【コラム】その差は梅田~通天閣よりも遠く…走れず、繋げず、戦えず。2022・5・29 サガン鳥栖2―1ガンバ大阪@駅スタ

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1週間のアドバンテージはどこへやら

サッカーは走ったからと言って、必ず勝利が保証されるものではありません。

ただ走れないチームが、勝ちたいというのは、努力もせずに成長したいと駄々をこねているようなもの。

中3日の鳥栖に、中7日のガンバ大阪が走り負けました。

試合後のスタッツを見ると、両者の差は歴然です。

チームとして123.18キロ走った鳥栖と、117.488キロのガンバ。

約5.7キロの差。

梅田から、通天閣まで行けちゃうぜ。(概算)

鳥栖はJ1で最も走れるチームとはいえ、ローテーションも行っていない相手に走行スタッツ的にも完敗するなんて。

最後はセットプレーからの失点で、一見すれば不運にも見えましたが・・・

ボールの軌道に対して、隙間のないゾーンをつくるはずのセットプレーに守備で、ダワンが戻り切れずにファンソッコがフリーとなるわずかなスペースを作ってしまいました。

セットプレーを与えたシーンでも、フリーで受けたはずの斎藤未月の判断スピードを、鳥栖のDFジエゴの猛プレスが上回った結果でした。

走れない、戦えない、つなげない。

これが今のガンバ大阪が抱える問題です。

ミラーゲームには持ち込むけれど…

布陣は3-4-2-1

コロナ疑惑だったパト、小野瀬、未月がスタメンに戻った一方で、昌子、一森が行方不明に。

のちに負傷だと判明(スポーツ報知・金川記者のTwitterにより)。

試合もないのに、2人も怪我人出るんかよ・・・というモヤモヤは、いったん心の奥底にしまいましょう。

特徴的だったのは、藤春の左センターバック起用。

鳥栖とミラーゲームに持ち込み、下がってボールを引き出す鳥栖の2シャドー(元気そうで何よりの小野裕二、堀米)に対し、三浦と藤春がかなりついていくオールコートマンツーのような守備に。

相手両サイドの岩崎、飯野にも、黒川と柳澤がマンツーマン気味に対応しました。

こうなると、各所でのバトルがはっきりとするだけに、体をぶつけ合う展開、いわゆるデュエルが数多く発生。

そこは今季、鳥栖が得意としているジャンルであり、序盤は後手を踏みましたが、少しずつガンバも対応していったように思います。

ただ・・・1失点目は、そのデュエルからほころびが。

マークの受け渡しから、中盤に下がった小野を、クォンギョンウォン(ディエゴ)が激しく寄せましたが、潰し切れず。

お前、そこで負けるんかよ・・・韓国代表やろ・・・

3CBの中央を欠き、一気にゴール前への侵入を許すと、ここで鳥栖MF飯野のスプリントに、黒川が付いていけず。サイドを完全に崩し切られてしまいます。

深い位置からフリーでクロスを上げると、これに走りこんだのが堀米。

中央で対応することもできず、先制点を奪われてしまいました。

スローインやセットプレーで止まっても、すぐに再開して速いテンポでプレーする鳥栖に対し、ガンバはいちいち時間をかけて、結局はパトへの長いボールが増える展開に。

鳥栖の勢いに、飲み込まれていった前半でした。

一度は夢を見た後半立ち上がりと、直ぐに訪れた厳しい現実

それでも後半立ち上がり、ガンバに流れがやってきました。

ハーフタイムで守備の確認がはまったのか、鳥栖のビルドアップを高い位置で制限できるように。

ショートカウンターからチャンスをつくり、パトリック、未月、山見と、立て続けにチャンスが。

この流れから後半13分、中盤で自らボールを奪った未月は、一度預けて右サイドを抜け出し、ファーへクロス。

これを山見がヘディングで押し込み、2試合連続ゴール!!

鮮やかなショートカウンターで、同点に追いつきました。

普通なら、一気に流れを引き寄せて・・・と行きたい展開。

しかし片野坂監督が切った1枚目の交代カードは、センターバックの佐藤。なぜか左の黒川を下げ、藤春をウイングハーフに。ディエゴを3バックの左へ、佐藤を3バック中央に入れるという策でした。

黒川の状態に不安があるのかもしれませんが、正直、謎の采配。

この交代で攻撃に迫力が出るはずもなく。

前半から走り回っていた山見、小野瀬の運動力に陰りが見えてきた中で、次々と攻撃的なカードを切ってくる鳥栖に、再び主導権は移行していきました。

足がつった山見に替え、走れる18歳FW南野を投入し、前線からの守備強度は保ったまま、終盤へと突入しましたが・・・・・

最後は両ボランチの疲労が、一瞬の隙を作り出してしまったようなゲーム展開でした。

なぜ片野坂監督は、攻撃的交代カードを切らなかったのか

イライラとさせられたのは、なぜ片野坂監督は、失点するまで攻撃的な交代カードを切ることをためらったことです。

今のチーム状況を考えれば、引き分けでもOKだ、無理に攻めて失点するリスクの方を嫌ったように見えました。

確かに後方からのビルドアップが難しいガンバにとっては、パトリックの高さはそれを補う唯一かつ最も効果的な方法ではあります。

それでもレアンドロ・ペレイラ(失点後のアディショナルタイムに出場)、ウェリントン・シウバというカードを残したガンバと、垣田、西川、荒木ら、次々とフレッシュな攻撃的カードを切ってきた鳥栖では、勝利に向けた熱量の差が出ても仕方がないのでは、と感じてしまいました。

守備の点で信頼できないカードが多いから、交代も遅れてチームとしての走行距離は少なく。

加えて、もしかすると、まるで息を吸うように怪我をしていく選手たちに、片野坂監督も「大分時代にやっていたような強度で練習をしていいものか・・・」

と悩んでいるのかもしれません。

その結果、今の走れないチームになっているのやもしれません。

主力の大けがやコロナ、守備の起点となるセンターFWに2度追いができる人材がいないなど、同情の余地はあります。

ただこの日悲しかったのが、鳥栖の3バックがゴリゴリと攻撃参加してきた姿に、大分時代に片さんがやっていたサッカーを少し思い出してしまったこと。

J2降格が怖くて、自分の信じるサッカーに挑戦できないのでしょうか??

そんなサッカーを見るために、あなたに来ていただいたわけではありません、と言いたいです。

中断期間での、チーム立て直しを切に願います。

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この記事を書いた人

ガンバ大阪を深掘りし、より試合観戦やサポートをより楽しめる場所に。コラムや【忖度なき採点&寸評】で辛口甘口、ユーモアを交えつつ。 名前の由来は『Liverpool echo』より。愛するワンクラブを徹底して分析する場所を目指します。

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