強度が大前提でした。

僕の評価としては守備だけ見れば

南野>ウェリ

桒原>ウォノ

という感じ。

ユースのふたりは、スピードはそれほどないにしても、守備への迫力は出せていたと感じました。

失点シーンに絡む若手たち・・・

しかし世の中、そんなに甘くありません。

失点シーンには、やはり経験の浅い若手たちのミスが絡んでしまいました。

まず1失点目。

三浦のボール奪取から、ダワンとつないで南野へ縦パス。

しかし南野は、後方から迫る関川を感じられていなかったのか、あっさりとインターセプトを許してしまいます。

ダワンとの息が合ってなかった、という風にも見えましたが、あそこは体を張ってほしい場面。

前に出よう、としたシーンだったので、石毛も中央を離れており、そのまま関川にプレスをかけましたが間に合わず。

中央のスペースでフリーになったアラーノにパスが渡ると、すぐさま上田にスルーパス。

ディエゴと藤春の間のスペースで、巧みにボールを引き出した上田に、あっさりと右足で仕留められてしまいました。

ディエゴの対応にも「日本中のDF、上田の得意パターン知ってるわ!!」とケチもつけたくなりましたが、映像見返すと「上田うめえな・・・」という思いに。

後半はダワンとディエゴをダービーに向けて下げ、奥野と仁郎を投入。

負担を45分ずつにする、という采配ですね。

仁郎を左MF、ウォノを右MFに入れ、桒原を右SBに。

三浦と佐藤で2センターに。

しかし、2失点目はウォノが鹿島の左SB安西のオーバーラップにまったくついていけず・・・

深くまでえぐられ、後半13分に土居にこの日2点目を奪われてしまいました。

コロコロ布陣、今後につながるのか・・・

その後は黒川の投入で、黒川、藤春、佐藤、三浦の4バックに。

まさか藤春が4バックのCBを務める日が来るとはね。。。

3バックにしなかった理由は、仁郎をウイングバックではなく、SHに置きたいという狙いなのでしょうが、消化試合感は強まりました。

後半33分には、山見のCKから三浦がヘディングで決めて1点差としましたが、すぐに奥野が自陣ゴール前でバックパスのミスを犯し、3点目を献上。。。

控えの実力差もはっきりと表れたゲームは1-3という結果に終わりました。

複数ポジションでプレーした選手も多かったですが、これと言って目立った成果もなく・・・

ウェリントンのFW起用も、正直厳しいな…という印象の方が強かったです。

むしろフル出場組は、ダービーに使わねえんだろうな、と感じただけの90分でした。

うまい、だけがプレーヤーの魅力じゃない

個人の評価は採点&寸評で後ほど・・・と思いますが、高校3年生のふたりについてだけ少し。

南野は守備での2度追いも辞さないメンタリティーは、明らかにプロ向き。

桒原は球際で負けない、という意識や積極性も見えました。

その一報で南野。

ボールを持った時のキラメキでは、宇佐美や堂安、仁郎らの足元にも及ばないかと・・・

でも、強く走るということも、ひとつの才能なんですよね。

うまいだけが、能力じゃない。

泥臭く走り、戦うという武器を持った南野は、十分にトップチームでチャンスを与えるに値する選手に見えました。

と言うことで、“野獣系FW”として、林大地のようなプレーヤーに育て上げてほしいなと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

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この記事を書いた人

ガンバ大阪を深掘りし、より試合観戦やサポートをより楽しめる場所に。コラムや【忖度なき採点&寸評】で辛口甘口、ユーモアを交えつつ。 名前の由来は『Liverpool echo』より。愛するワンクラブを徹底して分析する場所を目指します。

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