【コラム】認めよう、ボールコントロールができない現状を。ガンバ大阪は「下手」なのだ。

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2022年6月28日 J1第18節 コンサドーレ札幌1―0ガンバ大阪@札幌ドーム

 札幌戦を経て、決めたことがあります。

「ガンバは選手個々の能力は高い」

「技術の高い選手はそろっている」


「選手はいるのだから、監督次第」

 この手の発言は、一切やめようと思います。

 だって、札幌戦を見て、ガンバの選手が技術が高いと感じましたか? 札幌の選手の方が、止める、蹴るといった基本技術が圧倒的に高いな、と感じませんでしたか?

 技術にもさまざまあると思いますが、最もサッカーで重要なのはボールコントロールだと、かのヨハン・クライフもおっしゃっていました。ガンバはその能力が低いんだということを、もう認めないといけないと。

 フリーなら、正確に味方につなぐことは当然。もし味方が左側からマークされているなら、右側に出す。パスの受け手は、相手が無理に奪おうとしてきたら、逆を取ってかわす。

 そんなプレーが、今のガンバには足りません。むしろ、マークされているとボールを受けることを怖がっているように見える選手が多すぎます。

 では技術が低いチームが勝つためには? 相手より走り、ガムシャラにデュエルを繰り返す、しかないのかもしれません。

戦評

 

ガンバは攻撃時は4ー2ー3ー1、守備時は4ー4ー2のオーソドックスな形。札幌は3ー1ー4ー2というような布陣。

 ガンバはパトリックと石毛(前半途中から倉田が真ん中、石毛が右に)、倉田、山見の4枚で、GK、3バック、MF荒野の5枚でビルドアップする札幌の攻撃を遮断しようとしました。しかしGK菅野やDF福森のひとつ先に落とす巧みなキックもあって、なかなかハイプレスがはまらず。

 さらに札幌が特徴的だったのは、前線の興梠とシャビエルが2トップ。普通、2トップは一方が起点になったときのサポートをもう一方がするため、近い位置にいるイメージがありますが、このふたりは微妙に離れた位置に。

 すると必然的にマークする三浦と昌子も距離もはなれてしまい、その間のスペースを2列目につかれて真ん中を割られる、という形が前半2度ほどありました。

 こうなると、三浦が下がってボールを受ける興梠に、ついていくのを躊躇するように。ボランチとのマークの受け渡しもスムーズにいかず、興梠に起点となることを許すシーンが何度もありました。そうなれば、どうしても札幌ボールの時間帯は長くなってしまいます。

 前半30分にはまさしく三浦が引き出された裏を青木につかれ、GKとの1対1に。これをヒガ神ががつんとスーパーセーブ! 流れは渡しても、何とか耐える、という時間帯に。

 札幌がシュートで終わる場面が多いため、ガンバの攻撃はゴールキックから、という状況が多数に。ここで気になったのが、ボランチ奥野の関わり方でした。

 立ち上がりからパスミスが2度ほど続いたこともあってか、DFラインの間にまで落ちないと、なかなかパスを受けられない状況に。サイドにボールが出た時のサポートも、自信がないからなのか、やや遅れているようにも。本来ならサイドがプレッシャーを受けた際、ボランチの奥野が経由地となり、前やCBにパスを循環させたいはずですが、それがまったくスムーズにいかず。味方も奥野へのパスを「出して大丈夫か?」と不安になっているようにも見えました。

 一方、SNSでは「奥野だけのせいにするな!」というご指摘も受けました。たしかに、チームとして後ろと中盤をつなぐ役割は奥野が担ってはいますが、それを彼がやらなければいけない、という決まりはありません。そこにはダブルボランチを組むダワンは、後ろでボールを受けるより、前での関わりを好むタイプということが絡んでいます。これは斉藤にも同じく言えるため、奥野が起用される理由の一つだとみています。しかし奥野のパス精度が低く、そもそも雑なパスの多い昌子や三浦のプレーも重なれば、チーム全体の循環が落ちる、といった状況に。現状では、3人のボランチで、最もボールコントロールに優れた選手はダワンではないか、と思いますので、その役目を彼に任せた方がベターではないか、と感じました。

 ガンバも東口がビルドアップに加わった際、中央の空いた選手に鋭いパスを通す場面が何度かありました。しかし、浮き球や速いパスを処理できず相手ボールになるシーンも。ここでも「ガンバの選手、下手やん・・・」という現実を思い知らされました。

倉田ボランチは現状打破の策なのか???

 後半開始から石毛に代えて仁郎を投入。しかし、後半6分、倉田、仁郎、ダワンの間をするすると札幌MF駒井に抜け出され、一度サイドの振られたところから、駒井にヘッドで決められました。この場面、最後駒井の近くに奥野がおり、マークをせずにジョギングしている、などと責められていました。確かに、結果論でいえば駒井まで戻ることができたのは、奥野だったのかもしれません。ただ一番の問題は、中盤であっさりと抜かれた3人、特に一番内側にいたダワンの軽い対応が問題だったように思います。

 
 1点を追う展開となり、片野坂監督は奥野に代えて斉藤を投入。本来なら、セジョンや山本にボールを循環させる役目を託したいところですが、そこは厳しいところで・・・。片野坂監督は疲労もにじむ倉田をボランチ(アンカー?)に下げ、斉藤をトップ下、またはダワンとのインサイドハーフ2人のような形に。ボールを受けることは怖がらない倉田が触り始めたことで、少し落ち着く場面が増え、倉田からサイドに流れたパトリックへのパスで、攻撃の起点もできるようになりました。

 ただ倉田の悪癖としては、やはりボランチとしてはボールを止める時間が長くなるということ。パスワーク全体にリズムが生まれず、どこかもっさりとした試合展開に。終盤までパトを残したにも関わらず、パワープレーに徹することもできず、あえなく敗れ去りました。

 ほぼいいところはなかった札幌戦ですが・・・シーズン当初もあった倉田のボランチ起用は、今後もあるやも、と感じました。ただ、プレッシャーを受けても安定してボールコントロールできる選手が少ない現状では、主導権を奪って戦うなど夢のまた夢ではないかと・・・

 そうなると、前半はとにかく走ってプレスをかけ続けてショートカウンター、またはパトポンで1点をもぎ取るしか活路はないのかと・・・。1点を何とか先制すれば、あとは相手の猛攻をヒガシ中心にしのぎながら、カウンターで2点目を狙う。そんな戦いしか、今のガンバが勝つ姿は想像できません。

 確かにパトリックの高さ、ヒガシのセーブ力、昌子や三浦の1対1の守備など、個の能力が高い部分もあります。しかしチームとしてボールを前に運ぶために最も重要な「ボールコントロール」は、ガンバは下手なのです。これは選手も、我々サポーターも、もう理解しないといけないはずです。それならば、選択肢はパスの選択肢はより前に。一度奪われても、高い位置で奪い返してチャンスにつなげるために、走るしかない。どん底に見える今の状況ですが、とにかくお尻に火が付いた状況で走り切るプレーを、広島戦では期待しましょう。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!!

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この記事を書いた人

ガンバ大阪を深掘りし、より試合観戦やサポートをより楽しめる場所に。コラムや【忖度なき採点&寸評】で辛口甘口、ユーモアを交えつつ。 名前の由来は『Liverpool echo』より。愛するワンクラブを徹底して分析する場所を目指します。

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