前書き
現実、つきつけられましたなあ。
０－４。
神戸戦の過去最多点差だそう。
スペイン風味のサッカーを志すガンバが、イニエスタ加入で見たバルサ化の夢を捨て、能力の高い選手で行うレアル風のカウンターサッカーにぼこられた、というのがシンプルな印象です。
悔しいです。
でもまだ怒り、はありません。
戦評（守備編）
システムはともにアンカーを取り入れた４－１－２－３。
どっちが主導権を握るのか。。。
試合はそんなことすら思う前に失点。
パワーと縦へのスピードを前面に押し出してきた神戸の割り切り具合に、あっさりと左サイドを破られました。
Ｊ１初先発の江川、攻撃力が売りの黒川、小兵でフィジカル不足の山見、守備への意識が低すぎる宇佐美、というガンバの左サイド。
そこにフィジカル無双の武藤、ダイナモ山口蛍、今でも代表クラスの実力者・酒井高徳がそろう神戸の右サイドを当てられると、正直厳しかったです。
１失点目は縦、縦へのパスに山口の折り返しから大迫。
２点目はアンラッキー。やけど黒川のブロックが中途半端・・・
３点目はＣＫから屈辱の初瀬アシストに武藤。
４点目は酒井→武藤キープ→インナーラップの酒井にネタついて行けずニアどかん。
４点中３点はガンバの左サイドから。
ここの守備修正は必須事項でしょうか。
戦評（攻撃編）
では攻撃面は。
神戸はガンバの中盤を押さえようと、守備時はなぜかガンバが手放した斉藤未月をネタに当ててきました。
そうなると中盤３枚が完全にマッチアップする形に。
ポジションチェンジやローテーションなどでうまくスペースをつかえればよかったのですが。。。
たとえば宇佐美が左に開いて山口を引っ張り、中のスペースを山見が使う、など。
そんな工夫もほぼ見られぬまま。
ＣＢやＧＫには持たせてもらえるものの、ネタ、宇佐美、山本悠へのパスコースを切られたことで、ボールはすべて外回りに。
そうなると、サイドで優位性を作りたいところですが、特にガンバのストロングであるはずの左サイド（山見、黒川）が、神戸の右サイド（武藤、酒井）とのデュエルに勝てず、ここで主導権を取られてしまいました。
そして右サイドは、フリーダムに動くアラーノと、今季初出場の高尾のコンビネーションは微妙・・・
どこのラインもスムーズにつながらず、下手に引っかけてカウンターを食らう、という典型的負け試合でした。
では採点＆寸評に。
採点＆寸評
| ２０２３ Ｊ１リーグ第３節 アウェー・ヴィッセル神戸戦（３月４日） | |||||
| 名前 | 先発 | サブ | 採点 | 寸評 | |
| GK | 東口順昭 | △ | |||
| 石川慧 | |||||
| 谷晃生 | 〇 | 4.5 | はっきりわかったのは、キックはイマイチだということ。じゃあ１本ぐらい決定機止めて…と思うのはヒガシに慣れた贅沢でしょうか | ||
| 福岡将太 | |||||
| DF | 半田陸 | △ | ― | ジェバリの負傷で右ウイングで出場。しかし採点するほどのプレーなし | |
| 藤春広輝 | |||||
| 三浦弦太 | 〇 |
4.5 |
エアバトルでは大迫と渡り合うも終わってみれば４失点。驚くような目測ミスもあり、DＦリーダーとしては価値出せず | ||
| 高尾瑠 | 〇 | 4.5 |
今季初先発。存在感を放ったのは開始直後のいかついファウルと序盤の攻撃参加のみ。スタメン奪回へはアピール不足 |
||
| 佐藤瑶大 | △ | ||||
| 権敬源 | |||||
| 黒川圭介 | 〇 | 4.0 | なぜか失点に絡んでしまうドツボ状態。味方のフォロー不足もあるけど、キミにはそれも乗り越えてほしい | ||
| 柳沢亘 | |||||
| 江川湧清 | 〇 | 4.5 | 移籍後初先発は、相手が悪かった…とも言えるけれど。できればルヴァンで肩慣らしさせてあげたかったなあ | ||
| MF | 山本理仁 | △ | ー | 爪痕残そうという意欲は感じますが…気持ちよりセンスで勝負するタイプですよね？？ ルヴァンに期待します | |
| 倉田秋 | |||||
| 福田湧矢 | |||||
| 奥野耕平 | |||||
| ネタ・ラヴィ | 〇 | 5.0 | 斉藤未月にストーキングされ持ち味出せず。守備で振り切られるシーン多数に一抹の不安が…コンちゃんのような介護役が必要でしょうか | ||
| 塚元大 | |||||
| ダワン | △ | ― | 今日はキミの存在が恋しかった。。。４点差でも戦ってくれてありがとう。 | ||
| 杉山直宏 | |||||
| 山本悠樹 | 〇 | 4.0 | 柏戦と同じミスを繰り返した印象。パス受ける場所はいいけどタッチが、、、そこが武器ちゃうんか！練習してこい！ | ||
| 中村仁郎 | |||||
| アラーノ | 〇 | 5.0 | 走る選手が少ないだけにすごくみずみずしく感じるけど…決定的な仕事はジェバリへのクロスのみ | ||
| 石毛秀樹 | |||||
| FW | 宇佐美貴史 | 〇 | 4.0 | フル出場でスプリント４回…序盤のポスト直撃もあったけど、走らなすぎる印象強し。動きすぎるなという指示なのかと思えてきた | |
| 食野亮太郎 | △ | 4.5 | 突破もシュートもできないし、スピードも足りない。ウイングでは厳しいのか…という印象が日に日に増していきます | ||
| 鈴木武蔵 | △ | 5.0 | 左ウイングで初起用。しかし足の長さからくる小回り不足が気になる。。。あれならジェバリと２トップ見たかった | ||
| ジェバリ | 〇 | 5.5 | 本当にボールが収まるＦＷなんやと実感。あとはゴール。待ってます。怪我で長期離脱、とはなりませんように。 | ||
| 山見大登 | 〇 | 5.0 | 酒井高徳の壁が厚いのはわかるけど…このクラス相手に何かできなきゃ生き残ってはいけないぜ | ||
| 監督 | ダニ・ポヤトス | 4.5 | いろいろと試す時期なのはわかる。ただ後半開始に修正してほしかったのが本音。神戸にぼこられたサポの気持ちも察して・・・ | ||
夢の続きをまだ信じたい
あかん、やっぱり守備からしっかり入らないとあかん
そんな思いは頭をもたげてしまいますが・・・
これでサッカーのスタイルを変えてしまえば、昨季の片野坂監督と同じ。
２分け１敗で１６位。
１７位にセレッソがいることで、まだ精神状態を保てていますが、選手達がびびり始めるのは時間の問題でしょう。
ここからがボヤ将のマネジメント力、腕の見せ所。
宇佐美のスプリント４回には驚きましたが、山本悠は５７分で１回・・・
インテリオールふたりがボールの循環に集中しすぎて、全く前での怖さを出せていないのではないでしょうか。
約束事がまだ体にしみついておらず、どうしても止まって考えてしまうのか。
ただこのチャレンジをあきらめるのは早すぎる。
まずはルヴァンカップの京都戦で、チャンスをもらうであろう若手達に可能性を見せてもらいたいと思います。
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